平成30年9月号(第98号)     トップページ  年月別リスト  地域別リスト 
栃 木
TOCHIGI
 栃木県  栃木市嘉右衛門町 ほか  栃木市HP  栃木市嘉右衛門町

伝統的建造物群保存地区
 栃木市観光協会HP
   栃木は、秀吉時代に城下町として生まれ、江戸時代に入って日光東照宮が造営されて以降は、日光例幣使(朝廷からの勅使)街道の宿場町として発展し、同時に日光御用の物品の輸送基地として、逆に関東の農産物を江戸へ輸送する集積地として栄えた。
 特に江戸時代末期から明治にかけて、利根川につながる巴波川の舟運を利用した商業活動が活発になり、多くの豪商を輩出した。その時代の蔵造りの商家が現在でも数多く残されており、川越や佐原と並ぶ蔵の街として、町並み景観の整備が進められている。
 ただ、重要伝統的建造物群保存地区に選定されている嘉右衛門町エリア以外は、かっての繁栄を伝える貴重な
建物が分散していて、古い町並み散策を楽しむには、とまどうことが多かった。
 @塚田歴史伝説館  A横山郷土館  B平柳河岸 C岡田記念館    ←画像をクリック 
      
   

@塚田歴史伝説館 塚田家は江戸期に木材回漕問屋を営んでいた商家である。巴波川沿いに建ち並ぶこの一群の建物はすべて塚田家のもので、その豪商ぶりがうかがえる。近くには遊覧船の発着場が設けられ、巴波川に沿って蔵の街栃木を巡る基地にもなっている。

A横山郷土館 横山家は麻問屋と銀行を営んでいた明治期の豪商。平入りつし2階の商家の両袖に、洋館風にデザインされた石造りの蔵を備えた気品ある建物で、当時の文化的気風が伝わってくる。現在は郷土館として内部が公開されている。

B平柳(ひらやなぎ)河岸 栃木は巴波(うずま)川の舟運で発展した町である。川のそこここに河岸と呼ばれる舟積地が設けられ、商品の搬出入に利用されていた。川に沿ってずらりと建ち並ぶ蔵の列が、往時の繁栄ぶりを物語っている。

C岡田記念館 日光例幣使街道に沿って、嘉右衛門町(かうえもんちょう)と名付けられた帯状の町があり、街道沿いに古い商家が数多く残されている。岡田記念館は、町名のもとになった旧家である岡田嘉右衛門のお屋敷で、町並みの中心的な建物になっている。