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日本の戦争映画を公開順に載せました。スタッフ・キャストが書かれている作品は視聴しました。
戦時中に映画に関わった方々は後に素晴らしい名作の数々を作られて来られました。また、沢山の俳優が育ち戦後に生まれた私にとっても大変影響しました。
戦争映画を作られた監督が特撮映画や時代劇などを幅広く作られいる事に大変興味があります。「怒りの海」の志村喬さんが「ゴジラ」に出ていたりやっぱり大好きです。
私の父は第二次大戦で招集され陸軍少尉としてシベリアに行っていました。旧ソ連と戦い収容所で終戦を迎えました。もちろん私は生まれていません。
妻のお爺さんも第一次大戦、満州(中国)で衛生兵として難を逃れ帰国出来た事を父と同様に何度も話してくれました。だから余計に戦争映画は心を打たれます。
特に「土と兵隊」「上海陸戦隊」「独立機関銃隊 未だ射撃中 」を見ると父の話と似ている所があり今は亡き父ですが思い出します。もっと聞きたかったです。
けして面白く見ているのではなくお爺さんや父の若かりし頃に起こった戦争がどんなに恐ろしい事かを教えてくれていると思って見ています。

 公開年 題 名(1945年までは戦時下の作品) スタッフ・キャスト・一言
1939 上海陸戦隊  熊谷久虎 監督。沢村勉 脚本。海軍省後援。大日方伝、原節子、月田一郎、清川荘司 出演。
第二次上海事変、日本側の和平提案も破棄され中国軍との決死の市街戦。日本映画での市街戦は珍しい。海軍省が全面協力。
1939 土と兵隊 田坂具隆 監督。笠原良三、陶山鉄 脚本。小杉勇、井染四郎、見明凡太郎、伊沢一郎 出演。
昭和12年11月中国の杭州湾(現広東省)上陸を描く。激しい抵抗受けながらトーチカを奪う。戦後GHQが没収。68年に再公開。 
1940 燃ゆる大空 阿倍豊 監督。八木保太郎 脚本。大日方伝、月田一郎、大川平八郎、灰田勝彦、長谷川一夫 出演。
陸軍航空部隊の支那事変での活躍。戦時中の作品で実戦機を使用しての撮影。演習・戦闘シーンは臨場感がある。
1942 南海の花束 阿倍豊 監督・脚本。八木隆一郎 脚本。大日方伝、河津清三郎、大川平八郎、月田一郎、杉村春子 出演。
南洋航路開拓の葛藤。十五式水上偵察機や当時の九七式飛行艇の実機を使い撮影。大変貴重な映像と作品。
1942 翼の凱歌 山本薩夫 監督。黒澤明 脚本。円谷英二 特技監督。岡譲二、月田一郎、入江たか子、大川平八郎、河津清三郎、清川荘司 出演。
戦闘機「隼」の開発秘話。実機「隼」のテスト飛行は必見。実機より特撮が多くなり以降の特撮映画に繋がって行く。 
1942 ハワイ・マレー沖海戦 山本嘉次郎 監督・脚本。山崎謙太 脚本。伊藤薫、藤田進、河野秋武、原節子 出演。
真珠湾攻撃と英東洋艦隊を日本軍航空隊が2隻撃沈。戦艦が戦闘機に撃沈される衝撃的事実。九六式艦上戦闘機の活躍。
1943 望楼の決死隊 今井正 監督。山形雄策・八木隆一郎 脚本。高田稔、原節子、斉藤英雄、菅井一郎、清水蒋夫 出演。
朝鮮での朝鮮人警察・日本国境警備隊(警察)と満州からの抗日武装集団(ゲリラ)との戦いを描いた。戦時下の映画。
1943 決戦の大空へ 渡辺邦夫 監督。八住利雄 脚本。原節子、高田稔、進藤英太郎、清水将夫、黒田弥太郎、河野秋武 出演。
海軍少年航空兵を育成する予科練の生活と一家の交流。土浦海軍航空隊の全面的協力。挿入歌『荒鷲の歌』。 
1944 あの旗を撃て 瀧村和男 製作。八木隆一郎・小国英雄 脚本。陸軍省後援。河津清三郎、藤田進、大川平八郎、月田一郎、大河内傅次郎 出演。
日本軍の砲撃を受けたコレヒドール島でなお粘り続ける星条旗に対して「あの旗を撃て」と命令が下された実話に基ずく。
1944 加藤隼戦闘隊 山本嘉次郎 監督・脚本。山崎謙太 脚本。藤田進、大河内傅次郎、高田稔、志村喬、黒川弥太郎 出演。
隼戦闘機パイロット加藤建夫の半生。5年間で268機撃墜。円谷英二特技監督が空中戦の特撮。 
1944 怒りの海  今井正 監督。山形雄策・八木隆一郎 脚本。大河内傅次郎、原節子、月田一郎、河津清三郎、志村喬、黒川弥太郎 出演。
“軍艦の父“平賀譲をモデルにした伝記映画。 日本海軍主要艦のほとんどの製造を手掛ける。
1944 雷撃隊出動 山本嘉次郎 監督・脚本。円谷英二 特技撮影。藤田進、森雅之、河野秋武、大河内傅次郎、月田一郎、灰田勝彦 出演。
魚雷を積んで敵空母へと突入する“雷撃隊”の勇姿を描いた。航空機不足など敗戦が濃厚な状況中、悲壮感が漂う。
1944 陸軍  木下恵介 監督。池田忠雄 脚本。火野葦平 原作。笠智衆、田中絹代、東野英治郎、上原謙、杉村春子 出演。
監督は国が戦争高揚映画として依頼したはずだが最後の場面で国策とは難しい判断をされ終戦まで仕事が出来なくなった。名作。
1950 暁の脱走  谷口千吉 監督・脚本。黒澤明 脚本。田村泰次郎 原作。池部良、山口淑子、小沢栄 出演。
戦争末期の中国中部戦線。慰問団との恋を軸に残忍非道な軍人を戦後初めて告発した反戦映画。その後の反戦映画に影響。
1952 上海の女   
1953 戦艦大和 阿倍豊 監督。吉田満 原作。松林宗恵 応援監督。藤田進、舟橋元、高田稔、高島忠夫、丹波哲郎、中山昭二 出演。
戦艦大和の出撃から壮烈な最期までを壮大なスケールで描いた作品。轟沈から8年後に映画化。 
1953 野戦看護婦  野村浩将 監督・脚本。安斎貞子 原作。鶴田浩二、南風洋子、中山昭二、宮城千賀子、折原啓子 出演。 
悲惨な戦場下で、赤十字看護婦たちの人間的な姿を描いた純愛と犠牲の異色ドラマ。「野戦恋愛三角関係物語」
1953 太平洋の鷲 本多猪四郎 監督。橋本忍 脚本。大河内傅次郎、三國連太郎、清水将夫、高田稔、志村喬、佐々木孝丸 出演。
山本五十六元帥の苦闘と太平洋戦争の推移を描く。「ゴジラ」の本多猪四郎監督と円谷英二氏の初コンビ映画。
1954 さらばラバウル 本多猪四郎 監督。橋本忍・馬淵薫・西島大 脚本。円谷英二 特技技術。池部良、岡田茉莉子、三國連太郎、平田昭彦 出演。
ラバウル航空部隊の撃墜王若林大尉の半生。戦火が激しくラバウルからの撤退。空中戦の特撮が冴える。
1954 潜水艦ろ号 未だ浮上せず 野村浩将 監督。荒井一・野村浩将 脚本。藤田進、小笠原弘、円波哲、丹波哲郎、中山昭二 出演。
戦争末期、潜水艦内部の実写や浮上しての戦闘シーンや上陸の際個々の乗組員の心情などとてもリアルに描かれている。
1954 日本敗れず  阿倍豊 監督。館岡謙之助 脚本。早川雪舟、藤田進、山村総、斉藤達雄、丹波哲郎、宇津井健、細川俊夫 出演。
「日本のいちばん長い日」より48年前に公開。陸軍将校らによる玉音放送の音盤奪回。まだ戦後間もない為に役名は仮名。 
1955 人間魚雷回天 松林宗恵 監督。須崎勝弥 脚本。岡田英次、木村巧、丹波哲郎、宇津井健、和田孝、沼田曜一、西村晃 出演。
人間魚雷回天の特攻攻撃隊。日本国と愛するものを守る為に自ら命を捨てる青年将校たちを描く。戦争映画名作。  
1956 軍神山本元帥と連合艦隊 志村敏夫 監督。館岡謙之助 脚本。佐分利信、阿倍九洲男、高田稔、細川俊夫、宇津井健 出演。
日本帝国海軍が誇る軍神山本元帥の半生。実写と特撮の焼き増しだが違和感がなくリアティがあり一見の価値あり。
1957 明治天皇と日露大戦争  渡辺邦男 監督・原作。館岡謙之助 脚本。嵐寛寿郎、藤田進、阿倍九洲男、武村新、丹波哲郎 出演。  
日露戦争の全貌。旅順港閉塞戦と二百三高地の激戦から日本海海戦。日本映画史上初めて天皇を登場させた。
1957 戦雲アジアの女王  野村浩将 監督。楳本捨三 原作。高倉みゆき、高島忠夫、宇津井健、丹波哲郎、中山昭二、細川俊夫 出演。
東洋のジャンヌダルク川島芳子(清朝の王族)日本で育てられ上海自警団総司令官の生涯。
1957 憲兵とバラバラ死美人 並木鏡太郎 監督。小坂慶助 原作。中山昭二、天地茂、細川俊夫、江畑絢子、鮎川浩 出演。
帝国陸軍内で発生した女性死体遺棄事件。この怪事件の為に東京から仙台に赴任した憲兵が謎に迫る。
1958 天皇・皇后と日清戦争 並木鏡太郎 監督。館岡謙之助 脚本。嵐寛寿郎、阿倍九洲男、高田稔、丹波哲郎、高島忠夫 出演。
日清戦争と露独仏の三国干渉その後に日露戦争。明治時代の史実です。大変、勉強になります。
1958 姑娘と五人の突撃兵 並木鏡太郎 監督。川内康範・織田清司 脚本。宇津井健、三ツ矢歌子、小高まさる、鮎川浩 出演。
大陸華南(広東)戦線において共産八路軍(中国共産党軍)の砲塁に火薬を積んで突入する。自爆トラック五勇士。
1958 重臣と青年将校 陸海軍流血史 
 1958 憲兵と幽霊  中川信夫 監督。石川義寛 脚本。中山昭二、久保菜穂子、天地茂、万里昌代、三原葉子、中村彰 出演。
太平洋戦争中、憲兵隊から秘密文書が流出する事件が発生し無実の罪を被せられ恨みの叫びを残し銃殺された。
1959 大東亜戦争と国際裁判 小森白 監督。館岡謙之助 脚本。嵐寛寿郎、高倉みゆき、林寛、細川俊夫、丹波哲郎、高田稔 出演。
自衛権の行使か侵略か、未だ議論の的となる東京裁判を描く。東条英機の人物像も描いている。歴史の勉強。
1959 グラマ島の誘惑  
1959 私は貝になりたい   
1959 東支那海の女傑 小野田嘉幹 監督。小泉譲 原作。内田弘三・下村尭二 脚本。高倉みゆき、天地茂、沼田曜一、細川俊夫 出演。 
戦後直後の中国でダイヤモンドを極秘で日本に持ち帰る任務を帯び女海賊の力を借りて任務を果たす。 
1959 潜水艦イ57降状せず 松林宗恵 監督、須崎勝弥・木村武 脚本。池部良、三橋達也、平田昭彦、土屋嘉男、藤田進 出演。
戦争末期、異人外交官をスペイン近くのカナリア諸島まで護送任務を遂行。帰路に向かうが。珍しい隠密行動の作品。 
1959 静かなり暁の戦場  
1959 独立愚連隊  岡本喜八 監督・脚本。佐藤充、雪村いづみ、中丸忠雄、夏木陽介、中谷一郎、ミッキー・カーチス 出演。
昭和19年北支戦線、弟の死因に興味を抱き記者を装い”独立愚連隊”に従事し最期の場所、独立第九〇少哨を訪ねる。
1959 明治大帝と乃木将軍   小森白 監督。館岡謙之助 脚本。嵐寛寿郎、高倉みゆき、林寛、細川俊夫、村瀬幸子、近衛敏明、沼田曜一 出演。
”天皇三部作”最終編。明治天皇と乃木将軍の半生を描く。明治天皇の崩御に続く乃木夫婦殉死に至る天皇と乃木の交流。
1959 海軍兵学校物語 あゝ江田島  
1959 戦場のなでしこ   
1959 金語楼の三等兵   
1960 謎の戦艦陸奥 小森白 監督。葉山浩三・七条門 脚本。天地茂、沼田曜一、菅原文太、宇津井健、嵐寛寿郎 出演。  
ミッドウェー海戦敗退後、停泊したままの戦艦陸奥が謎の爆沈を遂げた事件。真相は未だ不明。
1960 太平洋の嵐  ハワイ・ミッドウェー大海空戦 松林宗恵 監督。橋本忍・国弘威雄 脚本。円谷英二 特技監督。三船敏郎、小林桂樹、夏木陽介、佐藤充、池部良 出演。
ハワイ真珠湾攻撃の大勝利からミッドウェイの敗北を描く。特撮シーンは米映画「ミッドウェー」に使われた。特撮戦争映画名作。
1960 皇室と戦争とわが民族  
1960 独立愚連隊西へ 岡本喜八 監督。関沢新一・岡本喜八 脚本。加山雄三、佐藤充、水野久美、フランキー堺、平田昭彦、久保明 出演。 
北支戦線で玉砕した連隊の軍旗を軍のはみだし者が捜索し敵味方が争奪戦を繰り広げる。「独立愚連隊」とは関連なし。
1960 あゝ特別攻撃隊 井上芳夫 監督。長谷川公之 脚本。本郷巧次郎、滝花久子、野添ひとみ、星ひかる、沖村武志 出演。
昭和19年11月、回天陣の菊水隊が特攻隊に参加、若くして散っていった“神風特別攻撃隊”隊員たちの儚い青春を描く。
1960 あゝ零戦 村山三男 監督。須崎勝弥 脚本。本郷功次郎、長谷川明男、成田三樹夫、大橋一元、青山良彦 出演。
東部ニューギニア、アメリカ軍の沖縄上陸決行に伴い若き零戦飛行士たちの青春と友情を描く。
1960 スパイと貞操 山田達雄 監督。小坂慶助 原作。沼田曜一、三田素子、細川俊夫、万里昌代、江見俊太郎 出演。
昭和14年頃の実話から取材したスパイ映画。憲兵本部はスパイ事件の捜査で内偵を続けていた。巧妙な手口。
1960 激闘の地平線  
1961 南の島に雪が降る 久松静児 監督。加東大介 原作。加東大介、伴淳三郎、有島一郎、志村喬、渥美清、森繁久彌、フランキー堺 出演。
ジャングルの真ん中に日本舞台を作り個性的なメンバーで公演を始める。紙吹雪が兵たちの慰安になる。
1961 五人の突撃隊 井上梅次 監督。舟橋和郎・星川清司 脚本。山村聡、本郷功次郎、川口浩、川崎敬三、田宮二郎 出演。
昭和19年5月、敗戦の色濃いビルマ最前線で撤退を主張したが進撃を命令され五人の将校が独断で撤退させ自決した。
1962 どぶ鼠作戦   
1963 太平洋の翼 松林宗恵 監督。須崎勝弥 脚本。円谷英二 特撮監督。三船敏郎、加山雄三、夏木陽介、佐藤充、星由里子、池部良 出演。
日本海軍の戦闘機部隊の活躍を追った戦争ドラマ。戦闘機”紫電改”の活躍。太平洋シリーズ三部作。
1963 青島要塞爆撃命令 古澤謙吾 監督。須崎勝弥 脚本。円谷英二 特技監督。加山雄三、夏木陽介、佐藤充、池部良、浜美枝 出演。
第1次大戦。中国、青島の戦い。日本初海軍航空隊としてドイツ軍と戦う。モ式ロ号水上機。
1963 独立機関銃隊 未だ射撃中  谷口千吉 監督。井手雅人 脚本。三橋達也、佐藤充、堺佐千夫、夏木陽介、太刀川寛、福山博寿 出演。
ソ連国境を守る機関銃トーチカの守備兵。ソ連の激しい砲撃を受けながらも戦線を死守する姿を描く。本物の九二式機関銃。
1963 のら犬作戦   
1964 今日もわれ大空にあり 古澤憲吾 監督。須崎勝弥 脚本。三橋達也、佐藤充、夏木陽介、新玉三千代、酒井和歌子、藤田進 出演。
主力戦闘機F-86FからF-104J/DJへの機種転換を控えたパイロットの訓練生の姿を描く。酒井和歌子のデビュー作。
1964 蟻地獄作戦  
1965 太平洋奇跡の作戦 キスカ 丸山誠治 監督、須崎勝弥 脚本。山村総、中丸忠雄、志村喬、西村晃、藤田進、平田昭彦、佐藤充、久保明 出演。
アッツ島2600名玉砕の悲劇後、キスカ島守備隊5200名を救う為に第5艦隊を派遣。史実をベース。名作。
1965 血と砂  岡本喜八 監督。佐治乾・岡本喜八 脚本。三船敏郎、伊藤雄之助、仲代達矢、団礼子、佐藤充 出演。 
終戦間近の北支戦線、八路軍の猛攻で日本軍の重要拠点ヤキバ砦が全滅。慰安婦と日本軍楽隊。戦争活劇。
1965 戦場に流れる歌 
1966 ゼロ・ファイター大空戦 森谷司郎 監督。関沢新一・斯波一絵 脚本。円谷英二 特技監督。加山雄三、佐藤充、千秋実、中丸忠雄、谷幹一、藤田進 出演。
激戦地・ブイン基地に赴任した少佐。零戦と米軍P38の交戦、B17の爆撃など円谷特撮が光る。
1967 日本のいちばん長い日 岡本喜八 監督。大宅壮一 原作。橋本忍 脚本。三船敏郎、加山雄三、小林桂樹、志村喬、笠智衆 出演
1945.8.15 玉音放送まで激動の24時間。終戦の前夜で何が起こったか!。教科書より勉強になります。 
1968 連合艦隊司令長官 山本五十六 丸山誠治 監督。須崎勝弥・丸山誠治 脚本。円谷英二 特技監督。三船敏郎、辰巳柳太郎、松本幸四郎、他東宝俳優陣総出演。
最も勇敢に日米開戦に反対し、最も勇敢に戦いぬいた名提督山本五十六元帥の半生。円谷英二最後の特撮空中戦。
1968 あゝひめゆりの塔 舛田利雄 監督。岩井基成・石森史郎 脚本。吉永小百合、浜田光夫、和泉雅子、二谷英明、渡哲也、和田浩二、藤竜也 出演。  
本土決戦の前にアメリカが沖縄に進撃、沖縄師範学校の女子生徒たちの悲劇。日本国民は1度は見て欲しい。
1969 日本海大海戦 丸山誠治 監督。八住利雄 脚本。三船敏郎、加山雄三、仲代達矢、黒沢年男、藤田進、土屋嘉男、笠智衆 出演。
日露戦争。無敵ロシア・バルチック艦隊と日本連合艦隊との対戦。歴史的名作。特殊監督円谷英二究極の特撮。
1969 あゝ陸軍 隼戦闘隊 村山三男 監督。須崎勝弥 脚本。湯浅憲明 特撮監督。佐藤充、藤村志保、本郷功次郎、宇津井健、藤田進、島田正吾 出演。
加藤建夫と加藤隼戦闘隊を描いた。航空機の重要性や開発秘話なども紹介されている。「加藤隼戦闘隊」。
1969 あゝ海軍 村山三男 監督。菊島隆三・石松愛弘 脚本。湯浅憲明 特撮監督。中村吉右衛門、成田三樹夫、本郷功次郎 出演。
太平洋戦争の悲惨な様相を末期までの約10年間を描く。市川雷蔵主演の予定が入院し中村が代役。
1970 激動の昭和史 軍閥 堀川弘通 監督。笠原良三 脚本。小林桂樹、加山雄三、山村総、中谷一郎、松下達夫、細川俊夫 出演。
何故、誰が、太平洋戦争を起こしたのか。謎に包まれる全貌がさらされる。スペクタルより悲劇性を重視した内容。
1971 激動の昭和史 沖縄決戦 岡本喜八 監督。新藤兼人 脚本。中野昭慶 特撮監督。小林桂樹、丹波哲郎、仲代達矢、池部良、加山雄三 出演。
太平洋戦争屈指の激戦地、沖縄の悲劇。血みどろの戦場を圧倒的な迫力で映像化。一度は見て欲しい映画。
1972 軍旗はためく下に 
1972 海軍特別年少兵   
1976 大空のサムライ 丸山誠治 監督。須崎勝弥 脚本。川北紘一 特殊技術。藤岡弘、志垣太郎、大谷直子、田辺靖雄、地井武男 出演。
坂井三郎氏原作・自伝戦記の映画化。特撮は優れているにも拘らず内容に多数のフィクションがあり残念。
1980 二百三高地 舛田利雄 監督。笠原和夫 脚本。丹波哲郎、仲代達矢、三船敏郎、夏目雅子、あおい輝彦 出演。
日露戦争最大の激戦地となった二百三高地。アジア地域は欧米の植民地政策下、日本もロシアからその嵐を感じていた。 
1981 連合艦隊  松林宗恵 監督。須崎勝弥 脚本。中野昭慶 特技監督。小林桂樹、永島敏行、金田賢一、古手川祐子、中井貴一 出演。
太平洋戦争における海軍連合艦隊の興亡を描いた戦争スペクタクル大作。日独伊三国同盟から連合艦隊の崩壊まで。
1982 大日本帝国 舛田利雄 監督。笠原和夫 脚本。丹波哲郎、あおい輝彦、夏目雅子、関根恵子、三浦友和 出演。
第二次世界大戦を背景に時代を生きた政府・軍部・民間の人々の生きる姿を描いた大作。女優の演技にも感動。
1983 日本海大海戦 海ゆかば 舛田利雄 監督。笠原和夫 脚本。三船敏郎、沖田浩之、宅麻伸、佐藤浩市、三原じゅん子 出演。
日露戦争中、二百三高地後に無敵ロシア・バルチック艦隊と日本海軍連合艦隊との海戦。戦艦「三笠」。恋愛場面多い。 
1983 この子を残して  木下恵介 脚本・監督、山田太一 脚本。永井隆 原作。加藤剛、十朱幸代、大竹しのぶ、淡島千景、山口宗、神埼愛 出演。
長崎医大の永井隆が原爆によって妻を亡くし自分の子を残して死ぬ悔しさと放射線医師として係わる病気で死ぬ悔しさを訴えた。 
1984 零戦燃ゆ 舛田利雄 監督。柳田邦男 原作。笠原和夫 脚本。加山雄三、丹波哲郎、あおい輝彦、堤大二郎、早見優 出演。 
2人の零戦パイロットと零戦の整備士との友情。7千万で零戦1機を復元製作し撮影後に海上自衛隊岩国基地に保存。
 2005 男たちの大和  佐藤純彌 監督。辺見じゅん 原作。佐藤純彌 脚本。反町隆史、中村獅童、松山ケンイチ、鈴木京香、渡哲也 出演。 
第二次大戦中期から戦艦大和の乗組員の生き方を描いた。60年後の現代と対比させながら人間ドラマを描く。渡哲也の最後の映画。
2007 俺は、君のためにこそ死ににいく  新城卓 監督。石原慎太郎 脚本。岸恵子、窪塚洋介、徳重聡、中村倫也、筒井道隆、勝野洋、伊武雅刀、中越典子 出演。
昭和19年太平洋戦争で鹿児島の知覧飛行場から特攻隊を出撃。陸軍飛行兵から母親の様に慕われた鳥濱トメの記録。実話。 
2011 日輪の遺産  佐々部清 監督。浅田二郎 原作。青島武 脚本。堺雅人、中村獅童、ユースケ・サンタマリア、八千草薫、土屋太鳳 出演。
マッカーサーの財宝を巡る極秘作戦に関わった帝国陸軍将校たちと20名の少女たちの運命が描かれた。架空戦記。
2013 永遠の0 山崎貴 脚本・監督。林民夫 脚本。百田尚樹 原作。岡田准一、三浦春馬、井上真央、吹石一恵、風吹ジュン 出演。
戦争末期の敗戦まじかに特攻で自分が死ぬことより家族や部下を守ることの方が大事だった。戦争を問う真面目な話。
 2015 この国の空 荒井晴彦 脚本・監督。高井有一 原作。二階堂ふみ、長谷川博己、工藤夕貴、富田靖子、利重剛、石橋蓮司 出演。
戦争の極限状態で「結婚出来ないまま死んでいくのだろうかと」という不安の中で妻子ある男との許されない恋に葛藤する。
2020 日本独立  伊藤俊也 脚本・監督。浅野忠信、宮沢りえ、小林薫、アダム・テンプラー、柿本明、伊武雅刀、佐野史郎、石橋蓮司 出演。
第二次大戦直後のGHQ占領下の日本を舞台に一刻も早く独立す為に吉田茂は語学堪能の白州を呼び寄せ日本再出発に尽力する。
              
 備  考
「独立機関銃隊未だ射撃中」
この映画に出てくる機関銃は九二式重機関銃。発射速度が遅い為、銃身がオーバーヒートしにくく、射撃時の振動が少ないので命中率が高い。1930年代前期に開発され今も世界中に現存している。命中精度や持ち運びが容易だが欠点もあります。「五人の突撃隊」「加藤隼戦闘機」「暁の脱走」にも登場する。重機関銃が映れば注意して見て下さい。
「望楼の決死隊」
この映画で使われていた拳銃はドイツ帝国で開発された自動拳銃”モーゼル”です。日本軍は主に”モーゼルC96”「モ式大型拳銃」として採用され、引き金の前に弾倉があるのが特徴です。弾倉には10発が入ります。日本の戦争映画で日本軍将校が使う拳銃はこの”モーゼル”が多いと思います。ドイツ帝国が開発した自動拳銃では”ルガーP08”が最も有名でドイツ帝国陸軍の将校がもつ銃はほとんどがこの銃です。第二次大戦の映画で自動拳銃が映れば注意して見て下さい。 
  「潜水艦ろ号未だ浮上せず」
ドイツ海軍が日本海軍に無償譲渡されたU−ボートは2隻。ヒトラーは、英連邦諸国の通商破壊戦を強化し量産させるために日本に譲渡したが1隻は呂号第500潜水艦として連合艦隊に編入されたが、残り1隻は量産のため解体されたが当時の日本の工業技術では1隻も生産出来ませんでした。
「ハワイ・マレー沖海戦」
この映画で活躍する九六式艦上戦闘機は1936年に生産が開始されたました。ほぼ同時に設計・製作された九六式陸上攻撃機と並んで欧米各国と違った日本独自の設計思想の下で製作された最初の機体となりました。1号機は空母「加賀」に搭載。続いて「鳳翔」「龍驤」「祥鳳」「瑞鳳」の各空母に搭載されましたが、1942年末には第一線から退き練習機として終戦まで運用されました。

ハワイ・マレー沖海戦
この映画は1942年12月、第二次大戦中に海軍省が企画し作られた戦争映画です。ご存知の方も多いと思いますが、この映画の如何が凄いかを書きます。1941年12月、マレー沖海戦でイギリス東洋艦隊の不沈艦と言われた新鋭戦艦「プリンス・オブ・ウェールズ」と巡洋艦「レパルス」を日本帝国陸軍の九六陸攻と一式陸攻の部隊が撃沈しました。当時、航空機が戦艦を沈めるなんて思いもよらなかったのです。そして作戦行動中の主力艦2隻を戦闘機によって沈めたのは世界でも初めてなのです。この脅威は世界中が知る事となります。そしてこの事が戦闘機の重要性を世界に知らしめることにもなりました。以降、空母を主体としたアメリカの考えと戦艦を主体とした日本とで戦いが随分と変わってきます。そして1941年に真珠湾攻撃を行った1年後の1942年12月にこの映画が公開されました。公開した日にアメリカのスパイがこの映画を見てすぐさま本国アメリカに知らせました。真珠湾攻撃の映像が特撮なのに本物と見間違えて日本軍は真珠湾攻撃の一部始終をフィルムに収めていると思ったのです。ジョン・フォード監督が米陸軍から依頼され作った「真珠湾攻撃」は1943年の12月に公開されていましたがよく似た場面があります。どちらが本物か分からないほどです。この「ハワイ・マレー沖海戦」映画の特殊技術監督は円谷英二さんなのです。戦後、円谷さんの手がけた戦争映画の特撮場面はアメリカ映画にも使われています。撮影監督は三村明さんです。この方もお父さんは「戦艦霧島」「戦艦日向」の艦長を務めた海軍少将です。三村さんは1929〜1934まで日本で初めてハリウッドで撮影助手をし撮影技術を習得した方です。まさかアメリカとの戦争映画で撮影監督になるとは思ってもみなかったことでしょう。他に三浦光雄、鈴木博、平野好美さんが担当しています。円谷さんは「ウルトラマン」だけでなく凄いです。私は京都美大を志していましたが金銭的事情で諦めました。しかし未だに映画の仕事に憧れています。




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