平成29年8月号(第85号)     トップページ  年月別リスト 地域別リスト
柏原宿
KASHIWABARA JUKU
 滋賀県 米原市柏原 米原市HP

長浜・米原・奥びわ湖
を楽しむ観光サイト



 柏原宿は中山道69次のなかの江戸から60番目の宿場町で、近江と美濃の国境に近く、関が原の少し西側に位置する。宿の長さは1.4kmあったというから大規模は宿場町だったようである。
 特徴的なのは、お灸に用いるもぐさが特産品で、盛時にはもぐさ屋が10軒も営業していたそうで、現在も伊吹堂亀屋左京商店という老舗の店が営業を続けている。
 現在は町並みの保存と整備が進み、JR東海道線柏原駅から5分もかからずに中山道にはいれるという足の便のよさもあわせて、のんびり町並み散策を楽しめる。見どころが各所に残されているにもかかわらず観光化されていないので、人々が昔の雰囲気を大事にして、そのまま生活を続けている珍しい町だ。

 

①亀屋左京商店 ②柏原宿歴史館  ③旧柏原銀行 ④加藤家付近
 
 ←画像をクリック 
  ①亀屋左京商店 柏原宿名物の伊吹もぐさを製造・販売する商家。江戸時代から続き、現在も営業中である。一説によると、福助人形は、この店の番頭福助をモデルにしたものだといわれており、安藤広重の街道絵にも、亀屋の店とともに福助人形が描かれている。
②柏原宿歴史館 大正期に建てられた庄屋の屋敷が、現在、柏原宿歴史館として開放されている。三層に重なり合った入母屋屋根の重厚な姿が、見事な景観を保って存在感を示している。柏原宿のシンボル的な建物だ。

③旧柏原銀行 明治に開業した柏原銀行の建物。まるでお城の隅櫓のようだ。現在はきれいに改修工事がされ、市のディサービスセンターとして活用されている。左手前は西の問屋場跡。ここも市の福祉交流センターとして整備されている。

④加藤家付近 左手2軒目の入母屋妻入りの屋敷が、昔、郷宿(ごうやど)だった加藤家。このあたり加藤家だけでなく、手入れの行き届いた瓦屋根の美しい落ち着いた町並みが形成されている。