お魚クラブ釣行記録、2016年詳細(後半)
(c)2016-, ABA, Lab. Sci. Rural Life, Kobe, Japan. (田園科学室)
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'16年08月02日(火)、育波(淡路) |
お魚クラブVer. 2, メバル・ガシラ・豆アジ |
(c)2016, ABA, Lab. Sci. Rural Life, Kobe, Japan |
図1:釣果、ABA。メバル、ガシラ、豆アジ。 |
2人釣行。Taka−yuさん、と私ABA。 サビキの後Taka−yuさんはアナゴ狙い、私ABAはメバル・ガシラ狙い。 サビキは両者とも不調。パラパラ釣れた程度。Taka−yuさんのアナゴ狙いも全くの不発。私はメバルとガシラを拾って歩いて、まずまずの釣果(図1)。 メバルとガシラの刺身を家族で堪能しました。 …それにしても、育波の長い波止を延々歩くのは、非常に疲れます。 |
'16年08月14日(日)、浅野(淡路) |
お魚クラブVer. 2, 豆アジ |
(c)2016, ABA, Lab. Sci. Rural Life, Kobe, Japan |
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図1・2:波止先端の好位置を、先に来ていた大学生が譲ってくれたので、楽しい釣りができました。 | |
5人釣行。息子、孫2人、私ABA夫婦。 孫たちは、塾やハードな授業や塾と学校両方の宿題で可哀想なほど。 あれこれ釣りを教えたいけど、全く日がとれない。せめて年に1回は釣りに、というわけで、お盆ではあるが、淡路行きをを強行。 目的の釣り場へ数分先に大学生が2人入ったので、「困ったな」。しかし、優しい子たちで、孫に快く場所を譲ってくれて、おかげで楽しい釣りに。 「今日はお兄ちゃんに勝つ!」その大目標を達成しようと妹は大張り切り。しかし、前半、お兄ちゃんが独走状態。妹に釣れるのはスズメダイばかり。それも鈴なりに釣れてくる。 しかし、後半、焦りに焦っていた妹に運が向いて来た。 「29!30!31!…お兄ちゃん今何匹?」 お兄ちゃん無言。 妹は、お兄ちゃんの胸の内を察して、ここで数えるのを止めた。 |
'16年08月17日(水)、鳥飼(淡路) |
お魚クラブVer. 2, タナゴ、小チヌ・豆アジ… |
(c)2016, ABA, Lab. Sci. Rural Life, Kobe, Japan |
図1:釣果、ABA。予定の場所は北風が強く断念。次善の策で選んだ場所は浅くてサビキに適せず、アジ・イワシが不漁。 |
5人釣行。Miya−shinさん、Taka−yuさん、Nishi−uさん、Ma−ikuさん、私ABA。 サビキで豆アジを釣った後、のんびり小チヌの数釣りを…するはずが、現場に着いてみると北風が強くて竿が出せない。 「しばらくすれば弱まるけどどうする?」と問うてみたが、 皆さん次善の策、風裏の場所を選択。 そこは浅くてサビキの釣果が望めないが、それを承知でそれぞれに釣座を構える。 結果は大不漁で、私ABAの釣果(図1)の半分程度。 こういう時は、波止のコンクリートの継ぎ目でガシラを拾うと何とか恰好がつく。上の図のガシラは全てその結果。継ぎ目の釣りをこなしきれなかった皆さんはこのガシラ分だけ釣果が少なかったのです。 でもまあ、ワイワイ・ガヤガヤ、楽しい会ではありました。 |
'16年09月15日(木)、塩田新島(淡路) |
お魚クラブVer. 2,小アジ・タチウオ |
(c)2016, ABA, Lab. Sci. Rural Life, Kobe, Japan |
図1:ABAの釣果。小アジ、約80尾。 | 図2:ABAの釣果。タチウオ、4尾、指3本半まで、 |
3人釣行。Miya−shinさん、Taka−yuさん、私ABA。 豆アジが15pほどに育ってきて、唐揚げや南蛮漬けにすると頭や骨の固さが気になり始めた。お魚クラブではこのあたりのサイズになったら、豆アジを小アジと呼び変え、料理の際には頭を切り捨てている この日は、タチウオの餌にと準備してきたサンマを、不覚にも野良猫に奪われてしまったので、アジの切身(3枚おろし)を使うことにした。 これが思ったより良い結果につながったと思う。脂気や匂いの点で誘引効果は「イワシ・サンマ>アジ」かと思っていたが、やはり現場に群れている小魚は強い。 この日は、小アジを3人が各々60〜120尾。タチウオはABA4尾、ほかの2人は各1尾。サイズは指3本幅程度。 |
'16年09月23日(金)、塩田新島(淡路) |
お魚クラブVer. 2, 小アジ・イワシ・タチウオ |
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図1・2・3:幸い、3人ともタチウオに恵まれた。 | ||
図4・5・6:ABAの釣果(図4:カタクチイワシ、ウルメイワシ。図5:小アジ、多くはアオ、黄は少数。 図6:タチウオ8尾は93pまで。 |
3人釣行。Miya−shinさん、Taka−yuさん、私ABA。塩田新島の波止。 平日とはいうもののタチウオの季節、それも真っ盛りに入ってきたので予想通りの人出。到着後すぐに場所を確保できたの幸運。すぐにサビキで小魚を釣る。イワシ(ウルメ、カタクチ)、小アジ(殆どアオ、黄は稀)が各3桁。 タチウオの餌に最適な小型のカタクチイワシが手に入ったので、準備して来たサンマは使わずにタチウオ釣りができた。 新鮮で現場に群れている小魚を餌にする…最高の餌だ。市販されているサンマ切身の冷凍品、キビナゴの冷凍品、それらを赤く染めたものなど問題にならない。 この日タチウオの活性は高かった。これだけ小魚が群れているのだから当然と言えば当然。 短い時間で、私ABAが8尾、あとの2人が各6尾。上々の結果だった。サイズは93pまで、指3本〜3本半。例年よりやや良型。 大満足の釣行でした。 |
'16年10月02日(日)、塩田新島(淡路) |
お魚クラブVer. 2,小アジ・タチウオ |
(c)2016, ABA, Lab. Sci. Rural Life, Kobe, Japan |
図1・2: 釣果、ABA。 図1:小アジ約40。 図2:タチウオ(指3本幅前後)6尾(*2尾は近所へ進呈)。 | |
3人釣行。Ma-ikuさん、Hi−sabさん、私ABA。 3回連続で同じ場所。 …淡路島では、近年、「タチウオ釣りのできる場所」が減っているのだ。 即ち、 (1)行政が管轄する港湾への立ち入り禁止の厳格化。 (2)未修理波止(防波堤)への立ち入り禁止の厳格化。 (3)波止(防波堤)の嵩上げ工事により危険性増大、立ち入り禁止箇所の拡大。 (4)企業進出による岸壁の占有・閉鎖。 (5)釣り人のマナー違反(ゴミ・駐車等々)故の、立ち入り禁止の設定。 (6)魚の減少または変化。西浦(西海岸)でタチウオ(の接岸)が減った印象。 (7)漁港内外に出現する赤い水(赤潮とは思えない強烈な色)に恐怖する場所の存在。 元々淡路島は「自然海岸」に降りたくても駐車スペース(駐車場や空き地)がほとんど無い。観光客の滞在を拒んでいるのかと、つい思ってしまうほどの島。そこへ加えて、上記のような事情で… 笑えない事態になっている: 淡路では、 これ以上ないほど安全に見える岸壁や波止(防波堤)で釣りがさせてもらえず、 危険性が圧倒的に高いテトラポッド上で釣りをするが主流…なのだ。 釣り人が自分で自分の首を絞めているのも確か。例えば、ゴミの不法投棄は本当に酷い。 もし釣り人が散乱ゴミを多数の袋に分別回収したとして、淡路の各市の担当部局が快く袋を引き取ってくれるなら、お魚クラブはとても酷い1箇所について年2回ぐらい「清掃呼びかけ人」になって清掃作業をしても良い…と思っている。 四国への高速道路代が高過ぎるので、「仕方なく淡路…」で辛抱している釣り人や観光客は多いと思う。このネックが無ければ、ほとんどの釣り客・観光客は島をスルーして「自然海岸へ降りられる」四国へ行ってしまうだろう…と危惧され、淡路島を愛する私としては胸がズキンズキン痛む。 ともあれ今回の釣果。 Hi−sabさん、小アジが20尾ほど、タチウオが2尾。Ma-ikuさん、小アジ20尾ほど、タチウオが2尾。私ABA、小アジ40尾超、タチウオ6尾(指3本幅前後、90pまで)。 アタリの数、ウキを引き込むアタリの数はものすごくあった。しかし、食いが浅く、なかなかいつもどおりにハリ掛かりしてくれなかった。 特にMa-ikuさんには、15回いやひょっとすると20回以上以上のアタリがあったが、ほとんど逃げられて、本人はかなり自信を失った…ように見えた。「サイキキス(再起期す)!」 |
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'16年10月12日(水)、浅野(淡路) |
お魚クラブVer. 2,イワシ・小アジ…タチウオ、アコウも |
(c)2016, ABA, Lab. Sci. Rural Life, Kobe, Japan |
図1:マイワシ、18pまで、軽く100尾超(ABA)。 | 図2:小アジ、17cmまで、約100尾(ABA)。 | |
図3:タチウオ、75cm、2尾(ABA)。 | 図4:アコウ、28p、(Taka−yuさん、)。 | |
2人釣行。Taka−yuさん、私ABA。 農繁期である。 稲刈は今週末最も盛んになる。村内全体、長雨でやや遅れ気味だが、常に農作業が遅れ気味の田園科学室にとっては遅れが目立たないので…ありがたい。因みに近隣と神戸市街から来る園児たちの稲刈行事は18日以後の予定。 忙しい中、田圃(たんぼ)が乾くまでの僅かな隙間。これを見逃してなるものか。早速Taka−yuさん、に連絡、即決定。もちろん、半夜。 淡路島への釣行では、潮時と同時に風向・風速を入念に調べて釣り場を決める。今回、西浦の潮時は申し分ないが、風向きの予報は北西後北の風4m/sec.とやや悪い。 ところが、明石海峡大橋の吹き流しを見ると…なんと南西の風。これは嬉しい。迷うことなく、否!迷いに迷った末、西浦へ。満潮時あたりから予報通りにやや強い北風になるだろうが、その時はその時、東浦への移動を考えても良い…ということにした。 果たして…風向・風速は予想通りに悪化。しかし移動はせず、そのまま釣り続けた。若い頃ほど臨機応変・俊敏には動けないのが、悲しいかなf現実。 日没までの短時間、サビキでイワシ(ウルメと思っていたが、実際はマイワシだった!)を釣る。しばらくすると、小アジが混じり始め、やがて小アジばかりに変わった。 イワシ(マイワシ18pまで)は1束(そく、100尾)を軽く超え2束近く、小アジ(17pまで)も1束前後。近隣に配ったりしたので、正確な数は不明だが、ものすごく釣れた。 これだけベイト・フィッシュ(餌となる小魚)がいるなら、タチウオの接岸が減ったと噂が聞かれる西浦であっても、そこそこ釣れるはず。 案の定。軽くやってみたら2尾釣れた。「ラッキー!」 最後の最後、Taka−yuさんが、なんとなんとアコウ(キジハタ)を釣った。28pとやや小型だが、値打ち物。 翌夕、イワシの刺身、小アジのタタキ、タチウオの刺身、贅沢な夕食。 以後は、イワシの寿司、塩焼き、目刺し、煮付け。アジの唐揚げ、南蛮漬け…御馳走が続くことになる。「DHA?摂ってる、摂ってる!」 |
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'16年10月27日(木)、某所(淡路) |
お魚クラブVer. 2,イワシ・小アジ…タチウオ、アオリイカも |
(c)2016, ABA, Lab. Sci. Rural Life, Kobe, Japan |
図1:マイワシ(左)、小アジ(右) | 図2:タヒウオ、80〜95p。 | 図3:アオリイカ、約18m。 |
3人釣行。Taka−yuさん、Miya−shinさん、私ABA。 前回イワシ(マイワシ)の寿司が美味しかったので、イワシを釣るのが目的の第一。 イワシを釣っていれば必然的に小アジも釣れてくる。すると、これらを餌にタチウオも釣りたいアオリイカも釣りたいと、第二、第三の目的が加わって…強欲になってくる。 イワシをタップリ確保できたから、それ以外は余裕の釣り。多忙と風邪と稲妻さんの逝去で塞いでいた気持ちが少しづつほぐれてきて、幸いでした。 結果:− アオリのエサ(活きアジ)にもタチウオが襲いかかってくるので、アオリは私に1杯が釣れた以外は絶不調。タチウオ(80〜95p)は絶好調ということに。 23時になり、そろそろ帰ろうと思ったら、Taka−yuさんが、「今、ムシ餌の封を切ったばかり」というのでしばし延長。彼には、な、なんと第四の目的もあったのです。 …で、気が付くと02時。最長記録の釣行となってしまい、驚くやら呆れるやら。 「家族の皆様、ゴメンナサイm(__)m」 |
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'16年11月11日(金)、某所(淡路) |
お魚クラブVer. 2,イワシ・小〜中アジ…タチウオ、アオリイカも |
(c)2016, ABA, Lab. Sci. Rural Life, Kobe, Japan |
図1:Taka−yuさん、念願のアオリイカ、 小型だが「生涯第1号」。 |
図2:タチウオ、Taka−yuさん5尾、 Miya−shinさん1尾、ABA6尾80〜85p。 |
3人釣行。Taka−yuさん、Miya−shinさん、私ABA。 前日(10日)昼前、私ABAは不注意で怪我。重い荷物を一輪車から下ろそうとして、その端を荷台に引っ掛け、それが原動力になって一輪車が勢いよく跳ね飛んで横転、牛の角で突き上げられたようにハンドル(舵棒)先端で胸部を強打、転倒、苦悶、一瞬意識が薄れかかった。 机の脚やちょっとした段差に小指を打ち付けたり階段を踏み外す原因は、加齢でそれらとの距離感が鈍ること。上下や左右に足を10p動かしたはずが実際は2p足りない8pの動きでしかなかったりする.。今回の件もその好例かな。荷物を意識の通りあと2p左へ移動できていれば何事も無かったのだ。 結果、荷物を抱きしめるように抱えてなら30kgでも運ぶことはできるものの、両腕で持ち上げる動作では10kgの小物でも無理。激痛に見舞われる。農作業は出来ない。肋骨にひびぐらい入っていてもおかしくない。故に「とりあえずこの日は仕事休み」と決めてブラブラ。 折も折、午前10時だったか11時だったか、13日(日)に予定の釣行の打ち合わせをしようとMiya−shinさんへ電話すると、Taka−yuさん運転の車に乗っていて… 「この好天に行かないテは無いよなあ」 と話していると言う。 13日の設定はMa−ikuさんら通勤組に配慮しての日曜釣行計画。それが欠席との返事で、13日にこだわる理由は既に無くなっていた。 「なら、行きますか!」で一致。 行先は、前回と同じ。人が見向きもしない某所。 夕方サビキでイワシと小アジを釣って、それを餌にして夜釣り。狙いをアオリに絞ってやってみたいが、タチウオの猛襲で、意図を外れて自動でタチウオ釣りに変貌してしまうのがここ最近の傾向。(夜間の野猿釣りなんて全く成立しない。) 最近、Taka−yuさんは燃えている。アオリイカを1尾、「生涯最初の1尾」を釣ろうとウキ釣り仕掛を調べに調べ、工夫に工夫を重ね自作して挑戦中。 ここまでに、計数十回、掛けては逃げられ、切られ続けてきたので、今回の意気込みはすごい。我々も「神様彼にアオリを!」と祈らずにはいられない。 そして…ついに今回歓喜の瞬間が!(図1)大きさなんて問題じゃない、「生涯初アオリ」、これ以上価値のあるアオリはいない。 この日、小アジに交じってサビキで中アジがパラパラ釣れた。タタキがたくさんできる。タチウオはアタリこそ多かったが食いが浅く、合わせ損ない掛け損ないが多発。型も80p前後(85pまで)と前回より小型。 それでも、お土産としては悪くない数。私ABA6尾、Taka−yuさん5尾、Miya−shinさん1尾。 楽しい釣り、良い体休め(骨休め)になりました。当日、荷物を持ち上げられない私をサポート、荷物の移動を助けてくれたTaka−yuさん、本当にありがとうございました。 |
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'16年11月17日(木)、某浜(徳島) |
お魚クラブVer. 2,アオリイカ、ヤエン釣り |
(c)2016, ABA, Lab. Sci. Rural Life, Kobe, Japan |
夏は川で鮎、秋は波止・テトラでイワシ・小アジ・太刀魚・テトラで小グレ・チヌ、冬は磯でグレ・アイゴ、早春からは波止・テトラでメバル・ガシラ…これが最近の私の釣りカレンダーの大略。 川の釣りと波止の釣りは後期高齢者になっても続けられるだろう。しかし磯の釣りは早晩諦めねばならない。ほどほどにしておかないと、周囲に大迷惑をかけかねない。 磯釣りに代わる釣りを、何にするか?憧れるのが、アオリイカのヤエン(野猿)釣り。野猿というのは、山間部の急峻な谷や渓谷を渡るための人力自走式簡易ロープウエイのゴンドラ…かな。 アオリイカを釣るには、大別して3つの方法がある。即ち:− (1)エギング :エビを模した擬餌後端に傘型の掛け鈎(はり)の付いた餌木 を水中で躍らせてイカを掛ける方法。 (2)ウキ釣り :小アジを針金等の棒(テンビン)に鈎(ハリ)で繋いで泳がせ、 テンビンの一端に付けた傘型の鈎(ハリ)でイカを掛ける、 または、テンビンを使わずアジの背中に付けた掛け鈎(ハリ)で イカを掛けるリュック鈎などの方法。 (3)ヤエン釣り:小アジの尾柄(びへい)部に鈎(ハリ)を刺して道糸に繋ぎ、 泳がせて、イカが摂食に熱中する間に、道糸にヤエンと呼ぶ 掛け鈎を取り付け、竿で道糸に勾配を付けてイカの下へ 密かに送り込んでからイカを掛ける方法。 それぞれに長所短所がある。エギングは餌を必要としないので気軽に釣行できる。ウキ釣りはアジを泳ぐに任せておいてウキの変化を見て竿を上げれば良いので特別なテクニックが要らず初心者に向く。 これらに比べ、ヤエン釣りは、いかにタイミングを選び、いかに密かにヤエンを送り込むか、掛けた後いかに静かに確実に引き寄せるか、修練無しには成功しない「極めて面倒な方法」である。 良く言えば、「高度なテクニックを要し奥が深い」。それ故に、「挑戦し極めたい」気持ちが掻き立てられる。 それやこれやで、今回は重ちゃんを先生に、アオリイカのヤエン釣りの個人レッスン。lecture よりも practice。場所は徳島県南部の某浜。「竿1本にリールに小物だけで良い、クーラーも要らない、念のため(予備として)アジ缶(活かし容器)」それだけで来て、とのこと。 2人、予約してあったアジを受け取って、重ちゃんの車で徳島県南へ。神戸の家を出てから釣り場到着まで約2時間半(正味)。重ちゃんの周到な手配・準備のおかげで全ての事が小気味良く運ぶ。 未明、釣り開始。武者震い?否ちょっと寒い。 . 早速魚信。竿が揺れ、リールが鳴る。アジを適当と思う「食べ場所」へ運んでいる。ストップウオッチを押す。イカがアジの頭を胴から切り離し、胴を食べるのに熱中するまで…ヤエンを取り付け送り込むのを待つ。その時間を、とりあえず4分と決める。 はたして:− 食べ尽くされて尻尾(しっぽ)だけになったり、その尻尾を食べに来たフグに糸を噛み切られたり、そのフグがヤエンに掛かって来たり。うまくゆかない。 待ち時間が長すぎるのだろうか? そこで待ち時間を短くして試みると、まだ頭を切り離す前で、ヤエンを入れると驚いて逃げてしまう。ヤエン取り付けまでの時間を様々に変えてみるが、ことごとく裏目。 イカの大小、食い気の強弱で、時間は変わるという。 この待ち時間問題を何とかクリアできるまで、何回失敗したことか。幸いアタリが次々にあって今日の場合「5分より短かそう、イカ個体によって様々だが」とわかってきた。 沖から道糸の目印箇所まで引き寄せる理想形を諦め、イカが未だ遠くにいる状態でヤエンを投入する試み「沖掛け」が何度か成功、「イカにヤエンが届いて掛かる感触が」つかめ始めた。 だが、掛けて寄せる方法が拙い。余りにも拙いので重ちゃんからアドバイスが飛んで来るが、何度やってもうまくゆかない。竿が固いのも一因。 それに加えて、何が原因かよくわからないが、リールがスムーズに回らない。また、餌を換える度に、道糸が穂先に絡む。そういうトラブルを避けるためにインターライン(中通し竿)を持って来たのに。 リールを換えた。2台とも新品。しかし、それでも、スムーズでない。道糸も滑りが悪い…帰宅後竿を洗って驚いた。「トップガイドが無い!」何度も先絡みを解いていながら、そのことに気付かなかったのは何故?老化?生まれつきの注意力散漫?たぶん、老化。トホホである。 道糸が滑らず、リールがスムースに回らない、さらに海面がまぶしいこともあって、竿をやや左に傾けたり、やや右に傾けたりしながら、掛けたイカを引き寄せる。 見かねた重ちゃんから叱咤が飛んで来るが、そうしないと寄せられない。悲しい。 それでも、二度、惜しいところまで引き寄せた。特に後の一度は波打ち際、姿の見える所まで寄せた。2号の太竿が大きく撓(しな)って、快感!大きい、しかし一瞬後絶望。 16:00とうとう、釣果ゼロで納竿。屈辱的な結果。重ちゃんのアドバイス、数々のお手本(=重ちゃんの8例!)があったのに…である。 でも、まあ、楽しいチャレンジでした。これも釣りだと素直に納得できる私は、そこそこまっとうな釣り師だ。すっきりした気分で帰宅。 重ちゃん、釣果を全部…ありがとう。次回は情けにすがらず帰ります、きっと。夕方まで、普通なら2回分の長時間、ご一緒下さりありがとうございました。 今後は:− (1)竿は2号をやめ、「1号」インターラインにする。 (2)ヤエンは在庫がなくて買えてなかった小型の「Mサイズ」を入手したので、使う。 (3)スタンドは自前の使い慣れたものにする。 (4)寄せは、重ちゃんのアドバイスをもっと厳格に守る。 (5)むやみに粘らない(笑)。 (6)淡路で練習を積む。 |
'16年11月25日(金)、某所(淡路) |
お魚クラブVer. 2,タチウオ |
(c)2016, ABA, Lab. Sci. Rural Life, Kobe, Japan |
図1:タチウオ80〜90p、指3本〜3.5本幅、ABA11尾(ここには9尾)。 |
4人釣行。Taka−yuさん、Miya−shinさん、O−shinさん、そして私ABA。O−shinさんは初参加。 「大義名分があると行き易いです」12月3日に田園科学室が予定している児童館行事「料理教室」のための食材調達。イワシを200尾ほど釣って様々に料理、味わいながら、魚について、地域の歴史について、学習しようという計画。 イワシ(マイワシ)を4人で200尾、1人50尾、そんなの簡単・簡単…と、思っていたのは大きな間違い。直前に寒波襲来、たぶんその影響で、イワシが消えてしまった。 全く釣れない。全く姿が見えない。小アジも来ない。漁港中を釣り回ってみたが全くだめ。1時間半経って2人にアジが各1尾だけ。 ようやくオセン(スズメダイ)が集まり始めたが、サビキ篭の撒き餌に狂喜乱舞することが全く無い。この厚かましい餌盗りどもが、ゆっくり集まってゆっくり散っていく。嫌々お付き合いしてやってる、そんな感じ。5分か10分に1尾掛かって来るが、よほどの変わり者・物好きな個体なのだろう。 5時のお知らせが鳴って、先日までなら6本の鈎(ハリ)に6尾が掛かる時合(絶好機)、そこまで来てようやく小アジがポツリ・ポツリ釣れ始めた。しかし食いが浅いのか、引き上げる途中、ポトン・ポトンと落ちてしまう。そうっと・そうっと、丁寧に・丁寧に、1匹ずつ引き上げる。 「あかんなあ…」 食ってくる様子が、さきほどのススメダイと同じ。いつもの激しさは皆無。 サビキなどと言う極めて技術要らずの大雑把な釣りでは、ドボンと投げ込んだ瞬間に魚が殺到・狂喜・乱舞、瞬時に鈎(ハリ)を食ってウキを消し込むのが相場。それが、そうっと寄ってそうっと食うものだから、ドボンの後1分とか2分とか待って、ちょこっとウキが動かないままか僅かに揺らいだ程度で、半信半疑上げてみると、あらら釣れている、といった具合。 「何じゃこれ?」 食ってくる水深、タナが深い。動きが鈍い。Taka−yuさんの言うように「急激な水温低下の影響」だろうが、困ったことになった。 「料理教室」で使うイワシがダメなら、小アジで何とか凌げる。しかし、このペースでは200尾揃えるのは至難。それどころか、夜の楽しみに持って来たタチウオ仕掛に付ける餌にさえ足りない。 「釣った小アジは全部活かし容器へ!」誰言うとなく、そういう事に。 幸い、本当に幸いなことに、タチウオだけは活発。私ABAがやや良型の80〜90pを11尾(2尾は進呈、図1には9尾)、初参加のO−shinさんもたしか6尾。別の仕掛けを使ったTaka−yuさんとMiya−shinさんは釣り逃がしが多く3尾、1尾に終わったもののワイ・ワイ賑やかに楽しめました。 残った小アジ30尾と私のタチウオで、メニューを変更すれば料理教室は実施可能になって、安堵しています。もちろん、まだ日があるので、もう1回イワシに挑戦の単独行はします。 …というのも、タチウオの消化管を開いたところ、以前同様にイワシが詰まっていて、イワシが全部遠くへ泳ぎ去った訳ではないと思えたからです。 |
'16年11月30日(水)、塩田新島(淡路) |
お魚クラブVer. 2,小アジ・タチウオ |
(c)2016, ABA, Lab. Sci. Rural Life, Kobe, Japan |
図1:釣果、ABA7尾、指3〜4本幅。Taka−yuさんは4尾。消化管内容はアジでイワシは無かった。 |
2人釣行。Taka−yuさんと私ABA。児童館の行事「料理教室」のための食材確保釣行の2回目。 淡路島南部まで行けば目的のイワシが確保できると考えていたが、あいにく天気予報は下り坂、夜になると南から順に雨とのこと。潮も考えに入れると塩田新島しか選択肢はなかった。 ここのところ餌代が安い。夕刻のイワシ・小アジが第一の狙い。サビキの餌が少々あれば良く、1人300円もあれば十分。 日没後のタチウオ等は釣行の目的からすれば余得、付け足しの楽しみ。この時の餌は釣ったイワシやアジで賄う。 さて…、 たかがイワシと甘く見たので天罰を喰らった。釣り場の見当を間違え、2回連続で空振り。前回と今回の2回延べ6人の釣行で、釣れたイワシは1尾のみ。本当に本当の1尾のみ。 前回はタチウオの消化管にイワシが詰まっていて、まだイワシの気配が残っていたが、今回はアジだけ。気配さえ消え失せていた。 残念無念、予報通り降雨コールドゲーム。行事は明後日、もうタチウオとアジでメニューを組み立てるしか無くなった。 その一方で、余得の釣り、タチウオは好調を維持。指3本〜4本幅が活発に食って来た。私ABAが7尾、Taka−yuさんが4尾。降雨コールドでなければ間違いなく2桁になっていた。 行事後の4日の計画は、雨の予報で中止になりそうだが、もう1回ぐらいタチウオ釣りが楽しめそう。その後は磯、牟岐大島。おっと、淡路でまだアオリもやれる。 仕事も、遊びも忙しい今日この頃です。 |
'16年12月08日(木)、塩田新島(淡路) |
お魚クラブVer. 2,タチウオ・アオリイカ |
(c)2016, ABA, Lab. Sci. Rural Life, Kobe, Japan |
図1:タチウオ、2尾、指3.5〜4本幅。 | 図2:アオリイカ、320g。 | 図3:小アジ、18pまで。 |
2人釣行。Taka−yuさんと私ABA。Miya−shinさんは奥方に続いて風邪、お休み。 風は無い。夕方〜夜は快適な釣りの時間が期待できる。ならば潮はとタイドグラフを見ると、西浦の潮は最高に良く、東浦のこの時間帯は最悪。普通なら、迷わず西浦でメバル。 しかし、Taka−yuさんの第1希望はアオリイカ。私も、心の底は、潮の良い西浦のどこかでイカ・タチウオの両面待ち。 …が、問題がある。そこ西浦で餌にするアジが釣れるか否か。淡路では活きアジを買うことは困難、自給自足が原則。 「西浦でアジ、釣れるかな?」前回11月25日某所では釣れたが、夕刻の一瞬だけ。あれから約半月も経つ、アジが確保できる可能性は低くなっている…はず。 ならば、可能性の高い東浦でアジを釣って西浦へ運べば良いわけだが、アジ・イワシがいないだろうと考えた西浦の漁港周辺にイカ・タチウオが豊富にいると考えるのは矛盾も矛盾。苦労して運んでも空振りと考えるのが全うだろう。 「ならば、予備としてメバル用のシラサエビを買って某所へ行き、運良くアジが釣れればアオリ・タチウオ、釣れなければメバル釣りはどうか?」 この提案は悪くはない。しかし、大量の道具に加えて、「無用であれ」と願いながら高価なエビを買って重いエビクーラーを下げて行くなんて憂鬱。 悩んだ末の結論は:− 田園科学室の冷凍庫に2人分のサビキの餌がある。これを持って東浦へ直行、アジを釣る。アジが釣れれば、そこに居座ってアオリ・タチウオ。潮は悪いが、アジがいるならアオリもタチウオも多くを望まなければ釣れるはず。 東浦でさえアジが釣れないというのであれば、その時点でエビを買って大急ぎで西浦へ向かい、メバル釣りの道具だけを波止へ運んでメバル釣りに徹する。 はたして:− アジは、始めチョロチョロ、中サッパリ、日没迎えてまたチョロチョロ。時間はかかったが、何とか活きアジを確保。アオリ1杯、タチウオ3尾程度と期待値は低いがのんびりやれる。 Taka−yuさんは、買って来た600円超の高価なイカ仕掛けを早々にタチウオに切られて失いアオリイカがゼロだったが、タチウオが2尾。 私ABAは、試作の仕掛けを油断して根掛かりさせて失ってしまったが、アオリ(320g)を1杯、タチウオが2尾。 予想の範囲内。もうちょっと上の結果を出したかった。第3の場所で一か八かの冒険をすれば良かったかな…などなど、「考え過ぎた釣行」についての後悔や反省が若干ある。 正・負いずれの結果にせよ想定をはるかに超えた結果が釣りを一層楽しくするのだと、改めて思う。 |
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'16年12月19日(月)、牟岐大島(徳島) |
お魚クラブVer. 2, 稲妻さんを偲んで |
(c)2016, ABA, Lab. Sci. Rural Life, Kobe, Japan |
図1:牟岐大島の渡船、A丸、2016/12/19。 |
重ちゃん(徳島)のお世話になって、今季第1回目の牟岐大島釣行。稲妻さん(HP「鮎の友釣り」主宰、2016年10月逝去)を偲んでの釣行。 そう銘打ったのではない、声かけあったわけでもないが、重ちゃんも私も、稲妻さんから生前にプレゼントされた彼の自作ウキをそれぞれポケットに忍ばせていた。 「やっぱり…ね」 私はそう思ったし、重ちゃんもたぶんそう思ったはず。 尊敬していた。教わることが多かった。一緒にいて楽しかった。心から信用できた。3つも年下なのに私より早く逝ったこと以外、何一つ不満を覚えたことはない。WEBを発端に、友達に加えてもらえたのは、本当に幸せなことだった。 …で、思いがぎっしり詰まったこの釣行に、「翌朝」、まさかのドラマが加わった:− 重ちゃんと2人、揚げてもらった磯は「ナデ」。何と何と、奇しくも4年前(2012=H24/12/12)に稲妻さんと私が2人であがった磯。ここでグレを含めなんやかやと五目釣りを楽しんだ思い出の磯。 重ちゃんが右側で以前稲妻さんが構えた場所、私は以前と同じ左側。今回の釣行は冒頭に言ったとおり釣果云々より、思い出にどっぷり浸ること。暖かで眠くなるほどの好天、とろんとした凪の海。「今日は釣れなくったって良い」…ついつい無欲にさせられてしまう快適さ。 無欲の勝利とか言うが、それ本当。釣り開始数分、あっと言う間に、私にグレ。次いでキツ、次いでアイゴ、次いでキツが来てプツン…。そうだった、そうだった、あの日も最初は私の賑やかな一人舞台。今回も、「無欲」以外に説明がつかない絶好調。重ちゃんを差し置いて…まるであの日の再現。 まあ、滑り出しは絶好調だったものの、その後釣果は伸びず、お土産は私グレ1尾、アイゴ2尾にとどまったのだが、キツがひっきりなしに相手をしてくれて、忙しい上に忙しく、大いに楽しんだ。 そんな中、ドラマの伏線が敷かれる。 「ここで、稲妻さんの玉網が滑り落ちて沈んでしまってね…」 などと話していたら、私の玉網がスルスル・カラカラ・ポチャンと岩壁を滑り落ちたのだ。まるで4年前の稲妻さんの玉網のように。 そして今度は、重ちゃんの竿がポキリ。先から2番目が折れてしまった。 …で、帰途の船上で、重ちゃんが船長と話した際に、「今日はこんなことがあってね…」と何気なく話したらしい。 「あの付近の水深はずいぶんあって、最大15尋の所もある」と重ちゃんが聞いて来たので… 「私の玉網はその深い底で稲妻さんの玉網と並んでいるのかも」 「それもまた良いね」 …などと話しながら帰って来た。 そして翌朝。 重ちゃんからショートメール(SMS)が入った。 「昨日のタモ(玉網)無事生還したそうです」 「船長さんから連絡がありました」 何という展開。 こんなことって…あり得ますか? 常々、私は牟岐大島の渡船全体が採っている体制を称賛しています。全船が大島の湾内に集合してくじ引きで各船の割り当て場所を決め、船内の抽選順に渡礁、初心者もベテランも、原則公平に扱われる。もちろん、おそらく各船船内での譲り合いや船長判断での融通はあるのでしょうが、快く従うことができます。 それに加えて、全船、釣りの終了まで各所で待機。これがすごい。これがこの島の渡船を頼りがいのあるのもにしている。 各船船長の性格は、きっとさまざま。ほかの船については全く知らないので語る資格を持たないが、私達のA丸船長について言うなら、信頼性抜群。教わることは多いし、アドバイスは的確、気配りもありがたい。それに今朝のこの連絡ですよ。 「絶賛!」 忘れられない釣行になりました。 「船長さんと奥様、重ちゃん、同船の皆様、それに天から笑いながら見ていた稲妻さん、ありがとう!」 |