DirectX のプロジェクトを構築する

Visual Studio を使って DirectX のプロジェクトを構築します。
DirectX.dll や LoaderLock のエラーに対処する方法も説明します。

前田稔の超初心者のプログラム入門

プロジェクトの説明

  1. 使用するソフトウエアのバージョンによって、画像や説明と多少違うことがあります。
    このページの説明は Windwos7 & Visual Studio .NET2005 & DirectX November 2008 を使っています。
    DirectX のプログラムは、一部を除いて DX.BAT でコンパイルすることが出来ます。
    DX.BAT を使うときは、環境設定もプロジェクトの作成も必要ありません。
    今回は Visual Studio でプロジェクトを作成するので、DirectX の環境を設定して下さい。
    詳細は Windows Guide を参照して下さい。
  2. Visual Studio を起動して、空の CLR プロジェクトを作成します。
    [新しいプロジェクト][VisualC++][CLR][空のCLRプロジェクト] を選びます。
    プロジェクト名に DXTorus とタイプします。
    場所には、プロジェクトを構築するフォルダーを設定します。
    [OK] ボタンをクリックすると、空のプロジェクトが構築されます。

  3. プロジェクトのフォルダーに次のプログラムを格納して、[追加][既存項目] からプロジェクトに加えて下さい。
    ファイル名 説明
    DXTorus.cpp トーラスを回転しながら描画
  4. この状態でコンパイルすると次のエラーが表示されました。
    エラー  1 fatal error C1107: アセンブリ 'Microsoft.DirectX.dll' がみつかりませんでした:
    /AI または LIBPATH 環境変数を使用してアセンブリ検索パスを指定してください。
    
  5. プロジェクト・プロパティから[構成プロパティ][C/C++][全般]を選び、[#using参照の解決] にライブラリのパスを指定します。
    DirectX は半年毎にバージョンアップが繰り返されているようで、良く似た名前のフォルダーが並んでいます。
    (C:\Windows\Microsoft.NET\DirectX for Managed Code\ のフォルダーを参照)
    どのフォルダーを使うかは、フォルダーの中身を調べて好みで選んで下さい。 0(^_^)0
    念のために申し添えますが、私のマシンでは次の設定で順調に動いています。 \(^o^)/
    動かないときは、まずこれから調べてください。 (^_^;)
    "C:\Windows\Microsoft.NET\DirectX for Managed Code\1.0.2902.0"
    詳細は DirectX の DLL を参照して下さい。

  6. コンパイルすると DLL のエラーは無くなりましたが、実行時に次のエラーが表示されました。
    マネージ デバッグ アシスタント 'LoaderLock' では 'c:\data\Cpp\directx\11dxform\debug\DXForm.exe' に問題を検出しました。
  7. メニューの【デバッグ → 例外】から、Managed Debugging AssistantsのLoaderLockの項目の[スローされるとき]のチェックを外します。
    詳細は ロックの解除 を参照して下さい。

  8. これで無事にトーラスを回転しながら描画することが出来ました。 ヽ(^^ )

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