5月 3日 |
赤羽末吉(あかばすえきち) (1910〜1990) 絵本作家 東京に生まれました。ほぼ独学で画風を確立し、1960年、「かさじぞう」で絵本界へデビュー。絵本作家として51歳の遅いス夕ートをきりました。その後、80歳で亡くなるまでの30年間に、80冊を越える絵本を制作したのですから、そのエネルギーと情熱には並々ならぬものがあります。 作風は、水墨調の「かさじぞう」あり、大和絵風の「だいくとおにろく」、大津絵風の「ももたろう」あり、自身が好きだった小林古径の絵を思わせる純日本画風の「春のわかれ」など本当に多種多様です。 また、小学校の国語の教科書に「スーホの白い馬」が、掲載されていることもあって、よく知られています。モンゴルの雄大な大地とそこに生きる遊牧民の少年スーホと白馬の美しく悲しい物語は、22歳で旧満州に渡り、15年間をそこでくらした赤羽末吉ならではの代表作です。 以後、サンケイ児童出版文化賞を受賞したのをはじめ講談社出版文化賞、小学館絵画賞、アメリカブルックリン美術館絵本賞し、1980年に日本人ではじめて、全功績に対し国際アンデルセン賞絵画賞を受賞しました。1982年には『絵本わらべうた』でライプチヒ国際ブックデザイン展・東独文部大臣賞および金賞。『そらにげろ』もライプチヒ国際ブックデザイン賞金賞受賞するなど、その活躍に対して多くの賞賛を得ています。 1990年6月8日に80歳で亡くなっています。 |