7月


22日
レゴール・ヨハン・メンデル(Gregor Johann Mendel)(1822〜1884)オーストリア 遺伝学者 牧師

シレジェンの小さな村に農家の子として生まれました。ブリュンの教会で牧師となりましたが、教会の費用でウィーン大学で学び、自然科学を勉強しました。

1854年ブリュンの国立実科学校の自然科学の教師となり、教会から通っていました。1856年から教会の庭にエンドウを植えて、1万株以上ものエンドウを扱って結果を統計的に調べ、7年間もかかっていわゆる「メンデルの法則」を発見し、1865年にブリュンの自然科学博物教会で発表すると共に、「植物の雑種に関する実験」と題する論文を書きましたが、この大発見は当時、世間から認められませんでした。

1868年には修道院長に選ばれ、修道院に対する課税問題をめぐるオーストリア政府との抗争で多忙となったため、交雑実験に専念することはなくなってしまいました。晩年は政府との対立で、財産を差し押さえられたり、病気等のために恵まれない一生を終えました。

しかし、死後1900年になって、メンデルの法則は学会で一躍有名になり、ブリュンには彼の像まで建てられました。
※メンデルの法則
遺伝の法則の一つ。メンデルがえんどうの交雑を主とした植物雑種に関する実験から明らかにしたもので一八六五年に発表。対になる形質についての遺伝では、第一代雑種には優性形質が現れ、劣性形質は隠れる(優性の法則)、第二代雑種では、優性形質を現すものと劣性形質を現すものとの割合が三対一になる(分離の法則)、二対以上の形質を考えた場合、それらの形質は独立して遺伝する(独立の法則)という三基本法則からなり、メンデルの遺伝法則とも呼ばれる。
晩年にメンデルはこう語っています。「私の実験は大きな満足を与えてくれた。世界がこのことを認めてくれるのは、それほど先のことではないだろう」。その言葉どおり一九○○年になって二人の学者が同様の研究を一斉に発表するとともに、ノンデルがその先駆者であることも報告された。


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