Object Class を継承する

C++/CLI で GCM Class を継承して LCM Class を定義します。

プログラムの説明

GCM Class を継承(inheritance)して LCM Class を作成します。
インヘリタンス(inheritance)とは、「相続」「継承」「相続財産」「継承物」などという意味の英語です。
「メンバオブジェクトを定義する」より「オブジェクトを継承する」方が一般的で良く使われます。

継承元の GCM Object Class です。
メンバオブジェクトを定義すると全く同じです。

#include <iostream>
using namespace std;

class  GCM
{
  private:
    int     wk,val;

  public:
    GCM(int v1, int v2)
    {   cout << "GCM Constructor の開始\n";
        wk= v1;
        val= v2;
        while(wk!=val)
        {   if (wk>val) wk-= val;
            else        val-= wk;
        }
    }
    ~GCM()
    {   cout << "GCM Destructor の開始\n";
    }

    int GetGcm()
    {
        return val;
    }
};

GCM Object Class を継承した LCM Object Class です。
「: public GCM」で GCM Class を継承します。

class LCM : public GCM

LCM のコンストラクタから GCM のコンストラクタを呼び出します。

LCM(int v1, int v2) : GCM(v1, v2)

GCM Class の GetGcm() 関数を呼び出します。

GetGcm()

class  LCM : public GCM
{
  private:
    int     val;
  public:
    LCM(int v1, int v2) : GCM(v1, v2)
    {   cout << "LCM Constructor の開始\n";
        val= v1*v2/GetGcm();
    }
    ~LCM()
    {   cout << "LCM Destructor の開始\n";
    }

    int GetLcm()
    {
        return val;
    }
};

LCM Object Class のポインタをグローバル領域に定義しています。
new で LCM Object Class を生成(インスタンス化)します。
new で生成した Object Class は delete で開放して下さい。

LCM     *Lcmcls;

int main()
{
    cout << "main() の開始\n";
    Lcmcls = new LCM(24,32);
    cout << "GCM(24,32) は " << Lcmcls->GetGcm() <<
         " で、 LCM(24,32) は " << Lcmcls->GetLcm() << " です\n";
    delete  Lcmcls;
    cout << "main() の終了\n";
    return 0;
}

クラスの継承は class を継承しますのページも合わせて参照して下さい。
クラスを継承したプログラムの例は、次のページを参照して下さい。
GSPRITE Class を継承して美人のアニメーション
 同心円状に広がるように弾を一斉に発射

超初心者のプログラム入門(C/C++)

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