平成28年11月号(第76号) | トップページ | 年月別リスト | 地域別リスト | |||||||||
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島根県 大田市温泉津町温泉津 | 大田市HP 大田市観光協会HP やきものの里 |
大田市温泉津 伝統的建造物群保存地区 |
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温泉津は現在、全国で100か所を超える伝統的建造物群保存地区のなかで唯一、温泉町として選定された町である。谷筋の狭い道の両側に、江戸後期から昭和初期にかけて建築された古い木造建築が立ち並ぶ。 また温泉津は、温泉津湾に面した港町でもある。特に石見銀山の外港としての役割が大きかった。そのため、2007年に石見銀山がユネスコの世界遺産に登録された際、温泉津もその一部に加えられた。加えて北前船の寄港地や、毛利水軍の拠点としても栄え、単なる温泉町ではなく、輸送拠点・商業拠点・軍事拠点としての性格も併せ持つ複合的な町といえる。 ただ、現在の温泉津は狭いエリアに古い木造建築が密集しているために、町並み整備が思うようには進んでいない。そのため豊富な歴史的な遺産が、町の魅力づくりに充分には生かし切れていないようだ。 |
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⑤金剛院への路地 | ⑥温泉街 | ⑦薬師湯 | ⑧やきものの里 |
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⑤金剛院への路地 港からの街道からそれて、上り坂の路地の奥に金剛院がある。その路地の両側には、むかし商家だったらしき民家を含め、木造住宅が連なっている。温泉街とはまた一味違ったたたづまいである。 |
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⑥温泉街 温泉街の旅館は、ほとんどが古い木造2.・3階のまま、狭い道路をはさんでひしめきあっている。近代化が進む全国各地の温泉街の流れの中で、貴重な存在になりつつあるが、町並み景観が雑然とした印象を与えていることは否めない。 |
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⑦薬師湯 温泉津温泉には外湯が2か所あり、薬師湯がその一つ。旧館は大正期に建築された木造2階建ての洋館風建物で、現在はカフェに改装されている。新館は、昭和期にはいってから、旧館の向こうが側に隣接して建築されている。 |
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⑧やきものの里 温泉津は、江戸時代から生産が始まった温泉津焼きと呼ばれる陶器の産地でもある。陶器生産は現在では衰退しているが、まだ三窯が健在だ。やきものの里は、江戸期の登り窯を復元したもので、多層にわたって重ねられた切妻瓦屋根の景観が見事だ。 |