ローマの休日

1953年 監督:ウィリアム・ワイラー 主演:オードリー・ヘップバーン 
                            グレゴリー・ペック

制作50周年の素敵な企画のおかげで、映画のスクリーンであの名作、ローマの休日を見ることができました。
白黒の画面の中、オードリー・ヘップバーンが輝きます。

話はローマ、ヨーロッパ最古の位継承者、アン王女(オードリー・ヘプバーン)は、欧州親善旅行でロンドン、パリなど各地を来訪。スケジュールに縛られた生活を嘆き、宮殿を脱出。
鎮静剤が効いてきてベンチの上で眠ってしまったところ、偶然通りかかったアメリカ人の新聞記者ジョー・ブラドリー(グレゴリー・ペック)は放っておけず何度も家を聞き、帰そうとするができず、仕方なく自宅で寝床を提供する。
翌日、ブラドリーは昨日の娘が王女であることを知り、特ダネをとるためアン王女にローマの町を案内する。


一目オードリーを見た瞬間、かわいい!って思いました。
これは恋?(笑)
そして細い、外に抜け出した時に来てた服がかなり腰が細い服なんですがそれが着れるのはオードリーだけでしょ、ってぐらい細かったです。

グレゴリー・ペックが鎮静剤のせいで意識朦朧のオードリーを仕方なく連れて帰るシーン好きです。
二階へ上がる螺旋階段をオードリーが階段の外側を歩き、グレゴリーだけがのぼってしまったので引き戻したと
思ったらすかさず隣の他人の部屋のドアをノックしようとするオードリーを間一髪止めて自室に入るシーンは
笑いましたね。

グレゴリーから借りたお金で靴やジェラートを買ったり、髪の毛を切ったり普通の女の子のように過ごしているんだけど、どことなくぎこちないところがめちゃめちゃかわいいです。
あれ髪の毛って本当に切ったんでしょうかね。似合ってたけど。

グレゴリーがエスコートしていろんなところ回るのもいいですね。
真実の口とか。
一緒に見に行った友人に聞いたのですが、あのシーンでグレゴリーが口の中に手を入れて抜けなくなり、
手を出したときに袖に手を隠して噛みちぎられたように見せかけてオードリーを驚かせたのって
あれ台本に無い、グレゴリー自身のアドリブだったんですって。
だからあのオードリーの驚きってマジだったんです。
ああ、かわいい、かわいいよう(>_<)
それを見る前に教えてもらったので、そう思ってみたらよけいにそう思えました。

あとグレゴリーのバイク(原付?)をいたずらして暴走させたシーンはドキドキものでした。バイク乗りとして。
あれだけギリギリ(当たったりしてますが)を走れるなんてすごいテクですよ。
自分が運転した気持ちになってしまってもう手に汗握る状態でした。
怖い怖い。

夜、宮殿に帰る車の中でお別れをいうオードリーとグレゴリー…切ないです。
グレゴリーもちゃんといいつけを守って振り返らずに車を発進、あああ(T_T)

次の日、記者会見会場で再会した二人。
グレゴリーの質問に「ローマは永遠に忘れ得ぬ街となるでしょう」と答え、退場するとき、
笑顔でありながらも悲しそうにほほえんでいるオードリー、綺麗でした。
それで終わっちゃうのがほんとに切ない。


最近の映画でこんな味のあるロマンスをかもしだしている作品はあるでしょうか。
そこがこの作品の末永く愛されているところなんでしょうね。

オードリーはもういないけれど、彼女はこれからもずっと私の心の中で輝き続けることでしょう。



                                                       2003/09/20