11月


28日
フリードリヒ・エンゲルス(Friedrich Engels)

1820〜1895

「万国のプロレタリア、団結せよ」

ドイツの経済学者、哲学者、政治家。

ドイツのライン州に紡績工場主の子として生まれました。高校を中途退学してブレメーン市の商館で働きながら、文学、科学、政治学の研究をしました。

1841年に砲兵隊の志願兵となりながら、ベルリン大学の聴講生となっています。翌年には、マンチェスターにある父の商館に勤め、1845年に「イギリスにおける労働者階級の状態」を著わし、プロレタリアートの歴史的使命を明らかにした最初の人となりました。

「経済学批判大綱」の本を著して、マルクスと親しくなり、その後二人の固い友情と協力が始まりました。その後、ブリュッセルでマルクスと共に共産主義者同盟に加盟し、その綱領「共産党宣言」(1848年)を起草しました。

2人は生涯社会主義者として、友情と学問と闘争の上で強く結びついており、二人の研究によってマルクスは、有名な「資本論」を書き、エンゲルスは「ドイツ農民戦争」「空想より科学へ」「家族、私有財産および国家の起源」など多くの書を著わしました。

2人は、労働者運動の精神的指導者となり、マルクスが亡くなった後は、彼が1人でこの役割を引き受けました。そして、亡くなったマルクスの「資本論」の寄稿を整理・捕筆し、第2巻、第3巻として編纂し慣行することに没頭しました。
社会主義
不平等や貧困の原因は財産の私有であるとして、資本主義を否定。土地・原料・機械などの生産手段の私有をやめ(制限し)て、生産手段を社会的に共有することにより階級対立のない社会を実現しようとする思想および運動。

共産党宣言
1848年にロンドンでマルクスとエンゲルスが共産主義同盟の綱領として起草し、発表した宣言。プロレタリア革命の勝利をうたった文書で、プロレタリアートの勝利の必然性を述べ、労働者の国際的団結を呼びかけている。「万国のプロレタリア、団結せよ」で終わる。科学的社会主義の最初の綱領。
空想より科学へ

「従来の一切の歴史は、原始共同体を除けば、階級闘争の歴史であったことが明らかとなった、そしてこの闘争しあう社会階級は常に生産と交換関係の経済的構造が常に生産と交換関係の経済構造が基礎をなし、歴史上の各時代の、法制度や政治制度はもちろんそのほか宗教や哲学やその他の観念様式などの全上層建築は結局はこの基礎から説明するものであるということが明らかになった」
エンゲルスの言葉

この一大発見、すなわち唯物史観、剰余価値による資本主義的生産の秘密の暴露とは、我々がマルクスに負うところである。社会主義はこの発見によって1つの科学となった。

愛情にもとづく婚姻だけが道徳的であるのならば、同様にまた愛情がつづく婚姻だけが道徳的である。

歴史の事件や人物は、いわば二度現われる。一度目は悲劇として、二度目は喜劇として


   トップページに     今日生まれの偉人伝に