8月


15日
ナポレオン・ボナパルト(Napolon Bonaparte)1769〜1821)フランス第一帝政の皇帝 (在位 1804〜14)

生粋のコルシカ人貴族の子として生まれました。フランスで教育を受け、パリ士官学校を卒業。フランス革命初期にはジャコバン・クラブに入会し、コルシカ独立運動に参加し。革命を妨げようとしたイギリス軍を破って25歳で少将なった。しかし、指導者パオリと衝突し、1793年に一家をあげてフランスに亡命。同年ニースの連隊に復帰し、この頃からナポレオン・ボナパルトと呼ばれるようになりました。

その後、国民公会軍の砲兵隊の指揮官に任命され、12月反革命派の手中にあったツーロン港の砲撃を指揮して奪回に成功、1796年イタリア遠征軍司令官となる。同年ジョゼフィーヌと結婚。カンポフォルミオ条約によってイタリアで5年間続いた戦争は収拾され、彼の人気は頂点に達しました。1798年にはエジプトに遠征。1799年総裁政府の無能をついてブリュメール十八日のクーデターを断行し、第一統領となり、1802年終身統領、マレンゴの勝利とローマ法王庁との和解(宗教協約)によ り反対派を抑え、1804年フランス皇帝となりました。

1804年帝国成立が宣言されると皇帝に即位。以後フランス革命の改革を受け継ぎ、ナポレオン法典の制定、産業振興、学制改革、行政、司法の再編成などを行ないました。また、その一方で戦争を続け、相次ぐ対外戦争の勝利によってその威信と権力は頂点に達し、1806年には全ヨーロッパに号令をするようになりました。

しかし、諸国の反感が募り、1812年のロシア遠征の失敗によって諸国民戦争が勃発。1813年ライプチヒの戦いの敗北で没落は決定的となり、捕らえられて1814年エルバ島に流された。1815年3月島を脱出して再び帝位に着き、ヨーロッパ連合軍と対抗、ベルギーに進撃し、プロシア軍を撃破しましたが、ワーテルローでイギリス軍と戦って敗れ、「百日天下」に終わりました。

その後、大西洋の孤島セントヘレナ島に流され、この地で死亡しました。
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8月


15日
山東京伝

1761〜1816

江戸時代後期の戯作者

深川木場の質屋の長男として生まれました。本名岩瀬醒(さむる)、通称京屋伝蔵といい、浮世絵もよくし、画号を北尾政演(まさのぶ)といいます。弟に戯作者の山東京山がいます。

彼は13歳の時に、父とともに京橋へ転居し、紅葉山の東の意で山東、京橋に住む伝蔵を略して京伝と称しました。

最初の作品は18歳の時に出版した黄表紙「開帳利益札遊合」で、その後、狂歌、洒落本へと領域を広げてゆきました。1782年に発表した「御存商売物」が太田南畝(蜀山人)に認められ、作家として一躍有名になりました。

このころより遊里に通い、郭の中の美や人間関係の有様、感情の揺らぎや生命のたくましさなどを観察し、彼の作品の基調となる人間味豊かな「通」の意識が培われてゆきました。

彼の代表作には「江戸生艶気樺焼」「古契三娼」などがあり、江戸町人の粋と通を描き、滑稽と諷刺が歓迎されましたが、寛政の改革により、黄表紙、洒落本などの出版物は、風俗を乱すものとして取り締まりの対象となったのでした。

彼はそんなおり、洒落本の代表作でもある「仕懸文庫」を出版します。これらは教訓読本と銘打った袋に入れ、内容も遊女の誠実さや苦労を全面に押し出すという工夫を凝らしたにも関わらず、京伝は手鎖(てぐさり)50日の刑となり、作品は絶版となってしまいました。

以後は京橋で煙草入れの店を営むかたわら、読本、黄表紙に専心しましたが、読本は弟子格の曲亭馬琴に及ばず、晩年は不遇であったといわれています。1816年9月7日、弟山東京山の書斎開きに招かれて、その帰り、胸痛の発作を起こし亡くなりました。56歳でした。
彼は、筆禍以降、銀座に煙草入れの店を開店し、店では、彼が作った引き札(広告チラシ)に煙草入れを包んで売り、それを見たさに商品が売れ、繁盛したといわれています。また店では、彼がデザインした商品も売り出し、「京伝張り煙管」「京伝好み」などが流行したそうです。
彼は、30歳のときに、吉原扇屋で年期を終えた遊女菊園(27歳)を妻に迎えましたが、3年後、子宮筋腫のため亡くなってしまいました。その後、40歳の時、吉原玉屋の遊女玉の井(百合)(23歳)を身請けして後妻としています。しかし、二人の間には子供はできず、百合の妹と弟を養子にしましたが、二人とも早世し、「子なき事第一の後悔にて御座候」と馬琴に書き送ったりもしたそうです。


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