平成23年9月号(第14号)     トップページ  年月別リスト 地域別リスト
近江八幡
OMIHACHIMAN
 滋賀県 近江八幡市新町ほか 近江八幡市HP


近江八幡観光物産協会HP
近江八幡市八幡
伝統的建造物群保存地区
 近江八幡は豊臣秀次が開いた城下町だが、むしろ近江商人の拠点として発展した町として知られている。今や観光の人気スポットである八幡堀沿いには勇壮な蔵が建ち並び、新町通りには見越しの松を備えた瀟洒な商家が残されている。
 城下町として生まれたあと商人の町と栄え、城の守りと水運路とを兼ねて造成された八幡堀が、人と商品の輸送路として大いに活用された。そのあたりの経緯は京都の伏見とよく似ている。八幡堀と伏見の濠川は時代劇で使われているのを時々みかけるが、そこがどちらかをすぐ判別できない程、景観がよく似ている。
 また近江八幡は、建築家のヴォーリズ
が活動の拠点とした町であり、現在でも町のあちこちに彼の設計した建築物が残されている。
①新町浜 ②新町通り  ③旧伴家住宅 ④旧八幡郵便局  
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  ①新町浜 八幡堀は、琵琶湖を経由して京・大阪へとつながる舟運の道で、近江八幡発展の原動力だった。堀の中には、ところどころに荷捌きのためのスペースが設けられ、そこを浜と呼んだようだ。
②新町通り 旧西川家住宅や旧伴家住宅など、全国で活躍した近江商人の本家が、この通りに数多く残されている。今はひっそりとした町並みだが、往時は活気に溢れていたのだろう。

③旧伴家住宅 江戸から明治にかけ活躍した近江商人である伴家の本家。伴家が終焉してからこの建物は、小学校や役場に活用された後、現在は市の管理により公開されている。

④旧八幡郵便局 ヴォーリズは明治末期にアメリカから来日し、近江八幡を拠点として活躍した建築家。この建物も彼の設計による。ヴォーリズは建築設計だけでなく、近江兄弟社の設立にも参画し、メンソレタームを日本に広めた実業家でもある。