令和3年2月号(第127号) | トップページ | 年月別リスト | 地域別リスト | |||||||||
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富山県 南砺市相倉 | 南砺市HP 南砺市観光協会HP |
南砺市相倉 伝統的建造物群保存地区 |
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相倉は富山県の南部、岐阜県との県境付近の山間部の谷あいに、ひっそりと残された農村集落である。 相倉という集落の名前より、「白川郷・五箇山の合掌造り集落」として世界遺産に登録された際に使用された「五箇山」という地域の呼称のほうがひろく行きわたっているようだ。 集落の中には、100年以上も前に建築された茅葺合掌造りの農家が23棟残されている。古いものでは400年前に建築されたものもあるそうだから、長い間、険しい山々と冬の深い雪に閉ざされ外界との交流があまりないまま、過酷な環境に耐えて暮らし続けていた集落なのだろう。 昭和に入って周辺で電力開発を目的としたダム開発に伴う道路整備が進み、また近年、伝統的建造物群保存地区の選定や世界遺産の登録が行われて集落保存のための公的援助が強力になり、貴重な景観を持つ観光地として再生したといえよう。
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@集落全景 | A原始合掌造り | Bお食事処 まつや 付近 | C相倉民俗館 | |||||||||
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@集落全景 集落を取り囲む山々の斜面の一部に、集落全体を眺望できるスポットが整備されている。ここから見下ろしていると、深い山々に抱かれた狭い平地で、長い間人々が肩を寄せ合いつつましく暮らし続けてきた空気が伝わってくる。 |
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A原始合掌造り 集落の中ほどに「国指定史跡記念碑」があり、その後ろに原始合掌造りの建物が残されている。地面から直接合掌の屋根が組まれており、古代の竪穴式住居のようだ。長い年月をかけて、下層部の木造建築と合掌屋根裏の空間利用が完成されていったらしい。 | ||||||||||||
Bお食事処 まつや 付近 3軒並びの合掌造り民家の真ん中がお食事処まつや。前後にある合掌民家は民宿になっている。相倉の合掌民家の建て方は南北軸のものと東西軸のものがランダムに散在しているが、この付近は同じ方向にきれいに並んでいる。貴重なスケッチポイントだ。 |
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C相倉民俗館 集落のはずれに建つ旧尾崎家の合掌住宅を、そのまま民俗資料館として保存・公開し、むかしの村人の暮らしぶりがわかるように、農工具や生活用具が展示されている。背景の杉林がリズミカルで美しく、合掌民家を引き立てている。 |