平成23年6月号(第11号)     トップページ  年月別リスト 地域別リスト
龍 野
TATSUNO
 兵庫県 たつの市龍野町 たつの市HP


たつの市観光協会HP
 龍野は、戦国時代に赤松氏が鶏籠山(けいろうさん)に山城を築いたのに始まり、江戸時代にかけて城下町として整備された。現在でも武家屋敷街や、古い商家が並ぶ町家街の雰囲気が残されている。
 一方、周辺地域は播州平野の沃土に恵まれ、農産物の生産が盛んで、それらの農産物と揖保川の清流とを利用したうすくち醤油の「ヒガシマル醤油」、手延べそうめんの「揖保乃糸」など、京阪神という大消費地を控えた加工食品の生産地として発展し、町の名よりも商品名のほうがよく知られているようだ。
 また、童謡「赤とんぼ」の作詞者である三木露風の生誕地ということで町を散策していると、どこからか「赤とんぼ」のメロディが聞こえて、播州の小さな町だが静かで落ち着いたたたずまいが保たれている。
①武家屋敷資料館 ②龍野城  ③如来寺付近 ④カネヰ醤油  
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  ①武家屋敷資料館 江戸末期に建築された屋敷。現在は市の管理になっているが、最近まで住居として使用されていたようだ。武家屋敷といえば、敷地は広いけれど茅葺屋根の質素なものが多いが、この建物は瓦ぶきの堂々たるもので、裕福な武士だったようだ。
②龍野城 龍野城は初期のころ、山城と平城とで構成されていたが、江戸時代に脇坂氏の居城になってから、山城は廃止され平城の居館部だけの城になった。ちなみに脇坂藩は忠臣蔵の赤穂城明け渡しの際、城受け取りの役目を担った藩である。

③如来寺付近 如来寺は浦川沿いに建っており、付近には醤油蔵などが見られ、川沿いに整備された散策路に沿って、のんびりと町並み巡りを楽しめるエリアだ。

④カネヰ醤油 龍野は、播州平野で生産される大豆と小麦、赤穂の塩、揖保川の水とを利用し、薄口しょうゆの生産地として発展した。カネヰ醬油もその一つ。脇坂藩の「ゐ蔵」を引き継いで、明治期に創業したそうだ。