3月


26日
エルンスト・エンゲル(Ernst Engel)

(1821〜1896) ドイツ 統計学者。

ドレスデンに生まれ、フライブルクの鉱業専門学校を卒業しています。その後、ヨーロッパ諸国を研究旅行中、統計学者ケトレーの感化を受けて、統計的研究方法を志しています。

のちザクセンの王立統計局長となり、統計について多くの業績を残しました。職をやめてからはドレスデンの近郊に隠居しましたが、亡くなるまで統計の研究を続けました。

一つの家族が貧しければ貧しいほど、総支出のなかのいよいよ多くのものが食費に当てられなければならないことを発見し、これはそののち多くの家計調査によって確証されて、「エンゲルの法則」といわれました。そして家計支出額の中に占める食費の比率が「エンゲル係数」と呼ばれています。その他、社会統計学の進捗に大きな業績を残しました。
エンゲル係数
家計支出にしめる食料費の比率のことです。一般に、所得の上昇につれて家計支出額にしめる食料費の割合が低下する傾向にあり、このような統計的法則をエンゲルの法則といいます。しかし、収入がある額以下になると、固定的な支出に圧迫されて食料費が削られるために、収入が低いにもかかわらずエンゲル係数は小さくなるというエンゲル法則の逆転現象も生じるといわれています。

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