2月


29日
ジョアッキーノ・ロッシーニ

 (1792〜1868)

「音楽も喜び。 食も喜び。 その間には何の違いもない」

イタリアの作曲家

音楽家の両親のもとに生まれ、幼い時から音楽の教えを受け、教会で歌ったり、歌劇に出演していました。そして、1807年にボローニャの音楽学校に入学し。在学中から劇場作品を発表して成功を収めていました。

その後、彼が24歳の時、彼の最大のヒット作となるオペラ「セヴィリャの理髪師」を発表。続いて「オテロ」「泥棒かささぎ」などを発表し名声を得ました。そして、1829年には最高傑作とされる歌劇「ウィリアム・テル」をパリで初演し、大成功を収めます。 

ところが、このオペラが上演されて大成功を収めた直後、人気と実力の絶頂にあった彼は突如、音楽界からの引退を発表し、ピアノ小品や歌曲、若干の宗教曲などを書いた程度で、彼は、19年の間に39曲もの歌劇を書いていましたが引退後は二度とオペラに手を染めることはなく、ボローニャに住み音楽学校校長をしながら静かな生活をおくりました。

もともとグルメであった彼の興味は、音楽から料理へと移り、パリでは私的な美食家専門レストラン「グルメ天国」を切り盛りし、ボローニャではトリュフを掘る豚を飼育し、ロッシーニ風と呼ばれる数々の料理を考案し、音楽の世界でと同様、料理の世界でも彼は有名になりました。
彼は「セヴィリャの理髪師」全曲を書き上げ、いざ初演という段になって、序曲を作るのを忘れていたことに気付きました。彼は、少しも慌てずに、前年に上演して評判の良かった歌劇「イギリスの女王エリザベス」の序曲をそのまま使い回しをすることに決め事なきを得たのですが、実はこの序曲も更にその1年前の歌劇「パルミラのアウレリアーノ」の序曲を転用したものだったそうです。
晩年の彼は、貴族や芸術家の知人を招待することを最大の喜びとしていました。特に土曜に主催した晩餐と音楽会は豪勢で、彼が名士と認めた12人ほどの人物を厳選して招待し、そこで、現地から直送したトリフやフォアグラの珍味を招待客の前で料理して見せたということです。彼のもてなしは完璧で、最高の食材とお酒が準備され、その費用は彼の住んでいた高級アパートの数カ月分に相当したといわれています。
牛フィレ肉のステーキ ロッシーニ風

  材料

    1 生フォアカナール パルミロール 100g
    2 牛フィレ肉 2枚
    3 マデラ酒 50cc
    4 フォンドボー 50cc
    5 塩 適宜
    6 コショウ 適宜
    7 付け合せ 適当

 作り方

  マデラソース
    小鍋にマデラ酒を煮立て、フォンドボーを加え、半量になるまで煮詰めます。
    塩、コショウで味を整え、香り出しにマデラ酒少々をたらします。

  ステーキ
    塩・コショウし、好みの加減に焼いたら、仕上げにマデラ酒でフランベします。

  フォアグラ

    50g×2枚に切り、塩・コショウして、ソテーします。

  盛り付け
    お皿にソースを敷き、ステーキの上にフォアグラを載せます。付け合せを盛り付けます。

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