Gallery20020407
4月に入って、暖かくなってきたので、九州は福岡、博多を中心に小旅行に行ってきました。目的は、ズバリ「酒蔵とらーめん」
酒蔵の方は、時間的な問題と場所、蔵の受け入れの有無、試飲の有無などの条件から、2となってしましました。

その途上にある注目のら〜めん屋さんを約200件抽出し、5件に絞って、1つのコースを企画しましたぁ!賛同者は4名。

        「いざ、酒蔵とら〜めんの旅、凸凹五人衆の珍道中!」

 さて、ここは福岡県博多市JR駅前、昨日は、どしゃぶりの中柳川下りから疲れて戻り、夜中まで中洲で呑んだくれた二日酔い五人衆が、むかつく胃袋に激を飛ばしながら、一件目のらーめん屋へ向かいました。
ここは、博多でも超有名な「一蘭 那の川店」
   福岡県南区那の川2-2-10
   tel:092-523-8606
元会員制というらーめん屋で、九州に10店舗ある。どうせ行くからには発祥の店である那の川店がいいとの思いから、博多駅からわざわざ遠い店まで足を運ぶことにしました。  
麺は、極細のストレート
スープは、白濁のややこってりしたとんこつが基本のようで、甘みがある。
具は、チャーシュー、ねぎ(青or白)
値段は、一杯\650、替玉\150で、福岡ではかなり高い。
注文表で、麺の固さ、スープのこってり度、ねぎの種類、にんにくの量、辛み具合の指定、チャーシューの有無を決めるシステム。
カウンターに座ると、電光掲示板の座席の数字が点灯し、来店を知らせる。目の前には、店の歴史やシステムが書かれた赤いのれんが目隠しのように掛けてあり、アンケート用紙もぶら下がっていて、店員さんの顔を見ることはほとんどない。
なんか、いかがわしいお店に来た感じがするのは僕だけやろうか?
頭の上に水タンクが置いてあり、自分でお冷を入れていただく。
店の入口には、色々な有名人のサインの
縮尺版が貼ってあった。
味に関して・・・とんこつの臭みはほとんど感じない。スープは秘伝のタレで辛みを加えているが、混ぜる前に縁のスープを味見すると、後味に何か甘さが残る感じがした。麺は、かた目を注文したが、歯ごたえはよく、なかなか美味しい。チャーシューは2枚入っており、これが少しパサパサの筋張った肉で、非常にまずい。

テーブルには・・・他店では、ほとんど置いているごま、紅しょうがなど一切置いていなかったが、なぜか食べている間、目の前に玉子を置いていた。(いらんっちゅうねん!)

店の雰囲気は・・・店内は非常に狭く、屋台に毛が生えたような粗末な造りで、頭上のポリタン、壁のまわりに並べたティッシュ、替え玉注文時にチャルメラを鳴らしたり、席を立ったり座ったりする度に電光掲示板が点滅したりという、ちょっとした細工にも品がない。便所は大人がやっと納まるくらいのビックリするほど狭いスペースで、扉も壁も餓鬼の基地にも劣る継ぎ接ぎな造り。(玉子の紙パックで壁の穴をふさいでた)但し、掃除はきちんとしてあった。

相対的に見て・・・超人気の有名店とのことだが、この値段でこの味この店、たぶん二度といかないと思う。とは言うものの一度は食べてみたいと言う方は、博多駅前店やキャナルシティ店など便利なところでお試しあれ。わざわざ那の川店までいった意味は・・・(苦笑)
さ〜て、気を取り直して、次は「酒蔵 杉能舎(すぎのや)」さんへ GO!

 
「長閑やなぁ〜って感じでしょ」
  博多から地下鉄で西区を目指し、
  途中JR筑肥線に入って周船寺駅へ
     所要時間約40分
さて、駅からタクシーで10分弱、目的の酒蔵に到着です。

  杉能舎(浜地酒造)
 
   福岡市西区元岡1442
    tel:092-806-1186

創業明治3年、「富貴の誉」「杉能舎」など人気の高いお酒が約11種類。その他、九州の酒蔵で初めてビールを生産。社長曰く「日本酒を造るものにとって、麦酒の発酵はいたって馴染みやすいもの」とのこと。麦酒工房のビールに生ハム、焼きたての「パン工房」もあって、長閑な昼下がりに、笑顔が沢山ありましたよ。


酒蔵の玄関口で
「1+1=」 にぃ!
折角なので社長を御呼び立てして、酒蔵の案内をしていただきました。
なんとこの社長さん、お酒にまつわる話を始めたら、いつまでたっても止まらない。
 「まずは、お酒の仕込み、杜氏の技について・・・続きましては、お酒と健康のお話を・・・」
 「おーい!誰が止めるんやぁ〜?(爆)」
あーいや、本当に面白いお話ばかりで、楽しい時間が過ごせました。
「社長さん、どうも おーきにぃ〜」
お酒は、試飲コーナーで色々呑ませていただきました。「しぼりたて」を筆頭にとてもフルーティな味わいのものが多かったように記憶していますが・・・何分クイク〜イッと利き酒してたもんで・・・
その中でも一番気に入った「特選純米 杉能舎」を仕入れてきました。
                     わっはっはー
 
隣には1996年の規制緩和を機に始めた
地ビール「杉能舎麦酒工房」があり・・・

こんなかわいいお嬢さんが麦酒を
入れてくれましたぁ〜 ゴクッ!
ほろ酔い気分で、次なるは「隠れた名店 安全食堂」さんへ GO!
 隠れた名店 「安全食堂」
   福岡市西区徳永1059-1
   tel:092-806-2511

  お昼時の12:30に到着
  着いた時には、こんな感じ。
  「おぉー少し並んどるなぁ〜」
と言うてる間に、あれよあれよと
行列が出来た。

「これは期待できる」との感触!
店内は広く職人さん向けの
一膳飯屋という感じ。
これが、お品書きの全て。
麺は、極細のストレート
スープは、白濁のこってりしたとんこつで味がしっかりしてる。
具は、チャーシュー、ねぎ(青)
値段は、一杯\420、替玉\100と平均的。
あまり紹介されない隠れた名店との情報で行ってみたが、僕らの前に並んでいた家族の話によると、少し前にTVで紹介されたとのこと。
味に関して・・・とんこつの臭みが少しあるが、しっかりしたコクのあるスープで、とても美味しい。麺は注文を付けなかったが、やや固めで歯ざわりもよく、美味しい。チャーシューは2枚入っており、ハムに似た感じで食べやすい。\600の焼き飯はやや大盛りで、らーめんとセットでくらいついている若い子が結構いた。

テーブルには・・・潰したごま、紅しょうが、こしょう、らーめんのタレがあり、タレを入れると、醤油風味が強くなり、味が変わってしまうので、あまり入れないほうが良い。

店の雰囲気は・・・店はプレハブ風の粗末な造りだが、とても活気があって、地元で人気だというのが良くわかる。強いて気に入らない点を上げれば、厨房のおやじさんが、くわえ煙草してたことやろぅか。「おっさん、飯まだや言うたかて、そりゃーあきまへんでぇ(笑)」

相対的に見て・・・らーめんは美味しく、雰囲気もいい。家の近くにあったら、ちょくちょく通いたくなる程、気に入った。今度はチャンポンに焼き飯が食べたが・・・いつ行けるだろう?
結構お腹も膨れて来たが、続くは「雑誌でもよく紹介される名店 しばらく」さんへ GO!
地下鉄空港線 西新駅をおりて2〜3分。
2時を回っていたせいか、列もなくがらがらかと思ったら、入ってびっくり、5人が分かれて座れる席を確保できるという程、お客さんが入ってました。

 「しばらく」
   福岡県早良区西新1-11-28
   tel:092-821-4869
麺は、細めのストレート
スープは、白濁のこってりしたとんこつ
具は、チャーシュー、ねぎ(青)、きくらげ
値段は、一杯\480、替玉\120と平均的。
やや小さい器にスープを満たし、受け皿つきで目の前へ。
味に関して・・・とんこつの臭みがある、こってりしたスープという噂だったが、そうでもなく、逆に少しコクがなかったように感じた。チャーシューはハム系で、大盛りチャーシュー麺は\850だったが、\300以上も払って大盛りにしたいほどおいしいとは思えなかった。

テーブルには・・・ごま、紅しょうが、こしょう

店の雰囲気は・・・小さな細長い敷地に、14〜5人座れるカウンターと2人がけテーブル席が3つ?というビルの1階にある小さなお店で、人気はあるように感じた。野球好きなのか、厨房のおかみさんは、らーめんを作りながら電話でダイエーがどうの近鉄がこうのと野球の話を延々。

相対的に見て・・・結構お腹が膨れていたせいもあったようだが、そんなに美味しいらーめんという程ではなかった。逆に、お腹が空いていないのに、残さず食べたのは、まずくは無いということやろね。スープにもう少しコクをきかせれば良いと思う。まあまあの合格点っちゅうとこでしょうか。
らーめん屋が続いた後は「酒蔵 博多百年蔵」さんへ GO!
 「博多百年蔵」
   福岡市博多区堅粕1-30-1
   tel:092-633-5100

酒蔵と言うよりは、資料館で、地酒の情報や酒造道具を展示しており、入るとまず10分程度のビデオを見せてくれる。もちろん無料の試飲コーナーもあり。
何種類か試飲しましたが、辛口より度数の高い甘口の方が通好みでしょうか?
僕には今一(あくまで個人の嗜好の違いですよ)だったので、購入は見送りました。
ここで、五人衆はダウンとなり、土産を買い込んで、一路帰途に着くことになりましたぁ
らーめんを食べて、お酒を呑んで、歩けるところは出来るだけ歩き、電車にバスにタクシーを使って、着いた先でまた食べる。思ったよりも楽しい企画となりました。
この旅での教訓・・・「足腰と胃袋と精神力を鍛えるべし、必ずや5杯は達成す!」

おしまい