平成26年2月号(第43号) |
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GION SHINBASHI |
京都府 京都市東山区本吉町 他 |
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京都市祇園新橋
重要伝統的建造物群保存地区
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祇園とは八坂神社の古い名前で、今でも地元の人たちは八坂神社のことを「祇園さん」と呼んでいる。しかし今では祇園といえば四条通りをはさんで、鴨川から八坂神社付近までの飲食店街・歓楽街をさすことが一般的である。
祇園新橋はその中でも、江戸時代末期からの古い茶屋を多く残すエリアである。茶屋のほとんどは切妻屋根の平入り本二階建てで、一階は連子格子、二階にはすだれがかかって、町並みとしては質素な印象を受けるが、大都市の中心部に江戸時代の町並みがそっくり残されていることに驚かされる。
ただ、景観保存の規制を受けていない周辺エリアには、一転してけばけばしい看板やネオンがかかるスナックビルが建ち並び、同じ夜の街とはいえ、町並み景観の落差の激しさにショックを受ける。
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@新橋通り |
A白川南通り |
B白川沿い |
C切り通し |
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@新橋通り 新橋通りの両側には、江戸時代から続く二階建の茶屋がずらりと建ち並ぶ。江戸時代には町家の本二階建ては、武士が町人から見下ろされるのを嫌ったのか、禁止されていた。ただ、茶屋と宿場は例外扱いで(どちらも自分たちが利用するせいだろう)許されていた。 |
A白川南通り 白川南通りは第二次大戦中に強制疎開により整備された道路である。祇園新橋地区は古い木造住宅が、せまい路地をはさんで密集して建ち並んでいるエリアなので、白川と広幅員道路により防火帯として有効と考えられたようだ。おかげで、今では川沿いにゆったりと散策できる通りになっている。 |
B白川沿い 白川の南側には川沿いに古い料理店が建ち並ぶ。対岸に広い白川南通りが整備されたおかげで、料理店としては川と街路樹を借景した絶好の立地となっている。街路樹には梅や桜の木が多いので、春には川面を隔てて花見が楽しめて最高だろう。
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C切り通し 花見小路通りの1本西側にある細い路地は、「切り通し」と呼ばれ、巽橋から辰巳大明神を経て新橋通りと直行している。一般的に路地は庶民的な雰囲気が漂っているものだが、ここでは路地の両側に粋な装いの料亭が建ち並び、華やかさに包まれている。 |