2013年11月13日~20日(日本時間)にイタリアのツァーに参加しました。学会などでのツァーとは異なり、全く見ず知らずの人(総勢19名)とのツァーは初めての経験でした。イタリアはそれぞれの町に特徴があり、個人で回るよりも効率的に全体像がつかめるのではないかとの期待をもって参加しました。
行程は実質5日間で、ミラノから入り、ヴェネチア→フィレンツェ→ローマ→ポンペイというもので、さほど強行軍というわけではないものの、バスで相当の距離を移動しながらのツァーでした。
参加者で1人参加は森本のみで、あとは夫婦・姉妹・友人同士・大学生という構成です。適当な交流もあり、集合時間などで遅れることもなく、まずまず快適な旅でした。
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2013年11月14日(木曜日)第一日目 ミラノからヴェローナ |
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スフォルツェスコ城の見学からはじまりました。
15世紀後半に増築されて現在の骨格ができたとのことです。赤い服はコンダクターの一さん。 |
城内には私立博物館があり、発掘された遺跡の彫刻・レリーフなどの展示とともに、ミケランジェロの遺作が展示されています。 |
地下鉄駅前のシンボル的なモニュメントは、工業都市ミラノを象徴する針と糸をモチーフとしたものが建てられています。 |
ミラノ大聖堂(ドゥオーモ)前のフォンターナ広場に接して、大きなガレリオがあります。交差部にはプラダが2つの店舗を構えています。 |
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ミラノの旧市街地に隣接して、都心開発がおこなわれており、対象的な地区が形成されています。(ガリレオプロジェクト?) |
ヴェニスへの途上にヴェローナの町に立ち寄りました。石畳の街路とコロセウム・市庁舎を中心とする良い雰囲気をもつまちです。 |
戦災をうけた建物の修復も面白く、広場には市場がにぎわっています。ロミオとジュリエットのまちというふれこみは無用でしょう。 |
このコロセウムはまだ現役で、コンサートなどが行われているようです。夕方近くで、すでに雨が降ってきていました。 |
2013年11月15日(金曜日)第二日目 ヴェネチア |
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ヴェネチア見学の日は、あいにくの雨で、しかも有名なアクア・アルタ(高潮と地盤沈下で大きな建造物の足もとが水没する)に遭遇。ただし高潮のピークが少しはずれていたので、なんとか町中を見学することができました。有名なゴンドラに乗船(オプション)したj人に聞くと、雨にもかかわらず、声量豊かなカンツォーネに感激したそうです。森本はひたすら町中を歩き回りましたが、傘をさす必要があり、地図を確認することなく歩きまわったため、十分に位置がつかめていません。ただしどのような橋、どのような細街路を歩いても、すべて絵になるまちであることは間違いありません。
ここではムラノ島の特産品であるベネチアガラス工芸の制作実演をみて、その説明を受けましたが、金の色合いには余り感動しません。
右端の写真は「ため息の橋」で牢獄から刑場にひかれてゆく囚人の声が聞こえそうです。 |
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2013年11月16日(土曜日)第三日目 フィレンツェ |
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ミケランジェロ広場(ダビデ像がある)からフィレンツェのまちをまず一望しました。右端がサンタマリア大聖堂です。 |
ドゥオーモの広場に面してサンタマリア大聖堂と尖塔(ジョットの鐘楼)があります。昼からのピサ見学には参加せず、ひたすら歩き回りました。 |
ジニョリーア広場には屋外彫刻群(復刻)が展示されており、そこに接してウッフィッツィ美術館があります。ルネサンス絵画の傑作に感動! |
大聖堂周辺には多くの市場がたっており、イノシシの彫刻の復刻がシンボルとして飾られていました。 |
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ドゥオーモの横にある尖塔に10€払って登りました。途中いくつかの求刑ポイントがあるものの、最初の階段には年齢を感じました。 |
尖塔からフィレンツェの町がぐるりと一覧できます。ドゥオーモ中心に主要な道路が通り、それぞれのブロックの構成がよくわかります。 |
少し狭い目の通路には石畳と歩道代わりになる狭い側道がよくわかります。車は一方通行がほとんどで、路側に駐車が一般的です。 |
美術館からも眺められるヴェッキオ橋は屋根がついており、両側に貴金属の小規模店舗が連なっています。 |
2013年11月17日(日曜日)第四日目 チヴィタ・バニュレージョからローマ |
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チヴィタ・バニュレージョは石灰岩の浸食でますます孤立を深めていた集落が再生され、山上の集落として観光地化したものです。 |
集落の中央には教会と広場があるのは標準的で、周辺の民家はレストラン・コーヒーショップになっているものが多いようです。 |
居住が10数世帯あるとのことですが、実際は近隣居住かと思われます。起伏ある地形に形成された住宅群は面白い空間となっています。 |
集落の切れ目からは、まわりの石灰岩が山肌に現れた独特の地形をみることができます。猫と犬がのんびりと暮しています。 |
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ローマはわずか4時間くらいの滞在で、まともな観光はできませんでした。旧市街地をはずれた住宅地の展開をみることができず残念。 |
ヴァチカンのサン・ピエトロ広場は、それを包み込むような列柱の面白さもありましたが、春の復活祭で人があふれる様子も見たいものです。 |
コロッセオは夕日のあたる中での見学です。笠松(下枝を刈り取った松?)も点景となっています。中に入りたかったところですが・・ |
ツァー中に唯一本人が入った写真です。昼食のピザやさんで石窯の前で撮影してもらいました。これが一人前です。 |
2013年11月18日(月曜日)第五日目 ポンペイとナポリ |
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ポンペイの高速出口は貧相でしたが、遺跡そのものは予想以上に大きく、ヴェスヴィオ火山噴火のすさまじさが伝わります。 |
邸宅・庶民住宅・娼婦館などとともに、道路・公衆浴場・井戸・水道などの共同施設なども発掘され、当時の生活の様子がうかがえます。 |
メインの石畳の道路には馬車のわだちの跡が残り、道路を横断するための飛び石が随所にみられます。 |
人型が一部展示されていますが、これは亡くなった人の空洞をもとに(それを鋳型のようにして)作成したものであることを知りました。 |
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ナポリはバスで旧市街地中心部を一回りするだけでした。第二次大戦で砲撃を受けた町のため、海岸部はほとんど被災したとのこと。 |
このような古い建物も中心部には少し残っています。ガレリアはミラノのものよりも大きいとのことですが、にぎわいはあまりありません。 |
戦後?に建設された共同住宅では洗濯物がバルコニーにあふれ、区分所有?にもかかわらず各戸で外部補修がされていました。 |
旧市街地に隣接して都心再生が図られ、このような高層ビル群が出現しています。ただし南部は不況のため、入居状況は悪いようです。 |
(雑感)
落書きの多さ。都市と農村のコントラスト。古い建物のメンテナンスの悪さ。新しいデザインとの融合。路側駐車の限界。北部と南部の違い。各都市の独自性。物価の高さ。ミニカー(Smart等)の普及。観光客の洪水。ローマ帝政期・ルネサンス期の華やかさ。近年の生活の実態(今回のツァーでは不明)。夜のにぎやかさの欠如。高速道路の役割。市電の復権。移民などの生活格差・・ |
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