フランカ ポテンテの魅力


1.FRANKA POTENTEとの出会い

FRANKA POTENTEは、1974年ドイツDuelmen生れの女優である。私が、初めて彼女が主演する映画「Lola rennt」(日本での題名は「ラン・ローラ・ラン」)を観たのは1999年だったと思う。 ハリウッド映画が全盛の中、ドイツ映画が珍しく、映画館に足を運んだ。 映画を観た感想は、赤毛の女性が、ベルリンの街を何度もプレイバックしながら、しかも、アニメも混じえながら、懸命にひたすら走る姿が印象的であった。 それから4年、今や、彼女は、ハリウッド映画にも出演する女優に成長していた。

2.成功への道

FRANKA POTENTEは、1996年、22歳で「Nach Fuenf im Urwald」に出演して以来、テレビドラマにも出演し、1998年の「Lola rennt」で一躍、ドイツ映画界のスターになった。 2000年には「Anatomie」で主演女優を演じた後、アメリカに渡り、2001年に「Blow」、2002年に「The Bourne Identity」に出演し、MATT DAMONと共演している。 そして、今年2003年、再びドイツで「Anatomie2」に主演している。

3.1冊の本「FRANKA POTENTE」

ところで、彼女の女優としての成功を機に、1冊の本「FRANKA POTENTE」(Schwarzkopf & Schwarzkopf Verlag)が2001年にドイツで出版された。私も先日、インターネットでその本を購入した。
内容は、彼女が出演した映画やテレビドラマにまつわるエピソードやインタビューと、撮影風景の写真やスナップ写真で構成されている。 その本の中で、幼い頃の話として、3歳年下の弟Stefanは、「姉が女優として成功することはわかっていた。子供の頃、姉は遊びで気絶したふりを演じて、一緒によく遊んだ。」と述べており、彼女は子供の頃から演技が好きだったようだ。
また、彼女は、両親と行った劇場で、舞台俳優が最後に拍手喝采を浴びるのを見て、「私もそうなりたい。」思ったと述べている。
小学5年生の時(1985年)、彼女は、すでに英語劇のグループに入っていた。そして、「Was willst du denn mal werden?(何になりたいの?)」と聞かれた時は、いつも「Schauspielerin!(女優)」と答えていたと父親Dieterは語っている。

4.FRANKA POTENTEの魅力

2002年の夏、彼女は、最新作「Blueprint」(クローン人間をテーマにした映画で、2003年秋上映予定)の撮影のため、Muensterを訪れている。この街は彼女が育った街であり、生れ故郷のDuelmenからも近い。 Duelmen市のホームページを見れば、この時、母校で彼女の講演会が催され、小さな街から生れたハリウッドスターに街をあげて歓迎している。しかし、彼女はいつも謙虚で、スター気取りはない。 同じ頃行われたインタビューの中でも、「私はいつもドイツに住んでおり、ここで映画を撮るのは、私にとって至極当たり前のこと。」と答えている。
彼女は、子供の頃から女優になることを夢見、そして実現させた。しかも、ハリウッド映画界の仲間入りも果たした。しかし、ハリウッドスターになっても、活動の場を常にドイツに置く女優、Franka Potente。今後、ますますの活躍が期待される。
(2003.7.1)