令和3年1月号(第126号) | トップページ | 年月別リスト | 地域別リスト | |||||||||
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山口県 下関市唐戸町 ほか | 下関市HP 「関門ノスタルジック海峡」HP |
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唐戸は古くから、関門海峡に面した港町であると同時に、西国街道と呼ばれた山陽道の起終点となる町でもあり、京大阪と西国諸国とを結ぶ陸海交通の拠点として発展してきた町である。 とはいえ現在の唐戸には、江戸期以前の町並みの面影はほとんど残されておらず、目に留まるのは明治期以降に建築されたレンガ造りや石造り風の堂々とした洋館が、町の各所に残されていることだろう。 唐戸桟橋を含む下関港が開港され、諸外国の船舶が数多く寄港するようになり、唐戸の陸海交通の拠点としての政治的・経済的重要性が注目され、新しい時代に合わせた町づくりが進められたようだ。 特に近代建築が大事に残されていることを生かし、対岸の門司港レトロとタイアップした「関門ノスタルジック海峡」として観光の柱に育てようとしているようだ。唐戸港と門司港とは観光船で5分で結ばれているため面白い取り組みだと感じられた。 |
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@旧 秋田商会 | A旧 下関英国領事館 | B田中絹代ぶんか館 | C春帆楼 | |||||||||
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@旧 秋田商会 右側の尖塔のある建物が大正期に建築された旧秋田商会ビル。1階が事務所で2.・3階と屋上に見える入母屋屋根の部分が和風内装の住居になっていたようで、和洋折衷のハイカラ建築である。左側は明治建築の南部町(なべちょう)郵便局で、今なお郵便局として現役である。 |
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A旧 下関英国領事館 明治末期に英国人技師の設計により建築されたレンガ造りの建物。現存する最古の領事館建築ということで国の重要文化財に指定されている。現在は下関市の所有となり、展示室や喫茶室として開放されている。周りを高層ビルに囲まれたなかで、この建物がよく生き残ったものだと思う。 |
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B田中絹代ぶんか館
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C春帆楼(しゅんぱんろう) 春帆楼はふぐ料理で有名な割烹旅館で伊藤博文のお気に入りだったようだ。日清戦争後の講和条約が締結された会場となったため、それを記念して旅館に隣接して「日清講和条約記念館」(右の建物)が建築され、内部では当時の講和会議の模様が再現されている。 |