衛生動物(03a)節足動物門 脣脚綱
(c)2011, Lab. Sci. Rural Life, Kobe, Japan. (田園科学室)

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Ref. 050502 トビズムカデ
トビズムカデとその咬症
Scolopendra subspinipes mutilans
(オオムカデ目 Scolopendromorpha 脣脚綱Chilopida, 節足動物Arthropoda)
(c)2011., Lab. Sci. Rural Life, Kobe, Japan. (田園科学室)
トビズムカデ
図1:トビズムカデ(背面)。
2005年4月29日、神戸市西区、
家屋(住居)内。本文中の咬症を起こした個体とは
別個体。後日に同じ家屋内に侵入したもの。



頭部、頸部
図3:頭部と頸部(背面)。
頭部、頸部背面は黄褐色。
以後の背板は暗緑色。
トビズムカデ(腹面)
図2:トビズムカデ(腹面)。
上図と同じ個体。


頭部、頸部腹面
図4:頭部と頸部(腹面)。
顎肢で咬み毒液を注入する。

トビズムカデとその咬症
(2 May 2005. Revised on 6 February 2011. Lab. Sci. Rural Life, Kobe, Japan)

 61歳♂。受傷は、2005年4月19日。木造家屋内寝室で就寝中に発生。未明、軽く握っていた掌の内面に違和感を覚え、目覚めて振り落とそうとした際、局部的に激しい痛み。

 幼時より数度体験しているので何の処置もせず放置。ほどなく腫脹・発赤が拡大。受傷した掌、指の付け根付近の上下両面に及び、指の屈曲に軽い支障。

 加えて、身体各所の皮膚に、内側から針先で刺すような軽い痛みを感じたので、念のため安静を保ったところ、約5時間後までにその現象は消褪。

 受傷第2日、痛みは軽減、痛痒さに変化、しかし発赤・腫脹はそのまま。

 受傷第3日、腫脹は治まり、軽度の痛痒さだけとなり、第4日には、ほぼ全快。
トビズムカデ咬症(受傷第2日)
図5:トビズムカデ咬症。受傷第2日、
腫脹は局所的だが掌両面に及んだ。

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