551a栽培用資材の廃棄(詳細1)
(c)2003-2011, ABA, Lab. Sci. Rural Life, Kobe, Japan. (田園科学室)

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090310a マルチ廃棄
黒マルチ(ポリ・フィルム)の廃棄('09年03月10日)
(c)2009, ABA, Lab. Sci. Rural Life, Kobe, Japan. (田園科学室)
1、黒マルチ(ポリ・フィルム)の廃棄
 環境保護と資源回収、2つの目的から各種プラスチック製品の分別収集が家庭でも農業分野でも行われるようになってきました。
 畝表面を覆い、抑草・保温の役割を果たす黒マルチ(黒色・マルチング用・ポリエチレン・フィルム)は、今日ほとんどの作物栽培で使用されています。
 しかし、当地でその回収・廃棄が始まったのはごく最近のことです。塩化ビニールは、焼却時に発生する有毒物質(ダイオキシン等)が衆目を集めたことから早くに回収・廃棄が始まっていたのですが、ポリエチレンにはそれほど切迫した事情がなかったため、後回しになったのかも知れません。
 いきさつはどうであれ、JA主導の回収・廃棄が始まったのは喜ばしいことです。農家はJAから購入したこの資材の処分に頭を悩ませていました。家庭ゴミとして出すこともできず、回収する業者もなく、焼却する者、仕方なく積み上げている者など様々でした。


図1:黒マルチ(ポリ・フィルム)等の回収。'09年搬入した量は、約150kgでした。
2、'09年3月の回収
 この日回収の対象になったのは黒マルチ等の農ポリ(農業用ポリエチレン・フィルム)、肥料袋、トンネル栽培用塩ビフィルム(注:ハウス用は別途)、播種・育苗トレイ、ブルーシート等、でした。
 今回は、主にサツマイモ栽培に使用した黒マルチ(ポリ・フィルム)、ほかに畔シート(塩化ビニール)、トンネル用塩化ビニール、育苗トレイを持ち込みました。
 回収・廃棄はもちろん有料。JA職員立会のもとで計量しました。
 1kgについて42円余りの経費を負担するので、土や水分を除いておかないと負担額が膨らみます。今回回収にかかった経費はおよそ150kg×@42=¥6300でした。

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110314a マルチ廃棄
黒マルチ(ポリ・フィルム)の廃棄('11年03月14日)
(c)2011, ABA, Lab. Sci. Rural Life, Kobe, Japan. (田園科学室)

図1:軽トラックに満載。
これで220s。乾いた状態ならこの数分の1.

 今年の廃黒マルチ(ポリエチレン・フィルム)の回収は3月14日(月)。軽トラックに満載です。今年は農協(JA)の合併10周年とかで、回収費用が無料。

 無料であろうとなかろうと、今や黒マルチ(ポリエチレン・フィルム)は欠くことのできない農業資材。最低でも150kg、今回は220kg。通常の年なら回収費用は220×@42=9,240円。

 この重量は、「湿重」。乾かして畳んで出せば、恐らく100kg未満。しかし、乾燥と保管にコスト、即ち時間、労力をかけ屋根付きの場所を塞がれるくらいなら、回収費用が多少かさんでも湿ったままの方が得という意識が、どうしても働く。

 処理する際のコストや環境への負担を少なくするために、乾燥して出せれば理想だが、まだそこに至ってない。

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