295aお菓子の部(レシピ)
(c)2003-2010, ABA, Lab. Sci. Rural Life, Kobe, Japan. (田園科学室)

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サツマイモ(スイート・ポテト)('06年02月04日)
(c)2006, ABA, Lab. Sci. Rural Life, Kobe, Japan(田園科学室)

スイート・ポテト
図1:スイート・ポテト。焼き上がりです。

【T】材料
*パサつかず…少しクリーミーな感触が残るレシピです。
記号 材料名 規格等 使用量 備考
10人・20個  人・ 
A ふかしイモ
a サツマイモ 1500g g
B イモに加えるもの
b 砂糖 90g g
c 蜂蜜 10g g 個性の強くない風味もの
d バター 無塩 100g g
e 煉乳 無糖 100ml ml 柔らかい芋なら80ml
f 卵黄 1個
g 少々
h バニラ・ビーンズ 0.5本 またはV・エッセンス少々
C 焦げ付き防止、焼き色着け
i バター 無塩 少々
j 卵黄 0.5個

【U】準備(下ごしらえ)

 1、サツマイモを蒸す
・水で良く洗い凹部の砂や泥、ひげ根などを除く。
・300g超の大型イモは適宜切って、均一に蒸せるように、工夫する。
・酵素の作用で甘みが増すよう「水から弱火で」蒸し始める。
・沸騰が始まったら、強火にして一気に蒸し上げる。
 2、蒸している間に:−
・オーブンを250℃に余熱しておく。
・それぞれの材料を計量して、使いやすいように、並べておく。
・卵黄を取り出して、白い紐状のもの(カラ座)などを除いておく。
・ケース(焼き型)にバターを薄く塗っておく(または耐熱紙を敷く)。

【V】作り方(手順)

(1)サツマイモが熱いうちに:−
・皮をむく。
・青黒く変色した箇所や尻尾の部分は、包丁やスプーンで取り除く。
・ザクザクとサイコロ状に切って、軽く押しつぶし、手早く裏ごしする。
・イモが暖かいうちに次へ移るのが望ましい。
(2)鍋に無塩バター、練乳(コンデンスミルク)、砂糖、蜂蜜を入れて極く弱い火で加熱する。
(3)バターが溶けたら火を止め、裏ごししたイモを加えて、手早く混ぜ、全体に馴染ませる。
(4)荒熱が取れたら、卵黄とバニラエッセンスを加え、全体に馴染ませる。
(5)バターを塗ったケース(焼き型)に入れ、整形し、表面を滑らかに整える。
(6)冷蔵庫で30分寝かせ、取り出してから卵黄を塗る。
(7)250℃のオーブンで適当な色がつくまで焼く(10〜20分、機種・余熱程度で異なる)。
(8)内部がクリーム状のまま…にとどめるか、スポンジ状になるまで焼くかは、好みによる。

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朝鮮飴(オレンジ風味の朝鮮飴)('06年03月11日)
*朝鮮飴(熊本等)羽二重餅(福井等)は、ともに「ぎゅうひ(求肥・牛皮)」の1種。
(c)2006, ABA, Lab. Sci. Rural Life, Kobe, Japan(田園科学室)

朝鮮飴
図1:オレンジ風味(自家・甘夏)の朝鮮飴。

【T】材料と準備(下ごしらえ)
*田園科学室で自家用に栽培した甘夏のマーマレードを使った朝鮮飴です。
*このレシピは2006年11月30日に改訂しました。旧版ではマーマレードは各100g、砂糖は100g、ジュースは水となっていました。
記号 材料名 規格等 準備 使用量 備考
10人・30片  人・ 片
もち米を準備する
もち米 精白米 研いで、洗い、4時間以上水に漬け、水を切った後、下記の「甘い水」に浸ける 1合 1合=180ml、約150g
甘い水(ジュース+マーマレード)を準備する
マーマレード 甘夏 下記の水に溶く 50g g  
ミカンジュース   新鮮な果実を横切2等分してレモン絞り器で絞り、ガーゼで漉(こ)す  150ml ml  
C マーマレードと砂糖を準備する
マーマレード 甘夏 計量しておく 50g g  
砂糖 上白糖 計量しておく 200g g  
D 打ち粉の準備
片栗粉   適宜準備しておく 約50g g 多い目に準備する

【U】作り方(手順)

(1)もち米を研いで、洗って、ザルで水切りした後、水に4-8時間漬けておく。
(2)ザルで水切りの後、Bの「甘い水」に浸す。
(3)上記(2)を、ミキサーへ移し、モーターを焼かないよう、説明書の使用法を守りながら(通常は、30秒回転・15秒休む)を繰り返しながら、米を完全に破砕して、クリーム状にする。
(4)十分ゆとりのある大きさの耐熱ボールに上記(3)を移す。
(5)Bのマーマレードと砂糖を加えて泡立てないよう注意しながら良くまぜ、ラップして、電子レンジ(ここでは500w)に入れ、4分加熱する(時間厳守)。
(6)取り出して、冷めないように手早く、泡立てないように注意しながら、充分攪拌。
(7)内面を水で濡らした鍋へ移し、ごく弱火にかけて、木へらで焦がさないように攪拌を続ける。
*注:電子レンジでラップ無しでさらに4-5分加熱して完成という方法もある。窓から観察して、吹きこぼれのないように十分に注意すること。
(8)全体が透明感を帯びてきたら、火をとめる。
(9)片栗粉で打ち粉をした容器・型(寒天菓子の容器・型や卵豆腐の容器・型等)に1cmの厚さを目安に流し込む。
(10)そのまま、約半日、完全に冷めるまで待つ。*容器を氷の上に載せて冷蔵庫へ入れてもよい。
(11)冷めたら、適宜切り分け、必ず「切り口に片栗粉」をまぶす。
(12)保存は、片栗粉を振った紙箱に、決して重ねずに入れ、冷蔵庫で保存。瓶などに重ねて入れると無残に変形する。
(13)普通は粉をはたいてそのまま食べるが、菓子作り、パン作りに…と用途はとても広い。

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干菓子(オレンジ風味の干菓子)('06年03月11日)
(c)2006, ABA, Lab. Sci. Rural Life, Kobe, Japan(田園科学室)

甘夏の干菓子
図1:甘夏の干菓子。最後の乾燥を行っているところ。

【T】材料と準備(下ごしらえ)
*田園科学室で自家用に栽培した甘夏のマーマレードを使った干菓子です。
記号 材料名 規格等 準備 使用量 備考
6人・24片  人・ 片
寒天を準備する
寒天 粉末 下の水と混ぜ、10分ほど置く 3g 包装が4gなら、4gでもよい
    150ml ml  
マーマレードを準備する
マーマレード 甘夏 計量しておく 175g g  
砂糖 上白糖 計量しておく 90g g  
リキュール ミニ瓶 (好みで用いる) 適宜 適宜 オレンジキュラソーなど
C 化粧用砂糖を準備する
グラニュー糖   やや多い目に準備しておく 3大匙 大匙  

【U】作り方(手順)

(1)鍋に水を入れ、粉末寒天を入れて、よく攪拌し、10分ほど待つ。
(2)鍋を弱火にかけ、攪拌しながら加熱して、寒天を完全に溶かす。
(3)マーマレードと砂糖を加え、絶え間なく攪拌、焦げないように慎重に煮詰めてゆく。
(4)粘りが出てきて、指で触って、明らかに糸をひくようになれば鍋を火からおろす。
(5)熱いうちに容器(寒天菓子用の箱、卵豆腐の型など)へ1cm弱の厚さに流し込む。
(6)室温中で冷めて十分に固まるのを、気長に待つ。
(7)完全に固まったら、型から出し、まな板上で化粧用砂糖をまぶし、切り分けるか型抜きする。
(8)切り口にも化粧の砂糖をまぶし、網やザルに散らして載せ、十分(1-2日)乾燥させる。
(9)乾燥機なら56℃、4-8時間。
(10)柔らかな仕上がりが好みなら、煮詰め終わる寸前に好みのリキュールを適宜加えるのも良い。

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