C. 回路をつないで風車で発電してみよう

風車の実験

風車の形や大きさ、プロペラの枚数で発電の力は変わるのだろうか。せん風機の風で模型の風車を回して調べてみることにした。(準備:実験@,A、本番:実験B)

実験@発電機の力を調べる。

したこと
2つのモータの軸をつないだ直結発電機の力を測る

結果

発電機に加えた力 発電した結果
1.5Vの電池で回す
モーター

@  豆電球が明るく光った

A   テスターで計った

電圧: 0.7ボルト 

電流:100ミリアンペア

電圧×電流=電力 であることを教えてもらって計算した。

0.7ボルト×100ミリアンペア=70ミリワット

単一電池で加えた1.5ボルトの電気ほどの力は出なかったがマブチモーターでもきちんと発電することがわかった。

モーター直結発電機
直結発電機の力をはかる

実験A 発電機に合う負荷を選ぶ

したこと 
違う3つの豆電球とつないで明るさをみる。

結果

2.5V(普通の豆電球) 2.2V(レンズつきニップル球) 1.1V(レンズつきニップル球)
少しだけついた 少しだけついた つかない

少しだけついたレンズつきのニップル球(2.2ボルト)を風車の発電の実験に使うことにした。

実験B 色々なプロペラで発電の力を調べる。

したこと
プロぺラをつけ変えて発電の様子
を見る。

結果

写真

プロペラの

大きさと枚数

電気の力

風量:

(ベビー風)

風量:
風量:
@
cm
3枚
(動かない)

220mV

70mA

580〜700mV

120〜125mA

A
6枚
(動かない)

100mV

30mA

650〜850mV

130〜135mA

B
20cm
2枚

100〜170mV

30〜60mA

330〜340mV

100mA

480〜500mV

120mA

C
4枚

100〜200mV

40〜70mA

350〜360mV

100mA

490〜550mV

120mA

何回か読み取って同じ値に近い数値を記入した。

電圧は、それぞれの数値の範囲でふらふらしている。電流は、あまり変わらない。

Aはプロペラの角度が他と比べ反対向きであり、回る方向が変わり電圧と電流の向きも反対になった。

豆電球がついたのは、@Aの風量:大のときだけだった。

電圧はふらふらしていたが、一番力が出たのはAの風量が大のときだった。

☆ 電流と電圧は、それぞれの一番大きい値をあらわしている。

☆ 風量が大のとき、@とAだけ豆電球がついた。
   ほかはどれもつかなかった。

写真

プロペラの

大きさ・枚数

発電の様子 わかったこと
@

小 3枚

(直径8cm)

(1) 扇風機の強さが小(ベビー風)のときに風車はまわらなかった。中にすると少し回りだしたがあまり勢いはよくなかった。

(2) 扇風機の強さを大にすると、勢いよくるようになったが、プロペラの回る音が大きくなったり小さくなったりしていた。テスタの電圧はプロペラの回る音にあわすように大きくなったり小さくなったりしてふらふらしていた。豆電球はモーター直結発電のときと同じくらいの明るさで光った。

(1) プロペラが小さいと風を受けにくいせいか、風車は回らないことがわかった。

(2) 風が強くなると風車の回転は安定しないことがわかった。

A

小 6枚

(直径8cm)

(1) 小3枚のプロペラと角度が違うので反対向きにまわった。テスタのプラスとマイナスも逆につながないとはかることができなかった。

(2) 扇風機の強さの違いによる風車の回り方は@のときと同じだったが、電圧は少し大きかった。

(1) プロペラの枚数が増えると、たくさん回ると思っていたが、少し電圧が高くなっただけで、ほとんど変わらないことがわかった。

(2) 風が強くなって回転が安定しないのは、プロペラの枚数が増えても同じであることがわかった。

B

大 2枚

(直径20cm)

(1) 扇風機のベビー風のときでも風車はまわった。

(2) ベビー風の動きに合わせて強くまわったり弱く回ったりする。

(3) 扇風機の風をだんだん強くしても電圧はほとんどふらふらしない。

(4) 豆電球は電圧が低いせいか強い風のときでも光らない。

(1) プロペラが大きいと安定してまわることがわかった。

(2) プロペラが小さいときより電圧が低いので、ゆっくり回っているようだった。

C

大 4枚

(直径20cm)

(1) 扇風機の強さが小と中のときは電圧はほとんどふらふらしなかったが、大にしたら電圧はふらふらするようになった。

(2) プロペラ大4枚にして扇風機を強にしたときが、プロペラの回る音が一番大きい。このとき、電圧がふらふらするのにあわせるようにうなる音もかわっていた。

 (4) プロペラ大2枚のときと同じで、豆電球は電圧が低いせいか強い風のときでも光らない。

(1) プロペラ大2枚のときよりプロペラの数が増えてもほんの少ししか力は大きくならないことがわかった。

(2) プロペラの数が増えてプロペラの回る音が大きくなり、電圧もふらふらしだしたので、プロペラの枚数が多すぎることがわかった。