釣りの服装(3)

服装についての重要な注意(2/5)
(c)2002-2009, ABA, Lab. Sci. Rural Life, Kobe, Japn. (田園科学室)

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(2)海陸の季節を知って服装を決める
(a)海陸ともに夏 6月中旬>7月>8月>9月上旬
 海水温が上昇して海陸ともに夏になれば、たとえ夜釣りであっても多くの場合、海面を撫(な)でて来る風は生暖かく感じられます。夜釣りが深夜・翌朝に及ぶ「通し(徹夜)釣り」なら、ウインドブレーカーか雨衣の上下に寝袋が必要になりますが、「半夜釣り」ならたいていの場合長袖のワークシャツ程度で済みます。
(注:磯釣りは別です、用意周到に。)
(b)海陸ともに冬 1月中旬>2月>3月上旬
 海水温が低下して海陸ともに冬の場合、季節風を避けて風裏の良い釣り場を見つけたとしても、海水が巨大な冷却機として働くため陽光豊かな昼間であっても体の芯まで冷やされてしまいます。夜のメバル釣りなどの場合はなおさらです。防波堤の陰など最高の風裏に入ったとしても強烈な冷えへの対策が必須になります。防水防寒着、手袋、耳当て、首巻き、防寒帽に加え発熱下着・中着や懐炉も必要です。
(c)陸上春、海中まだ冬 3月中旬>4月>5月初旬
 陸上が春で海中がまだ冬の場合、また陸上が夏で海中がまだ春の場合は油断できません。海は、ここでも巨大な冷却機として働きます。たった100m内陸へ引っ込めば暑く感じるのに、海面を通る風は冷房の効きすぎた電車やオフィス以上に体温を奪います。春なら防寒着を携行、夏なら雨衣上下を携行、必要に応じて着用するのが良いでしょう。
(d)陸上冬、海中まだ秋 11月中旬>12月>1月上旬
 陸上が冬で海中がまだ秋の場合季節風さえ避ければ海辺は暖かです。11月、12月の海辺は人が比較的少なく、風裏に入れば、とても楽しい釣りができます。もちろん防寒着は必須ですが、半夜(21:00ぐらい迄)の場合、軽量薄手の安価なもので足りる場合がほとんどです。(注:磯釣りは別、用意周到に。)
(e)陸上秋、海中夏〜秋 9月中旬>10月>11月上旬
 陸上が秋で海中がまだ夏の場合、雨衣上下の携行を奨めます。海辺は暖かで昼間は何の問題もなく快適な釣りができますが、この季節に盛んな太刀魚など半夜の釣りの場合は、風で体温を奪われない工夫が要ります。夜は、暖かい海面に向かって冷えた陸地から冷風が吹き下ります。海上に上昇気流ができるからです。

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