お魚クラブ釣行記録、2009年前半(記事)
(c)2009, ABA, Lab. Sci. Rural Life, Kobe, Japan. (田園科学室)

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注:日付順に、上から下へ配列してあります


'09年01月04日(日)、佐野テトラ(淡路)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
お魚クラブVer. 2, 狙いはメバルですが…
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図1:釣果、小グレ。
残念ながらサイズは22.0−22.6cm。
上はU師匠、下2尾はABAの釣果です。

1、 初釣り
 今年'09年の初釣りはU師匠と2人で淡路。冬の季節風を背にできる佐野テトラ。U師匠は先日修理した延べ竿のテスト、私はこの日に買った中通しの2号竿のテスト。
 天気は申し分ないのですが、潮は小潮の下げ底なので、大した釣果は期待できません。凪(な)いでくれればメバルがそこそこ釣れるかもというのが客観的には唯一期待できることでした。
 しかし2号竿のテストは…どんなに小さくても良いからグレでやりたいと思っていましたから、釣り場に着いて大急ぎで遠投・円錐ウキの仕掛を付けて投げ込みました。
 日没まで1時間ほど時間があったのでその間にテストを…と考えていたのです。


図2:釣果、メバルとガシラ。
小型ばかり。残念ながら
12.2−17.9pの椀種サイズばかりでした。なお、U師匠
はメバルばかり10尾余り釣り、サイズは19.0cmまで。

2、 早速小グレが
 数投しても、反応が無いのでタナを変更、前回良かった底をやめて中層狙いにした途端、気持ち良くウキが沈みました。
 22p級です。前回のメバル用の竿と比べると滅茶苦茶に太い2号竿ですから、メダカでも釣れたのかい?という感じで楽々ゴボウ抜き。2尾目がなかなか来なくて少し焦りましたが日没間際にやっとこさ、足元で釣れました。
3、 狙いのメバルは
 日没と同時にテストは終了。小さな電子ウキと2本鈎のメバル仕掛に変え、足元のメバルをシラサエビで狙いました。
 ウミタナゴ、ササノハベラ、フグ…と忙しかったのですが、メバルはたったの4尾、しかも15.5pまでの小型。ガシラ(カサゴ)も同様で、17.9pまでが5尾。
 放流しようか…と迷いましたが椀種にと持ち帰りました。U師匠も結果は似たようなもので、メバルを10尾余り。ただサイズは19.0pまでのやや良型が2尾まじっていました。
 ――というわけで1尾長寸のメバル勝負第3戦はU師匠の2勝となってしまいました。

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'09年01月08日(木)、岩見漁港(兵庫)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
お魚クラブVer. 2, 小ガシラ放流隊?
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図1:釣果、ガシラ(カサゴ)。
上17cm、下19cm。15p
以下は少なくとも30尾釣れましたが、すべて放流。今回は
15p以上を…ということで2尾のみ持ち帰りました。しかし、
共に卵で腹が膨れていましたから、子(*卵胎生)を産み
終わる季節まで、釣れても全て放流することにします。

1、釣り場まで4時間半!
 10:00に家を出たのですが、途中で仕掛け等を入れたベストを忘れてきたことに気付いて引き返し、再出発は10:50。
 途中で餌を買い、さらにホームセンターに寄って頼まれていた事務用品等を買ったら丁度昼。牛丼屋でなぜか豚丼特盛を食べ、スーパーで飲み物を買って、釣り場へ着いたらもう14:30。
 徳島県、いや高知県まで釣りに行けそうな時間をかけての釣行でした。 
2、 潮は最悪
 干潮が16時何分か、干底を目指して行くようなものなので釣果はあまり期待してなかったのですが、それにしても散々な結果。
 明るい間はフグ・フグ・フグ…。「これが食えたらなあ」と思う良型のフグも多いのですが、どうしようもなく釣ってはボチャン・ボチャンと投げ込みました。
3、 そして夕暮れ
 前回釣行で小ガシラに殺生をしていますから、今回はきっちり基準を守りたかったのです。しかし、 狙うポイント、タナ、仕掛、どれを変えても結果は同じ。小ガシラばかり。
 「ええい、ま〜た放流たい!」「♪私しゃあ、小ガシラ放流隊♪」「♪放流隊の隊長たい♪」もうヤケクソもいいところ。延々20:00までやって、キープは17cmと19cmの2尾だけ。

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'09年01月21日(水)、牟岐大島(徳島)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
お魚クラブVer. 2, 保護者付で良型グレ2尾
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図1:釣果(ABA)、グレ(メジナ)。
サイズは、上39.1cm、
下44.2cm(自己新記録)。重ちゃんのアドバイスで、自分の
足元へ仕掛を落とし、左手10mに立つ稲妻さんの足元へ流
し込んで釣りました。明らかに稲妻さんの領域を侵犯してい
るのですがお二人の言葉に甘えさせていただきました。

1、 保護者同伴
 徳島の稲妻さんと重ちゃん、2人の猛者に保護者になってもらって、(オンブにダッコの)牟岐大島の磯釣りを楽しみました。徳島の磯に不慣れな私への船長の配慮もあって、足場が良く実績もある良い磯へ3人そろって上げてもらうことができました。重ちゃんが安全のための見張りをしながらポイントを指示、私はそこへ流し込むだけでOK。そのポイントは磯際、私の左手約10mに立つ稲妻さんの足元なのですが快く領海侵犯を許してもらいました。これだけ贅沢な条件を揃えてもらっているのですから、ゼロでは帰れません。行く前に宣言していた「30p以上を2尾、できれば1尾が40p超」の目標を絶対に達成しなければなりません。正直言って、かなりプレッシャーを感じていました。重ちゃんが、自分の釣りはほとんどしないで私の世話に徹すると決めているのは過去の例から明々白々でしたから「早く釣って安心してもらわねば!」と強く思いました。


図2:釣果(重ちゃんと稲妻さん)、イサキ。
お土産
に…とこの日の釣果は全ていただいて帰りました。サ
イズは上28.3cm、中28.4cm、下32.0cmでした。

2、 素直が一番
 初めての磯です。早く確実に釣ろうと思えば思うほど慣れた人のアドバイスに素直に従うことです。恐らく一番良い立ち位置は稲妻さんが立った西南角ですが、この日の波を考えると私にはちょっと危険に見えたのでその手前10mの超安全な位置を選ばせてもらいました。そこから左手へ流し、稲妻さんの足元までを往復させる戦術です。この狡猾なやり方を稲妻さんは快く了承、それどころか時には撒き餌を補ってくれたり、今何尋に魚影が見えるかまでコールしてくれます。き
っちりとそのポイントとタナへ仕掛を送りこむために、ハリから40p、80p、120pの位置ににジンタンを噛み付け、潮受ゴムも付けて、刺餌をハリと同大にまで小さくちぎりました。「2尋に大きなグレ!」と稲妻さんからの声。「(了解)!」とウキ止め糸の位置を修正して仕掛を流すと素人目にも明らかな「グレの流儀」でウキが沈みました。
3、 またたく間に良型2尾
 1尾目は39.1pのグレ。良型です。稲妻さんにタモで掬ってもらって、勝どきの声を上げました。2尾目もすぐでした。今度は44.2p、私には途方もなく大きな魚です。1.6sを超す魚がグイグイ引くのです。廉価の竿には荷が重すぎるのですが、なんとか持ちこたえて、これは重ちゃんに掬ってもらいました。もう大興奮!さきほどまでの緊張はどこへやら、「このあと何匹釣れるのかナ」と期待が膨らみました。


図3:釣果(稲妻さん)、グレ。
さすがの腕前、釣果は
ダントツ。この日の後半ABAが6発切られている間に、
イサキ2、グレ3、キツ1を釣り上げました。重ちゃんは終
始ABAの安全確保と釣り指導で、全然自分の釣りがで
きていません。ストレスが溜まったとおもいます。

4、 瞬殺!
 その後、期待に違わず、アタリが続きました。そこを集中的に攻めるように、と背後から重ちゃんの激励が飛びます。
 しかし、悉くハリスを切られてしまいました。アタリの具合や一瞬の手ごたえからすると、逃げたのはグレ以外にキツ、ウスバハゲもあったと確信しています。
 最初に良型を釣って目標を達成できたので、気が緩んだというか雑になったというか…明らかに大物過ぎた1尾を別にすれば、捕れる魚を捕り逃がしてしまいました。
 「ハリスを太くしてみれば?」と重ちゃんからのアドバイスがあったので、1.7号から2号に替えましたがもう時すでに遅し、でした。
5、 稲妻さん、重ちゃんの釣果
 足元の磯際を右手の人のために常時空けて釣る…実にうっとうしい釣りだっただろうと思います。
 それにもかかわらず、後半に実力を発揮、グレ39.1pまでを3尾、イサキを2尾釣った稲妻さんは、「さすが!」です。加えて45.0pのキツを格闘の上仕留めました。野球の予告ホームランのように、同寸の1尾を掬い損ねたのでリベンジを宣言して釣ったのですからスゴイ。
 掬い上げるまで3人が笑顔でワアワア楽しかっこと・楽しかったこと。高校球技クラブのマネージャーのごとく黒子に徹してくれた重ちゃんは、イサキ1尾に終わってしまいましたが、グチ一つ言わず、帰途には露天風呂にまで案内して下さって…言葉にできないほど感謝しています。
 みなさん、ありがとうございました!
 (追記:釣行から帰ってすぐ、急に仏事が発生、3日間お手伝いがあり、疲れも相まって記事を書くのが遅くなってしまいました。お許しのほどを…m(__)m)


図4:釣果(稲妻さん)、キツ。
吻が短く、背鰭12軟条、尻鰭
11軟条…日本産イスズミ属4種のうちノトイスズミKyphosus 
bigibbus
Lacep`ede かと思いますが、次の機会まで種名は
保留、徳島の地方名の「キツ」としておきます。

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'09年02月02日(月)、藻振鼻(たつの市、兵庫)・・・・・・・・・・・・・・・・
お魚クラブVer. 2, ウミタナゴの済1でした
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図1:藻振鼻(たつの市、兵庫)。
藻が繁っていれば釣果
も望めたのですが…。水温9.3℃、浅場で、水は澄み、藻は
なく、撒き餌を撒いても魚影はゼロ。

1、 予定が変わって
 前日2月1日は日曜、土日祝の高速道通行料が半額になるのを利用して9:00−17:00の割引時間内の淡路釣行を予定していました。
 しかし、集落の排水路整備の作業が土曜日のうちに終わらず、日曜まで延長され、さらに風・波ともにあったため、断念。翌月曜の釣行となってしまったので行先を変更、姫路のさらに西の藻振鼻へ行きました。
2、 水温が低いので
 水温が平年よりは1℃ほど高いとはいえ9.3℃では釣れる魚は限られます。満潮でも3尋ほどの浅い磯ですから藻が繁っていればアイナメ、クジメ、ウミタナゴあたりが釣れるかも知れない…程度。
 あるいはメナダ(ボラに似て不味の魚)が撒き餌に寄ってきて釣りの雰囲気だけを盛り上げてくれるかな…という程度。漁港のテトラに行けばガシラ(カサゴ)がパラパラ釣れるでしょうが卵や子魚を宿しているので今は放流対象。
 工業港に行けば水深もあり、温排水もあってチヌ(クロダイ)も釣れますが、「全く食欲が湧かない」ので敬遠。


図2:唯一の釣果、ウミタナゴ。
24.0cm、第1投でこれが釣
れましたが、以後アタリすら無し。

3、 ありゃ、藻が無い!
 現地には、釣り人が1人、ワカメ採りが1人。各々「何も釣れんから移動するワ」「何も生えてないから帰るワ」と5分もしないうちに消えてしまいました。
 白い砂底が見えて、岸や根の黒い岩とのコントラストが綺麗ですが、藻は申し訳程度にあっちに1本、こっちに1本。ワカメも芽吹いた程度のチンチクリン。
 魚は全く見えません。撒き餌を撒いても見えません。「あかんワ、今日は零敗やナ」と思いながら第1投。
すると、意外や意外、ジワーッとウキが沈むではないですか。「おおおおっ!」と声をあげてしまいました。ピッ!と小さく鋭く合わせると…銀色の魚影がさしたる抵抗もなく上がってきました。ウミタナゴです。
4、 でも、それっきりでした
 ウミタナゴは、何かと思い出のある魚です。3歳の磯釣りで初めて釣った魚です。関東在住時、三浦半島などでのウミタナゴ釣りは冬の風物詩の1つ、そこに溶け込むのも楽しみでした。
 食味も言われているほど不味ではなく、いつも美味しく食べてます。「よっしゃ、今日はタナゴを狙おう」と決めて、ハリや仕掛を細くし、根の際を狙いました。
 …でも、最初の1尾のみで、アタリすら無いまま4時間の釣りを終えました。帰途「殻付き牡蠣」を買って帰りましたから家族には大歓迎されましたが、なんとも侘しい釣行でした。
 県の最も南、淡路・沼島ですら水温が11℃チョイというのですから、今は(1)じっと我慢するか、(2)県外へ遠征するか、(3)工業港の温排水で釣りの気分だけを楽しむか…しかないようです。
 さァて、どうするか?遠征したいけ、遠征先の人に迷惑かけるしナア…。

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'09年03月30日(月)、仁頃・黒岩(淡路)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
お魚クラブVer. 2, 場所探しと試釣
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図1:仁頃(淡路)。
左奥に土生、右奥に沼島。テトラ
ポッドは写真手前では中程度の大きさですが、灯台まで
の半ば付近からは巨大になり、とても危険です。

1、 場所探し
 兵庫県南部の海岸では、水温が低い2月と3月は工場の温排水と深い大規模港湾付近を除けば本当に釣り場・釣り物がありません。まだ2月のうちは徳島などへ遠征できますが、そこのグレが産卵に入る3月にはもう完全にお手上げ、冬眠する以外に方法はありません。
 かすかな希望が湧くのは3月末か4月初旬、チヌの産卵が近付いたころ…というわけで3月30日、淡路南部でチヌが釣れ始めてないか、場所探しと試釣に出かけました。
 (1)仁頃:最初に見たのは仁頃。しかしテトラが大き過ぎて女性や子供も参加するお魚クラブの釣会には全く不向き。港の内向きは浅くて狭くて砂底で、満潮時の夜釣りでない限り釣れる見込みがありません。テトラの間の穴釣りはどうか…あれこれ考えてみましたが、
とにかく危険。
 (2)土生:次に土生へ移動してみましたが、竿を並べて出せそうなところ(岸壁)は底が単調な砂底で、藻も石も何も無いので、サビキの季節になる4月下旬以後しか楽しみは無さそうで。沖一文字へ橋で渡れた数年前に比べると釣期が短くなってしまい、とても残念です。
 (3)黒岩:そこで土生のやや東、黒岩水仙郷付近の海岸に突き出た短い波止で竿を出してみました。ここはなかなかの釣り場で先端を独占できるなら超一級と言えます。チヌ・グレ・カサゴ・メバル・ベラ何でも釣れるでしょう。しかし先客1〜2人が先端に居ればもうダメなのでクラブの釣会は平日でも運が加わらないない限り無理かも…。
2、 試釣
 この海岸線(灘海岸)はクラブの釣会には使えない、という結論ですが、それでも試釣をしてみました。絶対にもうチヌが来ると確信できる状況でした。はたして、狙いの大チヌは?それが…「来た!」のです。しかし、残念なことにメバル専用鈎を使っていたためハリが伸びてしまってあと一歩のところで逃げられてしまいました。結局ササノハベラとカサゴ、計4尾で終了。何でメバル鈎を使ったのか、何でリールのドラグを緩い目に調整しておかなかったのか…ミスを悔いて・悔いて・悔いたのでした。


図2:黒岩での釣果。
ササノハベラ17.5cm、ガシラ(カサゴ)
18.5, 17.0, 16.5cm 。残念ながら狙いの大チヌはハリが伸びて
しまい、逃がしてしまいました。メバルとの両面待ちでハリには
メバル専用鈎を選んだのが失敗。それに合わせてドラグを緩め
ておけば何とかなったのでしょうが。

3、 試食
 灘海岸の魚は…魚大好き人間の私ですが、どうも苦手です。独特の香りがあり、これが性に合わないのです。
 磯の香りが強い、そう表現するのが適切なのだろうとは思いますが、どうにもその「芳香」を好きになれません。
 今回はどうか?毎回そう思いながら食べてみるのですが、今回もギリギリ・セーフ程度の残念な結果でした。アジ、太刀魚など回遊性の魚では問題ないのですが、カレイ、クジメでは概して強く、ベラ、カサゴ等でほのかに感じてしまいます。
 でもこの日は、悪いことばかりでは終わりませんでした。夜に、徳島の重ちゃんから電話があり、4月に徳島の磯に連れて行ってもらえることになりました。
 何を狙うのかな?グレとイキがいいな!楽しみです。

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'09年04月09日(木)、蒲生田(徳島)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
お魚クラブVer. 2, チヌなのですが…
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図1:早朝は裸島。早速、重ちゃんは実力発揮、良型を仕留めました。1番の好ポイントをもらったABAは初っ端にコブダイにハリを折られて…それっきり。ほんわかKさんもコブダイにプツリと2発。
1、 よっしゃ!
 待ちに待った釣行でした。3月にあつかましさを省みずお願いしていた徳島磯への釣行でしたが、釣況芳しくなく延び延びになっていたのです。
 希望は牟岐大島のグレ・イサキでしたが、「4月は蒲生田のチヌが面白いヨ」…ということで、それならと、またまた重ちゃんにオンブにダッコのオンダコ釣行をさせていただくことになりました。ほんわかKさんの豪華4WD車に同乗させていただき、快適に渡船の船着きへ。
 チヌ釣り歴は軽く重ちゃんの2倍を超えるとあって「チヌならまかしとき!」という感じで、全く陽気な往路でした。
2、 裸島?
 着いたのは裸島。重ちゃんが昨年快釣したところとかでその最良ポイントを解説付きで譲ってもらいました。シモリが多く深さも3ヒロほどと浅いとか。「浅場なら得意分野、まかしとき!」とさらに自信を持ちました。
 潮は下げ始めています。やや左の沖に向かって、そこそこの速さで流れています。弱い風も同じ向きなのでストレス無くポイントを探れます。先ずは遠投、手前に2度3度と引きよせて、ウキの挙動で海底の地形を把握。重ちゃんお勧めの沖目よりも、手前が良いと判断して撒き餌を集中。
 早速1発目。しかしウキの動きは食いあげなのでチヌじゃないかも…と思いながら強く合わせるとものすごい勢いで沖へ。瞬時にカンダイ(コブダイ)とわかりましたが、まさかハリをポキンと折って逃げられるとは!
 それから間もなく重ちゃんが良型のチヌを仕留めました。「チヌはいるぞ!」こうなると気分は最高。「釣れないワケがない」と確信してました。
3、 えっ?
 「磯替わり!」船頭さんの命令では仕方ありません。残りたかったのですが慌ただしく竿を畳んで船へ乗り込みました。
 実は私ABAは「準備と後片付け」が超スローにしかできない性分なのです。今回も船に乗るまでに相当にモタモタ。皆さんをかなりヤキモキ・イライラさせたことと思います。
 しかも、熱が入っている最中に他から集中を妨げられると、ストンと虚脱に入り再度の集中が非常に難しくなるのです。
 絵を描くときも同じなのので、電話の電源を切り忘れると悲劇が起こります。妻がお茶ヨと声をかけてくれても集中が切れることさえあります。締切間際だと大悲劇。
 だから想定外の磯替わりは相当な痛手でした。
4、 屈指の名礁
 内心ブツブツ言っていたのですが、船が蒲生田の岬を右、即ち南へ回り込んで西進を始めるとと、素晴らしい磯群が現れました。裸島の海の雰囲気は瀬戸内・家島と似ていましたが、ここは大違い。
 大小の磯(岩礁)に加えて、船の座礁を待ちかまえるような根(暗礁)が点々とあります。海の色は牟岐大島で見た色。ここにもサンゴがあるのかな?チヌじゃなくグレ釣りに来た気分になってそれなりにワクワクしてきました。
 船頭さんが上げてくれたのはほんわかKさんや皆さんよりかなり遠方、長者の軍艦とかいう付近では屈指の名礁といわれる場所。重ちゃんが、ここでも一番のポイントを譲ってくれて、いざ後半戦。
 しかし、東を向いて釣るので完全な逆光。偏光グラスを用意してなかった私にはウキが全く見えません。2時間ほど別方向を探って太陽の向きが変わるのを待ち、さあ今から本番!と思ったら東風が強くなって立っているのがやっとの状態になってしまいました。
 当然前に投げた撒き餌は後へ飛びます。風の息つぎを待って投入するのですが、潮までが向いから手へ押して来ます。別方向(左右両側)はどうみても釣れそうにないし…次第にテンションは下がってゆきました。
そんな中、西向きに釣っていた重ちゃんがチヌと巨大丸ハゲ(カワハギ)を釣り上げました。「さすがア!」とその腕前に驚嘆しました。目の前で潜り漁をしているのに、それでも釣ったのはいやはやスゴイ。私なら、潜っている人を目にした瞬間に竿を畳んでいたと思います。
 こっちには邪魔者はおらず、チヌはいる、だから釣れる…自分に何度も言い聞かせましたがダメ。気分が高揚しないまま納竿の時刻を迎えてしまいました。
 「チヌならまかしとき!」そんな尊大・傲慢な者に女神は微笑むことはありません…当然の報いです。
 


図2:その後は長者の軍艦(手前)。蒲生田屈指の名礁、ここで釣らなきゃどこで釣る…なのに釣れなかったのは技量が不足している以外の原因は無いのです。現に重ちゃんはチヌ1尾、巨大丸ハゲ(カワハギ)を1尾。別磯に上がったほんわかKさんは50cm超を含む2尾。
5、 悔しさも…
 今回の釣行から徳島釣行で守るべきことと自分で決めて予め重ちゃんに宣言していたことがあります。
 (1)少々難しい場面でも、自力で魚を取り込む。
 (2)あくまで潔く、自分の釣果だけを持ち帰る。
 (3)徳島では、グレは30cm以上だけをキープ。
 このうち(2)の項に基づいて今回は重ちゃんの親切を固辞、気待ちだけを有り難くいただきました。釣れなかった悔しさも大事な土産です。次の喜びが倍増しますからね。
 釣りは…どうあっても楽しいですヨ。ましてあの自然、その中に何時間も身を置けた贅沢、親身な友達の存在。言う事無しです。
 重ちゃん、ほんわかKさん、ほんとうにありがとうございました。 

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'09年06月06日(金)、志筑(淡路)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
お魚クラブVer. 2, 手の平グレだけ
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図1:グレ、しかし手の平サイズ。最近、淡路でのキープは25cm以上と決めたのですが、家族の「あっさりしてて美味しいよ!」の声に負けて、小さくても持ち帰りました。こういうのは厳格に守らないと…反省してます。
1、ちょっと時間があって
 ちょっと時間ができたので、淡路の志筑、外向きのテトラに行ってきました。かなり強い横殴りの北東風が吹き、風や波の方向と潮の方向が逆で、快適とは言えない条件でした。

2、肝心の物を忘れて
 20p級のアジが釣れる季節なので遠投カゴ釣りで狙う予定で行ったのですが、仕掛一式を忘れて出発。仕方なく、ふかせでグレ狙い。

3、グレは小さくても美味しい
 あれこれ料理に工夫を凝らしているうちに、小さなグレも美味しいよ、という声が家族の間で支配的になり、アジとともにリクエストが来ていました。
 そういうわけで、淡路のグレは25cm以上と自分で決めておきながら、その禁を破ってしまいました。

4、ムニエルに
 結局、5尾の小型グレが、ムニエルになって、家族の胃におさまりました。赤ワインたっぷりのソースが、なかなか良く合うのです。

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'09年06月28日(日)、志筑(淡路)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
お魚クラブVer. 2, 小グレと遊びに…
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図1:前日の天気予報では曇り後雨。しかし暑い一日でした。早朝の予報では曇り後晴に変更されてましたが…「今後は天気実況と名を変えたら?」と、つい悪態ついてしまうほど暑かったです。
1、天気予報
 前夜の天気予報では「午前中曇、午後には雨も」でしたが、当日('09/6/28)早朝には変わっていたようです。そのことが頭に入ってないまま08:00出発。
 お魚クラブの釣会では、足元が良いこと、トイレまたはそれに代る場所があることが釣り場選定の重要な条件。
 今回については、足場は許容範囲の小さなテトラ、100m圏内にトイレありということで志筑の護岸になりました。
 車が横付けできて、マクドナルドも100m圏内、こんな便利な釣り場は、日本広しと言えどここしかない…と思っています。釣公園以上の便利さです。



図2:体中から汗、汗、汗。飲料だけでも4本(2リットル)、加えてシェイクやアイス。磯なら完全に脱水で熱中症になっていたでしょうね。マクドナルドまで100m、場所選定は正解でした。
2、無茶苦茶な暑さ
 いやはや「暑かった!」です。
 天気予報は大外れ。カンカン照りの猛暑。きっと、気象台や気象協会は仰るでしょう「当日朝に出した予報は当たっていた」と。でもねえ…許していただけるなら「天気実況」が正しかっただけじゃない?と言い返したいのが本心です。
 ともあれ、Miさんは大急ぎで日焼けの対策。クリーム塗ったり、手袋着けたり。これなら早朝涼しいうちか夕方に時間を設定すればよかったな…と思いましたが、来てしまった以上どうにもなりません。

図3:ABAの釣果。あくまで小グレと遊ぶのが今回の目的。陰の目的は、撒き餌の方法等グレの釣り入門講座でしたが、望外の28pも顔を見せてくれました。
3、小グレと遊ぶ
 この日の主題は「小グレと遊ぶ」。この時季淡路島各地では手の平大のグレがたくさん釣れるのです。 
 梅雨と秋の小グレを相手に、私ABAは「フカセ釣り」ないしグレ釣りの練習を重ね、頭に浮かんだアイデアを試しています。
 そんな中で淡路島のグレ、多くは小グレに教えられたことを、クラブの人たちにも覚えてもらおうというのが今回の計画。
 先ずは円錐浮子を使う遊動仕掛け作り。飛ばしやすいように、重い遠投用の浮子を使い、錘も3Bにしました。
 そして撒き餌の打ち方。仕掛投入のタイミングと投入場所。順番に説明しながらの釣りにまりました。手の平グレが集まり始め、釣れ始めましたが、同時に猛暑襲来!

4、釣果
 暑くて暑くて堪らないので、次から次へと飲料を買って飲み、それでも足りずにアイスやシェイクを追加。その度にMiさんが「100m」を往復してくれて…ありがとうございました。
 で、釣果。
 Miさんが手の平かそれ未満のグレを5尾前後。私ABAが28pを含めて10尾超。Miさんの釣果が伸びなかったのは、途中クーラーの効いた場所へ避難するなどしていたからです。
 彼女はスジが良いというか、すぐに課題がこなせる人。今回覚えたワザで、12月初旬に同様の釣りを島内某所で再度行ってもらおうと考えています。
 その時期、そこでなら、20〜29cmを10尾以上釣れる。少なくともそこまで上達した、と確信しています。

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'09年07月18日(土)、湊(淡路)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
お魚クラブVer. 2, 竿を圧し折ったのは…
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図1:18:30開始。あっという間に時間が過ぎ、予定の21時かと思って時計を見たら、何と21:56。いやはや、びっくりするほど時間が早く流れました。
1、代替釣行

 今回は、U師匠との2人釣行。普通なら、鮎に傾倒・熱中するこの2人がこの時期に海へ行くなど、ありえない行動です。
 そうなんです、今回は鮎釣りの代替釣行なのです。川で鮎が活発な追い気を見せないので、気を紛らわせるために海へ行ったのです。
 行先は、淡路島。東海岸が強風の向かい風、白波が立つ状況だったので津名から横断して西海岸へ。そこから南進して、湊のテトラで釣ることにしました。
 ここの夕景は、絶品。特に晩春には、海と空の境目がわからなくなって、穏やかなピンクの霞に包まれる至福の時に出会うことがあります。

図2:やっぱり釣りは楽しいです。鮎が不漁で、その代替釣行だったのですが、竿をだしているだけ…で気分がほぐれます。
2、突然!

 春の夕景ほどではないにしても、美しい夕焼けを見ながら、時を忘れていました。
 狙いはグレでなくチヌ(クロダイ)。それも1尾釣れたら満足、釣れなくても満足という釣りですからオキアミ数粒を撒いて、そこにアオムシを刺した仕掛をふわりと投げ込む、そんな釣りです。
 クサフグ、小メバル、ササノハベラが気持ち良くウキを消し込みます。幼い日の小鮒釣りを思い出しながら合わせを入れて、楽しんでいました。
 突然、小魚とは明らかに違うアタリがあって、気合いを入れて合わせると、期待通りの重量感。あまりの重さに「ありゃ?ボラ(ないしメナダ)かな?」とは言ったものの…
 走り回り、グイグイと底へ突っ込んでゆく様子に「チヌかも!」と淡い期待が芽生え、暗い海面に一瞬浮いた魚体が黒かったので「グレかも!」と訂正。
 暗闇の中、期待がボラ、チヌ、大グレと急速に膨らんだので、完全に真剣勝負モードに突入。
3、はたして

 U師匠の声援を受けながら、格闘が始まります。メバル用に使っている柔らかい竿です。ドラグを緩くしていましたが、糸が出過ぎてテトラの隙間に突っ込まれそう。
 慌てて固く締めたのが拙かった、のだと思います。パキッと小さく弾ける音がして、竿の2番が折れました。もう15年以上使っている竿なので疲労が溜まっていたのかも知れませんけど。
 幸い、それでも挌闘は続行できました。そしてようやく、タモを出して、「見えない!見えない!」と叫びながらも何とか魚をタモ収めました。
 収める瞬間、膨らんだ期待の風船はパンク。最悪の魚、メナダでした。60cmはあったでしょうか。それにしても元気の良いやつ(個体)でした。

図3:釣果。めぼしいものはこれ1尾だけ。24.5cm(生時)のガシラ(カサゴ)。U師匠も20cm未満のメバル1尾。
4、最終釣果は

 U師匠と、チヌ1尾長寸、またはメバル・ガシラ(カサゴ)の1尾長寸ということで「勝負」をしていました。
 結果、チヌは釣れず、私ABAがガシラ(カサゴ)24.5cmで、U師匠のメバルを圧倒しての勝利となりました。
 クーラーの中はともにガラガラ。それでも、とても満ち足りた釣行でした。そろそろ21:00かな、時計を見たら、何と「21:56!」あっと言う間に時が過ぎていました。

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'09年07月26日(日)、佐野(淡路)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
お魚クラブVer. 2, 30pグレ、後雨
(c)2009, ABA, Lab. Sci. Rural Life, Kobe, Japan


図1:釣果(ABA)。グレは生時30pでしたが、帰宅後の計測では28.5cmでした。淡路で文句無しに30pの壁を超すのは、また晩秋・初冬までお預けです。
1、先ずはタコですが

 U師匠と鮎、のはずでしたが川が増水。またまた苦渋の選択、代替釣行です。
 タコを釣って帰るから茹でる用意をしておいてね、と妻に頼んで出発。U師匠も、タコを茹でてから帰って来ると言って出発。
 今年はタコが豊漁のようで、実際、漁港岸壁にびっしりと人が立って、次々にタコを掛けているのを仕事の帰り道、目にしていました。
 その化粧、その衣装で釣りかい!と、つい悪態つきたくなるような、少なくとも場違いの女子たちでさえ、釣って陽気に大騒ぎだったのです。
 お魚クラブの格言「欲で運を逃がす」。世間にもよくある話ですが、ビクを忘れて行くと大漁で持ち帰れず、大きなビクを用意してゆくと1尾も釣れないもの。
 だから私は…と、いつもクーラー持参を渋るMIさん、あなたの正しさを再認識しました。
 茹でる手配までしてしまったのですから、1つも釣れないのは天の神様の会議で事前に決まっていたのです。


図2:釣果(U師匠)。グレは22cm。メバルは14cmでした。
2、メインイベントへ
 タコ、気配すら無し。仕方がありません。夕方の絶好機はチヌ釣りと決めていたので場所を移動、佐野のテトラへ行きました。
 先端の赤灯付近に人影があるだけ。長く続くテトラ全部が私たちのもの。天気は曇り、風が正面からでやや強いものの、波気があって、チヌ・グレ釣りにはうってつけです。
 18:00ごろ、開始。やる気満々。早速U師匠が竿を曲げています。22cmのグレ。この時季この場所では手の平ぐらいが平均的なサイズですが、ややそれを超えています。
 ほどなく私のウキにもグレとわかる反応があって、21cm。U師匠は小メバルと小グレを追加。運気上昇の予感あり。
 夕暮れとともに波が一段と大きくなり、荷物と釣座を上後方へ移動した直後でした。ウキがじわりと沈んで大物グレの気配。
 「よっしゃ!」と叫んで合わせると、期待通りの手ごたえ、期待通りの動き。グレに間違いありません。グレと呼んで良い大きさのグレに違いありません。
 0号6.3mのチヌ竿ですからなかなかスリリング。やりとりを堪能して取り込んだ魚をクーラーの蓋に載せて測ると「やった、30p!」 
 その直後に、「これは本命、チヌだ!」というアタリ。手応えもチヌです。しかし、沖向きから反転、テトラに突っ込まれてハリスがプツン。1.5号でした。
 後々悔やむのは嫌なので、あれは60p超のコブダイだったと「脳とPC」に書いて、上書き保存のボタンを押しておきました。

3、残念!縮んだ

 終了は21:00ちょっと前。3時間足らずの釣りでしたが、十分楽しみました。車に乗って、帰途についた瞬間から雨、それも本降りの雨になったのですから、良い時にやめたものです。
 夕食に立ち寄ったお好み焼き屋さんは、鉄板の火を落とした直後。しかし何とか注文を受付けてくれました。店主は帰り仕度中、1分遅れていたら無理な状況でしたから、これも幸運。
 U師匠との釣り勝負は、共にチヌ無しの場合はメバルかガシラ(カサゴ)の1尾長寸の約束でしたが終了間際にガシラを釣って、逆転・サヨナラ勝ち。
 準備が良すぎてタコもチヌも釣れない釣行でしたが、終盤の良型グレ、釣り勝負勝利、雨を回避、お好み焼きセーフ、と怒涛のごとく運を戻しながら帰ってきました。
 しかし、盛者必滅の理。帰宅後に測ったグレのサイズは、28.5cm。残念、1.5cm縮んでいました。滅多にないことですが煮魚を、少し焦がしてしまいました。刺身は、中骨に身が残り過ぎて恥ずかしいことになってしまいました。
 明日、運気は上昇するのでしょうか?

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