お魚クラブ釣行記録、2015年詳細(前半)
(c)2015-, ABA, Lab. Sci. Rural Life, Kobe, Japan. (田園科学室)

お魚クラブ釣行記録目次2015年(目次)>前半(詳細)・ 後半(詳細)

日付順に配列してあります。


'15年01月14日(水)、牟岐大島(徳島)
お魚クラブVer. 2, 望外の1級磯ですが
(c)2015, ABA, Lab. Sci. Rural Life, Kobe, Japan
図1:ヒッツキ東、1尾目のグレを掛けた瞬間。(撮影:重ちゃん)
図2:グレ30、31p。 図3:外道、タカノハダイ、ニザダイ、ブダイ。

 重ちゃん、稲妻さんのお世話になって、牟岐大島(徳島)へ。今年の初釣りを楽しませてもらいました。

 1月5日にお誘いをいただいていたのに、年末年始の意地悪寒波で田園科学室(神戸)付近も積雪や路面凍結があり、泣く泣く断念していたので、再度のお誘いをいただいてからというもの、「いざ!いざ!」とテンションは即Max.へ上昇。歳はとっても相変わらず遠足前の子供。

 しかし自然は甘くない。日が近まってみると、大島周辺の水温が絶望的なまでに急降下。「これじゃあダメ、断念しよう…」ということになり、天国から地獄へ。しかし、ほどなく重ちゃんから「やっぱり、行くよ!」との電話があって再び天国へ。

 それやこれや…で牟岐大島。船は10隻で同船は12人だったかな、とにかく釣り人が多い。

 船の水温計が18℃を越えている。高過ぎる故の不漁も心配されるほどだが、2日前(12日)の北極・南極状態に比べればこれは奇跡、断然良いに決まっている。船内では会話が弾む。

 磯の籤は4番周り。最初は稲妻さんとタワラへ揚げてもらったが、他船がさらに3人を送り込んで来た。計5人、それだけでも私には驚きだったが、またまた他船が来てさらに何人かを送り込む気配。

 …私の撒餌の仕方や仕掛の操作は徳島の常識(阿波釣法)と同じではない。従って、混雑の中で釣るのは苦手、皆さんに迷惑がかかりそうでこわく、委縮してしまうのだ。

 「ああ、窮屈。参ったなあ…」が正直な気持ちだった。

 …が、他船から意外な言葉が飛んで来た。未だに経緯が分からないのだが稲妻さんと私の2人に「ヤカタへ行け」というのだ。

 キツネにつままれたみたい、とはこのこと。ほどなく自船が来て、私たち2人をタワラから回収、ヤカタ方向へ向かう。

 …で、先ず私をヒッツキの東へ、稲妻さんはヤカタへ揚げた。どちらも、誰もが知る超1級磯。揚げてもらいたくてもなかなかその籤を引き当てられない夢の磯だから、嬉しいには嬉しいけど、ズルしたみたいにも思えたりして、尻が落ち着かない。

 「望外のこの名礁で1尾も釣れなかったらどうしよう」というプレッシャー、これは相当なもの。 幸い、重ちゃんが同じ磯の隣(低)にいて、必要ならアドバイスを貰えるとわかって、ようやく安堵、釣り気分が盛り上がって来た。

 さすが超1級磯。次々にアタリが来る。
 「よっしゃグレだ!」
 「ああああっ、切られた!」

 「よっしゃグレだ!」
 「ああああっ、切られた!」

 ハリス1.2号でこれを5回繰り返した。4回目はキツ(イスズミ)だった可能性が高いが、ほかはウキの動きも手応えもグレの可能性が90%以上だ。

 「ええっ、私ってここまで下手だったの??」
滅茶苦茶、悔しく、技量の無さが恥ずかしかった。

 ハリスを太く(1.35号に)して、何とか玉網に収めた魚は本命のグレが30pと31pの2尾。それと30p前後の外道3尾、即ちタカノハダイ、ニザダイ、ブダイが各1尾。

 「腕さえあれば、もう数匹は獲れていたのに」
そう思い、ショゲて船に戻ると…

 意外や意外。同船の皆さんもあまりグレに恵まれなかったようで、2尾は上等の方だと聞いた。
「自分の技量、そう恥ずかしがらなくてもよいのかな…」
ちょっとそう思えて、気が和んだのでした。

 PS:グレは刺身と寿司、タカノハダイとニザダイは刺身、ブダイはブイヤベースに。美味いです。

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'15年01月28日(水)、牟岐大島(徳島)
お魚クラブVer. 2, 強風を避けて…
(c)2015, ABA, Lab. Sci. Rural Life, Kobe, Japan
図1:ABAの釣果。グレ、アイゴ、ニザダイ、全部が37p。 図2:重ちゃんからいただいて帰ったグレとイサキ。

 重ちゃん、稲妻さん、鳴門のYKKさん、御三方に御世話いただいての釣行。いつも、ありがとうございます。

 さて、この日は平日にもかかわらずどこかの釣り大会が催されるとかで船が15隻、多いこと・多いこと。強風が吹いていてその影響をまともに受ける場所があること。さらに水温が少し下がったこと、この3つのことから「釣果は籤次第」の様相。

 島内のエリアを各船に割り振る「磯籤」で運命の大略が決まる。仮に良い籤に恵まれても、「船内籤」というもう1つの関門がある。

 同船の釣人は14人だったかな、若い人もいてまあ賑やかなこと。これだけの多人数になると上陸順何番の籤をひいたかでさらに運命が変わる。

 (はたして…)

 磯籤は10番。最近絶好調の磯があるエリアだ。

 普通なら大喜びなのだが、この日に限っては強風の影響をまともに受ける。喜んで良いのか、悲しんで良いのか、皆の気持ちは複雑。

 2つの関門をくぐって、船長に「揚がれ」と薦められた磯は…私には到底無理。

 強風というより烈風、足場は悪く波も高い。船上に這いつくばったまま船長に「無理です!」と叫ぶ。先に揚がった重ちゃんからも、「ABAさんには無理!」と両腕で「×」サイン。

 何とか船長が納得してくれて、別エリアの「ナゴい」空きを見つけてそこに揚げると言ってくれた。その場所がカナワの裏側。鳴門のYKKさんと2人。

 (…で、そのカナワの裏だが、)

 揚がって見渡したところ「船着き(西側)」が抜群に良い。船長も「水道側を釣れ」と言い残して稲妻さんを別の磯へ運んで行った。

 鳴門のYKKさんは、その一番良い釣座を快く譲ってくれた。

 …鮎でその実力に目にして驚嘆させられ、稲妻さんのHPで磯での実力も知っていたので、私ごときがあつかましく良い方の釣り場を奪ったにしても、悪い方にいるYKKさんは釣る、釣果に大きな影響はあるまいと思っていたので、言葉に甘えた。

 (良い方に立った私…)

 「ナゴい」とは言えまともな向かい風。時々体を揺すられながら、順調に魚を掛けた。しかし残念ながら悉く手前に潜られてハリスを切られてしまう。前回の経験から1.25号でなく、安全策の1.35号で始めたというのに、「無様やなあ」と言うほかない。

 仕方ない、「太糸、1.5号で行く」と決めた。1.5号はさすがに強い。アイゴ37cmをフウフウ息こそあがったが魚は危なげなく寄せて、無事YKKさんに掬ってもらうことができた。

 「やれやれ」、完全○ボからは脱出だ、嬉しいのなんの。

 こんな良型のアイゴがいる。アイゴ釣りの仕掛けに換えてアイゴに徹したいという欲望を抑えるため「今日はグレや、今日はグレや」と胸の中で呪文を唱えながら釣り続けたが、全くグレに当らず、キタマクラに弄ばれる時間が延々続く。

 (このまま終わるのかな…)

 …と突然、棚からボタ餅がドーン!神様が絶好のチャンスを恵んでくれた。竿3本(約15m)先、至近距離に湧きグレが出現したのだ。畳1畳分より狭いぐらいのグレの小さな塊だが、紛れもない湧きグレ。

 この一瞬、5分に満たない、恐らく2〜3分の短い好機、これを逃さなかったのは、以前牟岐大島で重ちゃんの、また武者泊での稲妻さんとO氏の湧きグレ攻略法を実際に見て・学んでいたからだ。

 約15m先のグレの塊に対し、その遥か向こう30m沖まで遠投。慎重に、あくまで静かに手前に寄せて「ここ!」というところで糸を緩めた。その瞬間グンと糸が張る。攻めて・掛ける、この快感!3年ぶりかな。

 湧きグレ特有の青い魚体が舞う。YKKさんに掬ってもらい、測ると37cm。上等・上等。オスだ、白い精が溢れ出る。

 歓喜。

 ここで、ようやく、良い場所を占有していた自分のあつかましさを恥じる正常な感覚が戻って来た。そこでYKKさんと釣座を交代。

 (…と、)

 さすがの実力。湧きグレは直ぐに消えてまったが、次々に魚を掛ける。磯際で切られたりする不運もあって、結局グレに恵まれなかったが、とにかく掛ける掛ける。その頻度はすごかった。

 私の釣果は、グレ1尾、アイゴ1尾、サンタ(ニザダイ)1尾、サイズは何と全部37p。YKKさんからサンタ、ゴンタ(ブダイ)、オジサン(オキナヒメジ?)各1尾、重ちゃんからグレ3尾とイサキ1尾をお土産にいただいて、帰途へ。

 いやあ、今回も楽しみましたが、YKKさん、苦労をかけました。ご親切に感謝!もちろん、船長・同船の皆さまにも感謝!です。

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'15年02月03日(火)、牟岐大島(徳島)
お魚クラブVer. 2, 風ニ負ケズ…
(c)2015, ABA, Lab. Sci. Rural Life, Kobe, Japan
図1:釣果、グレ39p、カワハギ20p。 図2:帰宅後、洗いものの山。

 納税、青色申告の季節。そちらが優先、準備(書類整理と計算)に約1ヶ月、ようやく昨日申告が終わったので、「遅ればせながらの釣行記」となりました。

 今回も、もちろん、重ちゃんと稲妻さんのお世話になっての牟岐大島釣行。

 前回は強風に怖気づいて船長の薦めを断って風裏へ回してもらったらそこも強風…しかし、今回は足場の良い所へ揚げてもらったので、強風と最後までまともに戦えました。

 水温は上昇傾向。
 「いずれ釣れ盛る日が来る」
 「それが今日か、明日か、明後日か、誰にもわからないけれど…」
 「きっとX-dayは火曜だろう」
 「いや、火曜で、あって欲しい!」
 重ちゃんと稲妻さんの間で…たぶんそんな会話があっての釣行決定、かな?

 静穏な風裏はダメ。風・雨・波で危険な場合は論外だが、風で波気のある場所でこそ釣れる。即ち、
 「冬の大島で風から逃げたら多くは望めない」
稲妻さんが、自身の掲示板でそのような意味の発言。それを肝に銘じた私。だから、
 「今日は風と戦い続ける」
 …と、決心して行った。

 オオバエは3つの岩塊から成る磯。島を背に(沖を向いて)左から右へ、小・中・大の3つの峰が立っているように見える。小の峰に重ちゃん、中の峰に稲妻さん、大の峰に私ABAと他船のお1人、計4人が揚がった。

 風はおおむね左の重ちゃん側から右の私側へ強く吹いて来る。仕掛を投入したら直ぐに穂先を水面に浸けねば、道糸が風を受けて浮子(うき)が引っ張られ、位置制御が不能になる。

 そうやって最大限狙ったポイントやコースに浮子を保持しようとするが浮子が右へ流れながらあっという間に手前磯際へ漂着してしまう。風・波・潮・糸、各々のベクトル、その合計を海面に描けば当然の結果ではある。

 「難儀やなあ」
 …苦難を覚悟。
 ところが、重ちゃんが第1投から竿を曲げて、良型イサキ。
 そして、第2投(?)でも当りがあって…
 
 残念ながらこれは糸を引きちぎられたようだが、
 「魚の活性は高い!」
 「やはり風に気圧されていてはダメなんだな」
 「こんな状況でこそ釣れるのか」
 と納得。
 「この出足なら、今日は2桁いきそう」
 と、ほくそ笑む私。

 ところが、「あれれ?」さっぱり後が続かない。
キツが、糸を何回も・何回も引き千切って行く。

 たまらず、重ちゃんは私の居る大岩の裏へ回って、大きなゴンタ(ブダイ)を掛けたりし始めた。

 「何でつれんのや?」
 改めて自分の前方の状況を見つめ直す。幸いなことに太陽が移動、陽光の反射が眩しくて浮子を流しこめなかった右手の場所がはっきり見えるようになった。

 「ありゃ!私が釣るべきポイントはここだった!」
右手にシモリが出っ張っており、左からの潮流が斜め前(右前方)へ進んでいる。私の撒餌のみならず上流側の稲妻さんの撒餌もここに溜まって右前方へ向きを変える。

 「この屈曲点を狙えば必ず釣れる!」

 (はたして…)

 それが正解だった。地元の人や釣り慣れた人なら30秒か1分で出す結論に、数時間かかってやっとこさ辿り着いた。

 1尾目39p。稲妻さんに掬ってもらって歓喜の雄叫び!(?)

 2尾目!…「大きい!」しかし、これは重ちゃんが玉網持って待機していてくれたが、根に潜られてアウト。

 結局、カワハギ20p1尾、グレ39cm1尾、稲妻さんにいただいたお土産の干物1尾をクーラーに入れて帰宅。

 何とか1尾、「今回も一番良い場所を貰ったから」釣れた。

 重ちゃん、稲妻さん、船長・同船皆様、それに同礁の他船の方、ありがとうございました。

 追記:どうも「私が行くと釣れなくなる」という大島伝説ができてしまわないか、ハラハラしているきょうこのごろ…なので神社でお祓いしてもらいますね。

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'15年02月23日(月)、牟岐大島(徳島)
お魚クラブVer. 2, 神さん、これ…
(c)2015, ABA, Lab. Sci. Rural Life, Kobe, Japan
図1:釣果、イサキ20pまで7尾。

 重ちゃん、稲妻さんのお世話になっての牟岐大島(徳島)釣行。今年4回目(今季5回目)。

 当初の予定は23日(月曜)。しかし、重ちゃんから電話があって、24日(火曜)に変更。それが日曜15:00過ぎになって、重ちゃんからまた連絡が来て、元の23日(月曜)へ変更。

 重ちゃんからの連絡に気付くのがあと10分遅かったら、行きたくてもアウトだった。ビールをしこたま飲んでしまい、神戸から深夜の車の運転が不可能になり、泣いて悔しがるところを際どく回避。

 実は、その夜もう1つ会議があって、その後にこの日2回目のビールの機会が。しかしこれも、人を羨みながらノンアルコールでやり過ごして、何とか3時間、出発前最低限の睡眠を確保。

 「釣りのためなら辛抱できるでしょう」

 そりゃあそうだけど、琥珀色のビールのジョッキをずらり眼前に並べられると…地獄の責苦。小さな瓶のノンアルコール飲料の何とも貧相というか地味というか哀れというか。

 ( …で、)

 船を待つ間、そして船に乗ってからも、水温16〜16.5℃に皆ニコニコ。船は6隻。大きなウネリはあるものの、南や東の磯は使えなくても、波を避けて釣る場所はあるとのこと。

 船内の皆さんの話では、
 「磯籤が17番か18番なら、爆釣間違いなし」

 船内1番籤代理の重ちゃんが大殊勲!この日垂涎の17番が現実になった。しかも私が一度は揚がってみたかった「モモオチ」に稲妻さんと2人。稲妻さんは 「今日の条件ではこの磯が一番」「10尾以上間違いなし」と笑顔で太鼓判。

 (釣り開始)

 素人目にも、波気が適度にあって釣れる雰囲気が満ち・満ちている。

 稲妻さんが先端、私が後方に釣座を構えたので、湧きグレを攻めるならともかく、シモリから出て来るグレが相手なら圧倒的に私が有利な場所をもらったことになる。

 潮は、左隣の「モモの地」側からやや手前に押して来ながら沖へ。左の岩壁の際に撒き餌を打ち、際から5mぐらい、まだシモリのある所から沖へ浮子(うき)を流して、払い出しの潮に乗せる作戦。

 最初のタナどりはやや深めの3尋半。波に翻弄されるので、実効的にはこれで2尋半の見当だろうと考えてのこと。

 (はたして…)

 ここでアタリが出るだろうと確信した位置を、「あれれ?」浮子がすぅっと通過する。稲妻さんの竿の範囲に入らないよう。ここで引き戻したり、引き上げたり。

 数回後、稲妻さんの浮子の位置が沖にあったので、試しに沖まで流して見る。すると、嬉しいことにアタリが来た

 グレと信じて、しっかり合わせると…あらら、軽い。
 「イサキですわぁ」
 20p弱の小型だが、食い意地の張った私には御馳走。当然キープ。

 3尋半でイサキ、もう少し浅いほうがグレには良いかも。イサキは間違いなく撒き餌で浮いて来るから浮子(うき)下を縮めて1尋半にして、それでダメなら2尋半と決め、実行。

 (しかし) 

 イサキは浮いて来たが、グレは来ない。
 「そうか、グレは沖にいない」
 「磯際に作戦変更」
 たぶん、稲妻さんも同じ考えだ。磯際を狙い始めた。

 沖を捨てたのだから、イサキが来ないのは当然。しかし、際で釣っていても、グレが全く来ない。

 「あかん、小さいけどイサキを拾おう」
 …と再び沖を攻める。ところが、さっきまで来てたイサキが、全く来ない。際でも沖でも餌が盗られなくなった。
 「何でやねん?」

 見回りの船が来て、原因がわかった。

 水温の急低下。突然13℃台(帰途の船では11℃台とか)に下がっては、もうダメ。それでも、望みを捨てず真面目に、あくまで真面目に釣る。

 …が、それで、ジエンド。

 釣果は20pまでのイサキ7尾。

 「神さんよ、お祓いしてもろて行ったのに、ホンマこれ殺生でっせ」
 

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'15年03月03日(火)、牟岐大島(徳島)
お魚クラブVer. 2, 快適、5尾
(c)2015, ABA, Lab. Sci. Rural Life, Kobe, Japan
図1:釣果、グレ5尾、28p、32p、32p、37p、37p。 図2:釣果、キツ(イスズミ)、50p。
図3:ボラ60p前後、3尾、放流。  図4:重ちゃんにいただいたアイゴ。

 重ちゃん、稲妻さんのお世話になっての牟岐大島釣行、今年5回目(今季6回目)。稲妻さんは前日に続いての出陣。その体力、驚異的です。前日釣行の疲れを覆い隠して余りある笑顔。

 「鮎釣りせむとや生まれけむ、グレ釣りせむとや生まれけむ、水辺に遊ぶこの人の声聞けば、我が身さえこそゆるがるれ」。もちろん真面目に勤め上げた人なのですよ。

 (さて…)

「春に3日の晴は無し」。
「釣りも同じや」、「人生も同じや」、などと言いつつ私は気楽に過ごしていたが、出来る限り安全快適な日を選んだ上で誘ってやりたいと考えてくれている重ちゃんは大変。情報を収集、船長とも相談、日程を問い合わせ、予約を入れる。

 日曜日は風雨で船が出ないかも、月曜日はうねりが残り、火曜日は午後から雨、水曜日は風が強いなどと予想。思案熟考の末、「火曜日に行きましょう!少なくとも午前中は大丈夫」と最終連絡をくれました。

 (…で私、ようやく、ここから活動開始)

 潮はどうか?中潮、日和佐では04:49満潮、10:33干潮、14:20満潮。いつもどおり15:00までなら下げ3分から上げ7分までを釣ることになる。

 ならば開始直後と終了間近の2回のチャンスがあるはずだが、午後のチャンスは低気圧・前線の接近で早じまい(撤収)があり得るので当てにできない。「午前のチャンスを生かさねば」と出かける。

 重ちゃんの予想はドンピシャリ。風穏やか、波穏やか、うねりほとんど無し。船内は4人、船は少ない(6隻だったかな?)。

 水温はどうか?船の水温計を、皆注視。13.0を越えたあたりで一進一退、なかなか16℃台が見えて来ない。最近の安定傾向からして楽観的ではあるが、前回の冷水塊襲来ショックの後遺症かな、不安は皆無ではない。

 右に見える津島を過ぎたところで何度になるか?これが今日の運命を大きく変える。

 「16.0℃を越えた!」
途端に船内が明るくなる。

 船内籤1番は私だが、前回最良の磯籤を引いた重ちゃんの運を信じて托す。すると「7番!」稲妻さんがこの日希望していた磯群が当った。「万歳〜い!」

 私はカブト。以前に1回だけ揚げてもらった磯。全般に低調だった中で6尾を釣って大喜びした1級磯。前日も2桁だったとかで胸が高鳴る。

 (はたして…)

 ぱらりと撒餌を撒いてみる。すると、容易ならぬ事態が判明。巨大なボラが20尾、いや30尾以上。どどっと集合、だだっと乱舞。打ち上げ花火が菊花状に大きく開く、正にあの感じで巨ボラの大群がが「ガバッ!」と音を立てて水面に現れる。

 私は、まるで花咲か爺さん。「撒き餌で花を咲かせましょう」

 「釣って、血抜きして持ち帰れば絶品」とわかっているが、今日は釣れて来ないでと願う。

 …が、願いは届かない。ボラとの格闘はこの日計3回。各10分を要したとして、30分無駄にした勘定。腕や腰にかなりの負担。

 肝心のグレはどうか?前方右に撒餌を多投してボラを寄せ、左へ1回だけ撒いてグレを釣る。ボラが左に気付いたと見るや左に撒餌を集め、右に1回撒いてグレを釣る。

 こうして、37pまでを5尾。型は今ひとつだがこれで十分。小さい分、余裕でやりとりを楽しめた。

 ガクッとしたのはキツ(イスズミ)を釣った時。グレと信じていたから慎重の上にも慎重に、長い・長い時間やりとりをして、息がハアハアになって、やっとこさ、渾身の力で浮かべたら、「嗚呼っ、キツや!」。ヘナヘナヘナ。何と50p超。

 とはいえ冬の巨大キツは美味なのでキープ。ボラ60p前後3尾は放流。キツ手の平大1尾も放流。キタマクラ2尾、もちろん放流。

 この日は1.35号のハリスが大活躍。浮子(ウキ)を動かした魚は全て獲った。それで、今後は、このハリスを私の「お気に入り」というか今後の標準仕掛にしようと決めて帰港。帰途釣具店に買いに寄ったら…

 「あらら?無い!」
何度見直しても1.25の次が1.5号。

 ダイワ製のグレイト・カスタムという黄色いラベルのシリーズなのだが、店頭はおろか今年度のカタログからも消えているのだ。どこかの釣具店に1.35号の残品がないかなあ…

 「がっくりやなあ」
 私は…再び、
 「1.25か1.5か」選択に迷い続けねばならない。
 「つらいのう」。
 私の竿が、もうちょっとだけ上等なら、皆さん愛用の1.25号で良いのですが。

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'15年03月17日(火)、牟岐大島(徳島)
お魚クラブVer. 2, 天気晴朗なれど…
(c)2015, ABA, Lab. Sci. Rural Life, Kobe, Japan
図1:タワラ頂上での日向ぼっこ。いかにも真剣に釣ってる風に、重ちゃんが撮ってくれました(感謝)。

 重ちゃん、稲妻さんのお世話になっての牟岐大島釣行今年6回目(今季7回目)…のはずでしたが、渡船出発時間が近づいたのに、稲妻さんが来ません。

 「昨夜飲み過ぎて朝寝坊したのだろう」という楽観が80%。「突然の体調不良」、「まさかの交通事故」が各10%。後者なら、私達も「釣りなんかしている場合じゃない」。

 (…メチャ心配で、)

 重ちゃんに電話を入れてもらうと、留守電状態。…ならば、「朝寝坊の確率が高い」、ということでようやく心配を振り切って渡船に乗り、出発。

 船内は4人。船は7隻だったかな。磯籤は重ちゃんが引いて7番。水温は低いが辛抱できる範囲、しかしうねりがあるので波が這いあがって来る。だから大きな磯にしか揚がれない。

 カブトへ船を着け「重ちゃん!」と船長が指名。しかし舳先のタイヤがザリザリとかガガガとかとにかく不気味な音を立てながら1.5mぐらい上下・左右する。重ちゃんは辞退、私は怯えまくる。結局別の人が揚がった。

 重ちゃんと私は空き磯を探してもらった結果、2番のチエバ(チエオチ?)に。潮は中潮の下げ5分なので09時40分ぐらいまでは安心波を被らずに済む。しかし、潮が満ちに変わるとたちまち波を被る。先の満潮時に磯の頂上を波が綺麗に洗い清めていた。

 「9時までに、とにかく1尾を釣らねば」、が私の決心。

 この磯は2回目。前回は、全くダメだった。風と潮が真正面から当って来る状態で、釣れたのはサンタ(ニザダイ)とキタマクラだけ。

 しかし今回は風も潮の流れも悪くない。水温さえ昨日(月曜)並みにあれば、波(荒れ)は好結果につながりそうな雰囲気だった。

 重ちゃんが左〜正面を釣り、私は右の払い出し(の流れ)に撒餌を乗せ、浮子(うき)でそれをなぞった。良い感じで、すぐにでも釣れそうな雰囲気だが、ハリス、オモリ、タナを変えるなど工夫の限りを尽くしても、餌が盗られることさえなかった。

 09時、潮が満ちに転じる前に、船が迎えに来てくれた。牟岐大島の渡船は、釣客を残して帰港することはない。籤引で磯群を決め籤引順に磯に揚げる公平さに加えて、付近に待機して緊急事態に備え、このような細かな気遣いまでしてくれる。絶賛である。

 さあ何処へ行く?といっても、波のため使える磯は少ないのに釣客は少なくない。とあって、タワラへ揚げてもらうが、いくら大きい磯とはいえ計6名。さらに、後から入れてもらった私たちにポイントの選択権は全く無い。

 「天気晴朗なれど波高し」。各員一層奮励努力…しても無駄。

 なるようにしかならない…というか、日向ぼっこして過ごすしかない。釣りに熱心で辛抱の良いことで知られる(?)この私ABAが頂上でしばし「昼寝」をした。これで私の諦めの程度がわかっていただけると思う。

 今年の大島通いは、これで終了…かな。ということで、防寒着の手入れは最高度に入念に行った。

 あっ、そうそう、稲妻さんですが、「来週の火曜日でないの?」日程の勘違いでした(安堵)。

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'15年03月22日(日)、都志(淡路)
お魚クラブVer. 2, 寒波で…
(c)2015, ABA, Lab. Sci. Rural Life, Kobe, Japan
図1:釣果、無し。

 2人釣行。U師匠と私ABA。

 U師匠はメバリング(擬餌でのメバル釣り)。私は、牟岐大島の磯釣りで撒き残したオキアミを撒き切るための釣り。

 淡路の水温は11℃程度。メバルとガシラ(カサゴ)しか釣り物が無い。昼間なら穴釣り。しかし、どうもこの釣法は好きになれない。

 夜を待って、U師匠はメバリング、私は浮子(うき)釣りを楽しむことに。そこで、漁港まわりを散策方々偵察して回る。

 夏ならカイズ(小チヌ)釣りに最適な場所があるが、この季節では無用。

 散策で、小ガシラなら何とか釣れそう…かな?という場所を見つけたので、道具を持って来ることにした。U師匠は付近を歩き回って釣るという。

 車の近くまで戻ると、砂場で男女2人の軽トラックが砂にはまって立ち往生の様子。聞けば金魚の水槽に入れる流木を拾いに来て、2WDなのに砂地へ乗り入れたとか。

 地元の人2人、私達2人が加勢、4人で「せ〜の〜!」と車を押すと、いとも簡単に脱出成功。御礼に、各自缶コーヒーなどいただいて、飲みながら談笑。

 そしてようやく薄暮。魚の少ないこの時期に、磯の餌盗りの絨毯を誘導できるぐらい派手に撒餌を打って、釣りの開始。「ようこんな出鱈目な釣りをするワ(苦笑)」。

 そんないいかげんな態度に、海の女神が腹を立てた。開始間もなく、突如強い北西風が吹いて来た。そしてだんだん強くなる。

 「えええっ!何それ?」
都志の港には壮大な風力発電の風車が1基あり、これが南西を向いて不気味な音を立てて回っているのだ、なのに何で私の釣座には北西風なの?

 さっぱりわからない。
…が、とにかく、たちまちのうちに釣りを続けるには辛い環境になってしまった。

「しゃあない…今日は諦めや」
「急いで餌を撒き終わろう」
…と、磯で半日撒ける量を、大急ぎ、僅か1時間で撒いて、撤収。

 何も引かず、何も釣れない1日。牟岐大島に続いて2連続。ちょと屈辱的なことになってしまった。

 U師匠?もちろん、同様。2人とも、困った人を助けになれたことだけが、「成果」といえば成果でした。

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'15年03月27日(金)、郡家(淡路)
お魚クラブVer. 2, 天気最高、潮最悪だが…
(c)2015, ABA, Lab. Sci. Rural Life, Kobe, Japan
図1:やっと釣りあげたガシラ。  図2:今回最大寸のガシラ。  図3:メバル22p、ガシラ20pまで。

 3人釣行。Taka-yuさん、Miya-shinさん、そして私ABA。

 イチゴの追肥とマルチング、サツマイモの種芋の伏せ込み、エンドウの杭打ちとネット張り・蔓吊り、ジャガイモ、サトイモ等の植え付け準備と植え付け、ビニールハウスのビニール張り換え、等々に加えて会議もいくつか。

 それが一段落ついた。

 土曜は午前と夜に会議などで多忙だが、日曜日なら皆に呼び掛けて淡路に行けそうだ…と思ったら、天気予報は、「日曜は雨」。「何てこった」

 金曜日しか日が無い。しかし、その日はプロ野球の開幕。見たい聴きたい応援したい。

 しかし…逆転の発想。

 私が見たり聴いたりした試合は十中八九負ける。敢て目をつぶり、耳を塞いでいると勝つ。それが阪神タイガース。

 だったら、ラジオを持たずに釣りに行けば、「勝つ!」

 …実際、この通りになって、サヨナラ勝ちした。「オレが勝たせたようなもんだ」と、自慢したくなる。

 *追記:
 ならばと…
  (1)翌日(土曜)も見ない・聴かない・応援しないでいたら、またサヨナラ勝ち!
  (2)翌々日(日曜)も、テレビで見始めたが、思いなおして、釣り番組に変えたら逆転勝ち!

 あっ、肝心の釣りの話。

 この日の潮は小潮。一般に、曇天・無風・小潮は「メバル日和」だが、この日の潮は釣り時間帯が下げ底。どうみても、釣れるように思えない。

 しかし、前回と違って、今回は真面目に釣るつもり。自作エビ箱持参で万全の態勢。

 はたして…

 22pの良型メバル1尾、20pまでのガシラ(カサゴ)とヨロイメバルが計8尾。

 Taka-yuさんは23pまでのガシラ3尾と小ぶりながらメバル2尾、Miya-shinさんは仕掛と竿が今回の釣りに合ってなくてがしら1尾。

 この時期、この潮としては、上等の釣果。

 *追記:魚は、カラ揚げ・甘酢あんかけに。美味至極。見栄えも良かった。

 「そろそろ釣りを」の気分でメールをくれたMa-ikuさん、
参加できない平日釣行で、気の毒でしたが、4月中旬あたりの土日に計画したいと考えていますので、その際はよろしくお願いします。 

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'15年04月12日(日)、郡家(淡路)
お魚クラブVer. 2, 狙いはメバルと…
(c)2015, ABA, Lab. Sci. Rural Life, Kobe, Japan
図1:クジメ、22p。 図2:タケノコメバル、25p。 図3:メバル16p。
図4:ガシラ、20cm,1荷釣りも。 図5:ガシラ、21p。 図6:ガシラ、23p。

 4人釣行、男女各2人。Ma−ikuさん、Ya−kazさん、Hi−sabさん、そして私ABA。狙いは前回同様メバルとガシラ(カサゴ)。

 今年の春は、雨また雨。寒の戻りもあったりして、なかなか釣行ができない。偶(たま)の晴れ間に農作業が集中してしまい、多忙を極める。年度末・年度始めとあって、土日は行事や会議がびっしり。

 潮が良いとか悪いとか、そんなことを言ってたら釣行する機会は全く無くなってしまう。12日は、日曜日、それまでの雨で田畑は泥濘んで農作業はできない。天気は晴後曇り、風速3m/sec以下。潮は小潮。下がりに下がって干底を釣る不運を除けば「メバル日和」そのもの。

 「今日行かなくていつ行くの!」(*徳島、稲妻さんの口癖)

 釣り場に着いたのは16:00前後。意図あって、釣り本番の夜までにたっぷり時間があるように計画した。

 時合い(釣りの好時間帯)を逃さないために事前に夕食(弁当)を食べる、楽しくのんびり食べる時間が欲しい。この季節この釣り場で釣るのに適した仕掛を付け、タナ(狙う深さ)を測って合わせ、誘いをかけながら仕掛を狙うポイントへ誘導する方法を練習する…それやこれやの必要もある。

 夜釣りにはこうした時間が必要だと思う。

 仕掛の鈎数は、各自の好みで2本または3本。ハリス1〜1.2号、錘は3B、当然電子浮子(うき)も同負荷。下鈎には青虫、上鈎にはシラサ(スジエビ)。皆さんの道糸の号数はまちまち、概して太くてハマチが釣れても大丈夫なものまであったので、錘は自然と大きめに。

 錘3B、これはかなり重いため、餌を漂わせながら自然落下させる釣り方はできない。やや遠投しておき、時々手前に向かって数十センチずつ引いて誘う。この動作を、波止の敷石に生えるワカメの際に達するまで繰り返す。

 下鈎の青虫にガシラ、上鈎のシラサにガシラまたはメバル。そう、目論んでいるが…

 (…はたして)

 最初に歓声を上げたのはMa−ikuさん。クジメ、細竿使用で20p超が来たので、笑顔いっぱい、楽しそうに上げている。次はYa−kazさん、やはりクジメだが、こちらはやや小さい。

 しばらく沈黙の時間が続いたが、暗くなると再びMa−ikuさんの歓声。大きなタケノコメバル。25p超は立派。迫力を感じる大きさ。

 続いてまたYa−kazさん。こんどはメバル。16pと小ぶりだが、本命の登場は、やはり嬉しい。

 そこからしばらくは私ABAの独壇場…といっても20pまでのガシラ5尾だが、1荷(2尾同時)釣りもあったりして楽しい。

 なかなか釣果に恵まれなかったHi−sabさんにようやくガシラが釣れ、Ma−ikuさんが良型ガシラを追加するなどして、全員にそこそこの釣果。

 ワイワイ・ワイワイ・ワイワイ…本当に楽しい半夜の釣りでした。

 さあて、今夜もガシラの「甘酢あんかけ」を楽しみます。 

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'15年04月22日(水)、鳥飼(淡路)
お魚クラブVer. 2, ガシラとメバル
(c)2015, ABA, Lab. Sci. Rural Life, Kobe, Japan
図1:のんびり日没を待つ。 図2:ガシラ、1荷です。 図3:負けじと、ガシラ、良型です。
図4:置き竿にアナゴです。 図5:なんのと良型メバルです。 図6:1人蚊帳の外です。

 3人釣行。4人釣行の予定でしたが、1人が車検中とかで来られず3人に。Miya−shinさん、Taka−yuさん、そして私ABA。

 老人2人に中年1人。中年は老人2人の世話でそりゃもう大変。行きも帰りも、老人の車を運転。いやはや御苦労様、感謝・感謝なのですが…

 一番若い彼がこの日1つ目の大チョンボ(ミス)。寝るのを惜しんで作った仕掛を入れた箱(タックルケース)を私の車に積み替えるのを忘れ、自分の車に残したまま出発してしまい、気付いた時は既に淡路。

 2番目からは全て私。買い物があるので淡路SAのパーキングに入ってもらった。その後のこと、出口から一般道へ降りなければならないのに、世間話に夢中で指示を忘れ、高速道路を南下、気付いた時はもう3つも先のIC、津名一宮ICのすぐ手前。

 K釣具店で餌を買って、スーパーMで弁当を買う予定がダメ、行程がグチャグチャになってしまった。仕方がない、洲本のT釣具でエサを買おうと決め、洲本ICで国道へ。そして、右折・左折の指示を間違えそうになりながらも、なんとかT釣具店に辿り着いた。

 ところが、何か様子が変。店内が暗い。そして貼り紙。「なぬ?」…信じられないことに、廃業した旨の知らせだった。

 「困った、困った、どこで餌を買おうか?」昔、洲本港のあたりに1軒あったから、「スマホで調べて」と中年さんに頼むと、「これ、ガラケー」。もちろん、それでも調べられなくはないが、「それなら行ってみた方が早い」と車に戻る。

 港に向かって走り出して間もなく「あっ!ほんのちょっと先、数百メートル先に大きな釣具店、M釣具店があるワ!」と私。この店ができたからT釣具店の将来を心配していた私なのに、「こんな大きなことを忘れるとはねえ」。私のミス。

 まあ、なんとかM釣具店で餌を買って、やれやれ「これで大丈夫!あとは弁当だ!一番釣り場に近いコンビニで止まろう!」などと叫んでおきながら…

「ありゃ?もうこんな所まで来たの?」目的地までにある最後のコンビニを見逃してしまった。またまた私のミス。

 何とか鄙(ひな)びたスーパー(万屋?)に救われて食べ物が買えたが、ここまで漕ぎつけるのに青息吐息。

 「ミスまたミスの変な一日、まともな釣りになるんかいな?」
 「なんか、悪い予感がする」

 (大いに心配だったが、釣りの結果は:−)

 「暗くなるまで、浮子(うき)に点灯するまでは釣れない」私の言葉通りの展開になった。

 浮子(うき)に点灯してすぐ、私にかすかなアタリ。そしてガシラ。次いでガシラ、「1荷だあ!」とどや顔(得意顔)。

 Miya−shinさんも、負けじとガシラ。なかなかの良型。さらに置き竿でアナゴを釣った。「美味そうですねえ」

 「ならば!」と私が良型メバル23p。小型のチヌかなと思ったほど元気が良くて、タモで掬(すく)うほど。これは楽しめた。さらにガシラを追加。

 ところが…一番良いポイントに入ってもらったはずのTaka−yusさんが全く釣れない。この日の魚は、食いが浅く、浮子は1p動くか動かないかのかすかな引きしか見せない。掛かった魚は、悉く口の皮1ミリが引っ掛かっているだけ。

 微細な浮子(うき)の動きを感知して合わせられなければ、この日は釣れない。だから釣れなかったのだと思いたいが、彼に薦めたポイント、その選択には絶対の自信を持っていたが…これも私のミスかも知れない。

 潮はどんどん満ちて来る。浮子(うき)に点灯してから2時間半。私が9尾まで釣った時、Miya−shinさんに電話が来た。何やら大事な用事が入ったような気配。

 たずねて、驚いた。

 奥方が鍵を忘れて家に入れないらしい。もちろん、即撤収。

 …で、鍵と言えば、実はこの日の朝、私の妻も鍵を忘れて外出していた。幸い私が出発・施錠前に気付いて手当を講じ、メールで知らせておいて事なきを得た。。

 3人のうち2人の伴侶が鍵を忘れて外出。こんなことって、ある?

 信じられないほどミスに満ち満ちた一日でした。 

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'15年04月25日(土)、丸山(淡路)
お魚クラブVer. 2, ガシラ・メバル
(c)2015, ABA, Lab. Sci. Rural Life, Kobe, Japan
図1:私ABAの釣果、16pまでの小型のガシラ・メバルを14尾。

 2人釣行、U師匠と私ABA。GW(ゴールデンウイーク)に入ると渋滞あり釣り場の混雑ありで大変。行くなら今のうち。

 それで今週は1週間2回釣行という贅沢なことになった。農作業がうまく終われば、近々もう1回行ってノッ込みのチヌを狙いたいところ。釣る気満々の春なのです。

 行先は丸山(淡路)。釣り公園ではなく漁港。まあ、普通なら、大波止(白灯台)外向きのテトラ、先端のテトラ、あるいは内(小)波止(赤灯台)のテトラに釣座を構える。しかし、今回は内側だけを釣った。
*港の入口では海から帰る船から岸に向かって右が赤灯台、左が白灯台。

 土曜日に釣行することは稀。行事や会議で塞がっていることがほとんどで、始めっから釣行を諦めている。ところが、ぽっかり空白ができた。

 土曜なら、現役のU師匠も、帰宅が遅くなっても平気、というわけで、19:20〜21:45まで釣りを楽しんだ。(昔は「通し」即ち徹夜の釣りも辞さなかったU師匠だが、歳をとった)

 (さて釣果)

 U師匠がそこそこのメバル(18〜20p?)2尾と18p?のガシラ(カサゴ)を数尾。私が16pまでの小ガシラと小メバルを14尾。

 到着時刻が遅く、暗くて海底の様子、藻の繁茂状態を事前に確認できなかったことが響いた。

 臨機応変にポイントを変えて良型を狙う…そういう行動をとれなかったことが「小型ばかり」の最大原因だというU師匠の主張は、正しい。

 比較的動いたU師匠、全く動かなかった私。メバル対決(1尾長寸)でU師匠勝利、ガシラ対決(1尾長寸)でもU師匠勝利。結果が主張を裏付けた。

 「しゃあない、次はチヌだ!」

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'15年04月30日(木)、郡家(淡路)
お魚クラブVer. 2, 結局ガシラ…
(c)2015, ABA, Lab. Sci. Rural Life, Kobe, Japan
図1:アナゴ。Taka−yuさんとMiya−shinさん各1尾。
図2:ガシラ、メバル。ABA、13尾、18pまで。

 3人釣行。Taka-yuさん、Miya−shinさん、そして私ABA。皆さん多忙の中、突然の釣行決定でした。

 GWだ、連休だ、と言ってる割に、渋滞は発生していない模様。29日(水・祝)で連休本格化かと思っていたら、30日(木)、1日(金)の平日2つは、休みでない会社が多いのか、皆さん既に遠出してしまったのか。

 連休中は行かないと固く決心していたのですが、淡路花博会場付近にさえ近付かなければ、本四高速道も島内もスイスイ行けそうだというわけで、前言を翻し「行くぞ!」となった。

 「次はチヌだ!」とチヌのこすり釣りの準備をした。しかし、南寄りの風かなり強く、海がざわついてのんびり釣るにはいまいちの雰囲気…で、断念。場所移動して、何回も続いているガシラ、メバル釣りを今回も繰り返すことに。

 私はともかく、最近お2人は極度の不振。

 Miya−shinさんは、3月27日1尾、4月22日2尾、25日1尾、と3連続不漁、Taka−yuさんも4月22日0尾と不漁。何とか良い結果を早く…と、お2人はもちろん、私も強く願っていました。

 「今回こそ釣って!」悲痛な願いを込めての釣り。

 (しかし…)

 19:00釣り開始。15:35干潮なので上げ3分から22:11満潮に向かっての釣り。故に潮は申し分なし。波風無し、海はあくまで穏やか。どこをとっても文句なしの条件。なのに結果は「残酷」な上にも「残酷」なものでした。

 私ABA、18pまでのガシラ、メバルを計13尾。
 Miya−shinさん、置き竿でアナゴ1尾。
 Taka−yuさん、アナゴ1尾。

 同じ仕掛で、同じようなタナを、同じような誘いで釣っているのですが。こんな結果に。

「う〜ん、どうすれば良いのだろう」考え込んでしまった釣行でした。

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'15年05月19日(火)、志筑(淡路)
お魚クラブVer. 2, 梅雨グレ…
(c)2015, ABA, Lab. Sci. Rural Life, Kobe, Japan
図1:グレ30p1尾、25p1尾、20pまで5尾。赤潮で予想外の不漁。

 2人釣行。Taka−yuさんと私ABA。

 雨で田畑が泥濘み、農作業が遅れに遅れていて、焦りに焦るがどうにもならない毎日。家族が体調不良で炊事洗濯等々家事の大部分を引き受けての暮らし。それで…ちょっと息を抜きに。

 狙いは梅雨グレ。「チヌを…」とも考えたが、同行のTaka−yuさんにも数釣りを楽しんでもらいたくてグレを選択。

 目的が決まれば場所は自動的に決まる。淡路・東浦一帯、そこのテトラ。この時季、ふかせで釣れば22〜25pぐらいの小型が中心だが、時に30p前後が混じるはず。

 餌を買って、弁当を買って、志筑のテトラで16:30に釣り開始。釣りは約20日ぶり。

 幸先良し。早速25pが来る。

 しかし、小型、手の平級が何匹も続く。鈎(はり)を呑み込んだものはキープ、元気なものは放流。それを繰り返す。
 「なあに、夕まずめになれば良型が来るさ」

 あくまで楽観的だった。
 実際、30pが1尾、気持ちよく竿を曲げてくれた。

 ところが、困った事態が私たちを襲った。

 「ありゃ、赤潮!」
 淡路の海が見えた途端に赤潮が見えて、不安はあったが、この場所は大丈夫と踏んで釣座を構えたのに、ねっとりまとわりつくように、私たちのいるテトラ帯に接近してきた。

 そして日没。もうグレは諦めるしかない。

 ここからは、テトラ際の1点に撒餌を集中してチヌを狙うしかない。祈るような気持ちの中、3発、見事なアタリがあった。そして3回とも1.5号を引き千切って行った。

 「3連続で切られる?」「私の腕はこんな程度か?」「あれは、コブダイではないか?」
結論は出ないが、今回はグレ30p1尾、25p1尾…「これで満足」としよう。

 十分に気分が晴れたからね。

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'15年05月24日(日)、室津(淡路)
お魚クラブVer. 2, 空振り…小魚だけ
(c)2015, ABA, Lab. Sci. Rural Life, Kobe, Japan
図1:釣果。2人合計でこれだけ。(もちろん、このほかに放流多数ですが)

 2人釣行。U師匠と私ABA。狙いはチヌ。しかし、見事空振り。

 朝食作りから始まる毎日。農作業に加えて家事と雑事も一手引き受け、この状態になって、約1ヶ月が過ぎたが、いささか疲れ気味。

 前向きの姿勢を崩さないで、笑顔のままで進もうとしているが、正直、挫けそうになる瞬間…エアポケットがちらりと現れることがある。

 その危機を回避するには、釣り。良い釣り友達に恵まれているのは、本当に幸運である。

 もちろん、危機の度に釣りに行けるわけではない。

 そんな時、「今日は釣れたよ!」と「今日はダメだったア」など、電話で自身の釣果を語る友達の声が飛び込んで来て、私を救ってくれる。

 (…で、今回)

 「良い場所だな」と思ったのだが、釣果は無いに等しかった。しかし、往路・復路の談笑は楽しかったし、夏〜秋に来れば小チヌが数釣れそうなポイントも見つけられた。

 唐揚げにした小魚を、笑顔で食べてくれる家族。

 ――この家族、このささやかな幸せ、失ってなるものか! 

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'15年06月24日(水)、志筑(淡路)
お魚クラブVer. 2, また小魚だけ
(c)2015, ABA, Lab. Sci. Rural Life, Kobe, Japan
図1:良型メバル、22p。 図2:釣果、私ABA。

 2人釣行。Taka-yuさんと私ABA。狙いは、チヌ、だめならガシラ。

 今、淡路の東海岸は良型サバと大小のアジで賑わっていて、平日であっても釣人がやたら多い。多くは遠投サビキないしカゴ釣り。ジグ(ショアジグ)を投げる人もいる。

 撒餌篭を投げている真ん中へジグを投げるのはさすがに気がひけるのか、ジグ派は波止先端付近へは行かずテトラにいて、きれいに棲み分けている。

 賑わいのせいで、第1希望の波止は諦めざるを得ず、第2希望へとなったのだが、遠投サビキは持って来たものの、サバ組の群衆へ割って入る気は起らない。

 そんなに熱くなっては、癒しにならない。

 (…というわけで、)

 人が全くいない波止付け根付近に陣取る。外向きテトラでチヌに絞って釣っても良し、内向きで小ガシラ(カサゴ)を拾いながら釣っても良い。

 付け根から20mほどまでの内向きには、根魚の恰好の隠れ家になる隙間の多い敷石があることは以前から知っているので、内向きに釣座を構える。

 「小ガシラ狙い、運が良ければチヌもある」

 (はたして・・・、)

 巻き餌を打つと、予想を超えたオセン(スズメダイ)の大群が寄ってきて、どうにもならない。準備した撒餌はわずか、1.5sしかない。餌盗りを釘づけにしてという技は使えない。

 夜を待つしかない。しかし夏至。なかなか暗くならないのだ。

 薄暗がりになったが、まだ状況は変わらない。辛抱たまらず、外向き(テトラ)へ移る。

 早速アタリがあった。25p前後のチヌ…思ったのは一瞬、姿を見せたのは小型のコブダイ。美味しくないので、当然放流。

 ようやく暗くなってきたと思ったら、…波止場先端へ往来する人たちがライトで海面を照らして通る。火振り漁という漁法があるぐらいで、こう頻繁にライトを振られては、チヌは釣れない。

 結局、小ガシラに徹することになって、私は小魚17尾。

 Taka-yuさんは外向きで大物(たぶん30pグレ)を根に潜られて逃がしたものの、良型メバルを釣って、手の平グレと合わせて2尾の釣果。

 *包丁を入れて頭を落とし、背鰭と尻鰭を根元の骨ごと取り除いて、唐揚げ・南蛮漬けにしたら、ビールに良く合いました。

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'15年07月05日(日)、由良(淡路)
お魚クラブVer. 2, アナゴと…
(c)2015, ABA, Lab. Sci. Rural Life, Kobe, Japan
図1:アナゴ、大きいのが欲しかったのですが。 図2:アナゴ、これでサイズさえ良ければ…。
 図3:これは良型、アマモに絡んで四苦八苦。 図4:ABAは小アナゴ、小メバル、小サバ…。

 4人釣行。Nishi−uさん、Taka−yuさん、Miya−shjnさん、そして私ABA。

 梅雨とあって天気が安定せず、予報が刻々変わるので、Ma−ikuさんやHi−sabさんを誘いたかったのですが、釣行が決まったのが木曜日、最終的に決まったのが当日(日曜)の朝…ということなので、声をかけなかったこと、どうかお許しを。

 さて、皆さん定刻の13:30に集合して下さったのですが、私は田植えの後始末、苗箱洗いの最終段階をやってる最中で、結局予定を30分以上遅らせてしまいました。昼食を食べずに頑張ってこの有様でした。

 (行先は…)

 西浦(西海岸)は夕刻〜夜の潮が良くないので選択は東浦(東海岸)。しかし日曜とあって釣り人が多いので、どんどん南へ下ろうと決め、由良へ。

 14:50干潮で21:36満潮(洲本)、丁度良い。

 散歩に来た地元の人たちが何人か。「今は何も釣れてないから、ここへは誰も来てないのだよ」、と仰るが、意に介さない。

 実はそこが付け目、この場所を選んだ理由なのだ。

 狙いが、他の人と違う。アナゴが中心。だから、波静かで、空いていてのんびりやれる、そんな場所こそ私たちには好都合。

 (…で、釣果は、)

 Nishi−uさんは、アナゴ4尾。ほかに、豆アジと小サバをそこそこ、手の平グレ、それにサヨリをスレで。
 
 Taka−yuさんもアナゴ4尾。ほかに、豆アジをそこそこ、手の平グレ、小メバルをそこそこなど。

 Miya-shin さんは、良型アナゴ1尾。ほかに、海タナゴ24p、豆アジをそこそこ、小サバも。

 私ABAは、アナゴ4尾、小サバ2尾、小メバル6尾。買ったシラサ(スジエビ)が極端に小さく、摘まんで鈎(ハリ)を刺すのが困難な状態で途中で根魚狙いを諦めてしまったのが貧果の原因。もしこれが普通の大きさなら、ここはメバルの名所、もう少し釣れていたと思います。

 Miya−shinさんに、竿をひったくられ、危うく失いそうになる激しいアタリが1度。アナゴの仕掛をブチ切って行った。

 当初、スズキだろうと思ったが、後刻エイが泳いでいるのを彼が発見、ひょっとしたらエイかな?とという考えに傾いたが、どうだろう?

 小サバのナブラが行き来していたので、その気で狙えば数釣りができたと思う。一般に小サバの評判は良くないので掛かっても捨てる人がほとんど。

 しかし、サラダ油やオリーブ油をうまく使えば美味しくできる。次回は小サバも釣って、いくつか料理を紹介したいと考えています。

 なお今回のアナゴはヒツまぶし風の丼に、小サバと小メバルは南蛮漬けにしました。

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'15年07月12日(日)、郡家(淡路)
お魚クラブVer. 2, ガシラとメバル…
(c)2015, ABA, Lab. Sci. Rural Life, Kobe, Japan
図1:ガシラ、メバル、クジメ。

 2人釣行。U師匠と私ABA。前日(土曜)夕方に急に決まった釣行。家事・家業多忙、鮎釣りに行く時間がとれないので代替釣行。意味合いは、台風が来ない間の、癒し・ガス抜き。

 フカセ釣りは撒餌等荷物が多くなり後片付けも大変。そこで、シラサ(スジエビ)で、ガシラとメバルを釣る。 (実を言うとイシゴカイも使ってみたが、フグ以外何も来なかった)

 風裏の波静かな岸壁でクーラーボックスに座って軽い仕掛を投げて細竿で釣る。ガン玉3B、ハリス1号の3本鈎。ガン玉の上に鈎2本下に1本

 台風余波で南寄りの風やや強く、そこそこの雨が降ったりしているが、そこは風裏、ほとんど波は無く、若潮だが満ちて来る時間帯。

 U師匠との釣りは概して早終わりしなければならず、日没(19:00)からせいぜい21:00前後迄の約2時間が実質の釣り時間。晴れて闇が遅く来るようなら実質時間はもっと少なくなる。幸いこの日は幸雨模様とあって19:09の最初のガシラが来てくれた。

 さほど大きくないが16p、最近ミニのガシラも美味しく食べるよう工夫している私のこと、喜んでキープ。

 (「よっしゃ」「今日はポツリ・ポツリとこんなのを釣れば十分」)

 フグが来たりガシラが来たりで、電子浮子(うき)の動きを楽しみながら先ずはガシラを確保。そして後半は海藻のありそうな場所へポイントを移して小メバル(15pまで)を拾った。

 21:15の納竿までに、ガシラ6尾、メバル6尾、クジメ1尾。これが私の釣果。

 この日のU師匠は絶不調、釣果はガシラ1尾(私がいただいて帰った)。

 神戸を出る時は全く雨が予想できない天気。だから油断した。私は合羽の上着だけ、U師匠は合羽を持たず車に常備の折りたたみ傘だけ。

 そのせいで雨に濡れながらの釣りでしたが、U師匠はともかく、私にはとても心地よい時間でした。

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