令和2年2月号(第115号) | トップページ | 年月別リスト | 地域別リスト | |||||||||
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兵庫県 神戸市中央区北野町 | 神戸市HP 神戸北野異人館街HP |
神戸市北野町山本通り 伝統的建造物群保存地区 |
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江戸末期、日米修好和親条約が結ばれ、兵庫が開港地の一つに指定されて以降、明治にかけて欧米の役人や商人たちが神戸にやってきて活動を始めた。 彼らの活動エリアは海岸線の港に近い居留地に制限されていたが、住居は特に制限がなかったため、居留地の北側に連なる六甲山の山麓に思い思いの居を構えた。 それが現在、異人館街と呼ばれている北野ゾーンである。東南アジアを経由して日本にやってきた欧米人は、夏の暑さに日本を亜熱帯の国と勘違いしたようで、涼を得るために、住まいをバンガロー風にしてみたものの、冬の寒さには耐えきれず、ベランダに建具を取り付けて寒風をしのいだ形跡がある。居留地の建物が石づくり中心なのに対して、北野の異人館は大半が木造なのも対照的で面白い。 今日でも外国人が多く居住する北野の異人館街は、今や国際都市神戸のイメージを代表する観光ゾーンとしてすっかり市民生活に定着している。 |
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⑤坂の上の異人館 | ⑥北野外国人倶楽部 | ⑦うろこの家 | ⑧オランダ館 | |||||||||
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⑤坂の上の異人館 |
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⑥北野外国人倶楽部 明治後期に建築された旧フリューガ邸。現在は、居留地時代の外国人社交場を再現した公開展示施設になっている。「ブルボン王朝時代の貴族の館」という展示テーマのようだが、ベルばら人気にあやかった女性客目当ての演出という印象が強い。 |
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⑦うろこの家 中央が明治中期に居留地内に建築された旧ハリヤー邸。明治後期に居住環境の良い北野に移築された。壁面がスレート瓦でうろこ状に外装されているため、「うろこの家」と呼ばれている。左隣は昭和47年に「うろこの家」の外観にあわせて建築された「うろこ美術館」。 |
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⑧香りの家 オランダ館 大正中期に建築された元オランダ総領事の居宅。オランダといえばチューリップが連想されるので、「香りの家」と名付けたようだ。素朴な外観の住宅だが、観光客向けの小道具が追加されて素朴さが損なわれている印象を受ける。 |