開発室

<磁力と血行>

肩こりや筋肉痛に磁石(磁力)が効くのは、多くのデータから証明されており医療用具としても認可されています。

では何故、磁力が効くのか? それは、磁力で血行が促進されるためと言われています。実際、温度を色で見れる赤外線サーモグラフィで身体表面を観察すると、磁力が作用した部分の体温上昇がわかるようです。

ではどうして、磁力で血行促進するかというと、

“磁場の中を動く電荷は力を受ける”との、ローレンツ力が働くためです。少し難しくなりましたが、昔、学校で習った、親指と人差し指・中指を直角に立て問題を解いた“フレミングの左手の法則”といえば思い出される方も多いと思います。

つまり、血液は鉄イオンを含むヘモグロビンや+−に電離する成分が流れているので、いわば電流とみなすことができ、これに磁石による磁力が作用しローレンツ力が発生、結果、血液の流れが良くなるというわけです。

最近では、磁力によって血液中の酸素放出が促進されるために“こり”に効くとの報告もあるようですが、いずれにしても磁力は“こり”に作用します。

磁石や磁力といえば鉄を引き付けるだけのイメージをお持ちの方も多いと思いますが、電気も磁力から作られますし、血行促進のように鉄などの金属以外にも多方面にわたり利用されています。例えば、化学分析で必要不可欠なNMRや、身体を断層撮影するMRIは磁力を有機物質や人体に作用させ分析測定するものです。また、特許出願しているので詳しくは言えませんが、磁力を作用させた水の皮革への浸透能力を公的機関で測定しましたが、何度やっても磁力を作用させた水は明らかに高い浸透能力を示します。

小学生のときに読んだ“空飛ぶ円盤(UFO)”の本によれば、空飛ぶ円盤も磁力で飛んでいるとありました(誰が宇宙人に教えてもらったかは知りませんが・・・)。

磁力は重力同様、宇宙の根本的な力なので私達にとって必要不可欠であると共に、未だ私達が認識していないスゴイ作用もあるように思います。

磁力は未来においても、興味尽きない開発のキーワードのひとつです。