ドラマ感想文
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第一話
第ニ話
第三話
第四話
第五話
第六話
第七話
第八話
第九話
第十話
大奥
木曜22時よりフジテレビ系列にて放送
第一話
おもしろかった。 前作の「大奥」で星野真理演じた「おたま」が、時を経てこんな貫禄ある姿に・・・! 藤原紀香はセリフは少なかったけど頑張ってたんじゃないかな? 彼女は滑舌が悪くてちょっと早口だからこういうドラマは無理じゃないかと思ってたけど、今回は頑張ってたと思う。セリフが関西弁なまりっていうのもよかったのかな。 私的には木村多恵の演技の方が好きだけど。 小池栄子は恐かった〜これからもその恐さをどんどん見せてほしいです。 それから内山理名。 主役にしてはイマイチ花がない気がしますが、演技はうまかったと思う。 谷原章介が萬田久子に迫るというのはちょっと無理があったような。 例え年齢差があったとしても、黒木瞳とかもっと実年齢よりずっと若く見える女優の方がよかったんではないでしょうか。 とにかく、このドラマはきっとおもしろいと思うので、期待しましょう。
第ニ話
第二話は、上さま(谷原章介)がちょっとかわいそうに思えた。 前回は何でも自分の思い通りにして人の気持ちも考えない非情な人だと思ってたけど、きっとこの人は本当に何もわからないんだと思う。 将軍になるための教育が最優先で、人を思いやったりすることを教わってこなかったんだろうな。 だから阿久里(萬田久子)がなぜ死んだのか理解できないし、安子(内山理名)と成住(田辺誠一)を平気で会わせたりするんだろうと思う。 正室の藤原紀香は、上さまからぞんざいに扱われてるようにはどうしても見えない。 キレイすぎるというか、なーんか堂々としてるんだよな〜 くどいようだけど、木村多恵が演じてたときは、堂々としながらも寂しさをすごく感じたんだけど。 まあこんな正室もいたってことかな〜? 安子に「私にだけはお心をお開きくださいませ」って言ってたけどきっと本心じゃないよね・・・ 桂昌院(江波杏子)は、「おたま」時代は将軍第一主義で大奥の女は将軍のためだけに存在するって考え方にすごく反発してたのに、今じゃ子供を産めなかった正室にチクチクいやみ言ったりする。 立場が変わると、考え方も人間性もガラッて変わってしまう時代だったのかな。 第三話は、いよいよ北村一輝の本領発揮って感じ(笑)。 この人が桂昌院の手下として裏でコソコソ動いて大奥をかきまわしてくれるでしょう!
第三話
第三話もドロドロでしたね〜 安子(内山理名)が鼻緒が切れ掛かった下駄を履いて階段を下りるシーンはホントどきどきした。 一つ間違えば殺人なのに、思いつめたお伝(小池栄子)のやる事はすごい。 音羽(余貴美子)は安子をいつも見張っているけど、守ってるわけではないんだなあ。 ただ、安子が父(平泉成)の踊りを見てたまらず席を立ったとき、すぐには後を追わず桂昌院に言われて慌てて追ったところはちょっと気になった。 音羽はもしかしたら安子に同情的なのかな?? 柳沢(北村一輝)は、お伝をそそのかしたり染子(貫地谷しほり)を上さま(谷原章介)に近づけたり、恐ろしい存在だ。 「たった一度の逢瀬」でもし染子が妊娠してたなら、柳沢はきっと妊娠しやすい時期に合わせて上さまを家に呼んだんだろうなあ。コワッ。 流産の危機から復活した安子はなんだか恐くなりましたね。イマイチ迫力ないけど。 信子(藤原紀香)とタッグを組んで桂昌院に勝てるのか?! 右衛門佐(高岡早紀)はそれほどの力を持っているのか?! 高岡早紀は、このドラマに関しては演技あんまりうまくないなあ〜 藤原紀香みたいな迫力がほしい。 次回は安子とお伝の直接対決が見れそう。 楽しみだ。
第四話
今回は主役と思えないほど安子(内山理名)の出番が少なかった。 脇が豪華だから全然問題ないんだけど(笑)。 右衛門佐(高岡早紀)はついに大奥総取締ですか! なんでそうなるの〜上さま(谷原章介)は怒ってたんじゃなかったっけ〜? このドラマにしては展開が不自然な感じがしたな。 高岡早紀の演技は今回も「・・・」って感じ。 高岡早紀自体がこの役を掴みきれてなくて迷ってるような気がした。 それから今回のお伝(小池栄子)はかわいそうだったな。 あれだけ立て続けにイヤな事が起きればキレてしまうのも当然かも。 生まれや育った環境みたいに今の自分ではどうしようもない事ををあれこれ言われるのはツライもんなー その怒りが臨月の安子に向かうのはマズイけど。 桂昌院は大奥総取締を引退させられたけど、このままおとなしくはしてないだろうなあ。 柳沢(北村一輝)は桂昌院と右衛門佐のどっちにつくんだろう? よそから来たばっかりでただ学問ができるってだけの右衛門佐に大奥総取締がつとまるのかなあ? 染子(貫地谷しほり)はもう上さまに関わることはないのだろうか? う〜ん今後も見ずにはいられない!!
第五話
第五話もぐちゃぐちゃでおもしろかった(笑)。 藤原紀香はどんどん演技がうまくなっていってる気がする。 役作りや発声とか、すごく努力したんだろうなあ。 内山理名は、今回の「大奥〜華の乱〜」は出演者のほとんどが30代以上だから、何だか子供みたいに見える。 子供が子供を産んだみたいで、何か変な感じだな〜 さてさて、今回はついに信子(藤原紀香)がキレましたね。 長丸に手をかけたのはお伝(小池栄子)かと思いきや、とどめを刺したのは信子だった! 一番狙いやすくて安子(内山理名)にダメージがある方法を選んだんだろうけど、子供はダメだよ〜 それから柳沢(北村一輝)は本心が全くわからない人だ。 この時代の男は上さまのため、自分の出世のためなら何でもアリだったんだろうか。 染子(貫地谷しほり)のお腹の子はどっちの子なんだろう? 柳沢のことだから、時期的に自分の子だってわかってても、上さまの子ってことにしたりして・・・ 安子とお伝はせっかくうまくいきかけてたのに、長丸の一件でまた険悪になりそうな感じ。 予告で安子がめちゃくちゃ怖い顔してたもんな〜 二人の関係はこれからどうなっていくんだろ。 内山理名にはもっと迫力のある演技を期待します。
第六話
第六話は女の火花が飛び散ってるのが目に見えるようだった。 大典侍(中山忍)、出てきましたね〜 第一話でちらっと出てた時も一癖も二癖もありそうな女だったけど、やはり強烈な気質の持ち主だった。 お伝(小池栄子)にあんなケンカ売って大丈夫かな・・・妊娠したら安子みたいにやられるぞ・・・ 信子(藤原紀香)に毒薬を渡したのは柳沢(北村一輝)だったんだ。 長丸が死ねば安子(内山理名)の地位があやうくなって、そうすれば安子の父・牧野成貞(平泉成)に代わって自分が側用人のトップに戻れる、という筋書きなんだろうか。 何だかまわりくどいし、成貞はもう年だからそんなに焦らなくても大丈夫のような気がするけど。 それから信子は安子を苦しめるために長丸を殺したけど、長丸がいなくなればまたお伝の位置付けが上がることになるとは思わなかったのかなあ? 信子が一番嫌がってる「卑しい血が大奥に入る」こと、まさにそうなるのに。 また京から誰か若い側室を呼べばいいやって思ってたんだろうか・・・ 安子は今回ホントかわいそうだった。 第六話のタイトルが「殺意」で、はじめそれを見たときは殺意なんか第一話からずっとあるじゃん、って思ってたけど、これは安子の殺意だったんだ。 いくら争いごとが嫌いな安子でも、子供を殺されたら話は別だよな〜 信子はお伝みたいに正面からはぶつかれないだろうから、これからもっと大変。 右衛門佐(高岡早紀)はこれまでの流れを見てると安子の見方につきそうだけど、どうだろう? それから!染子の産んだ子供をやはり柳沢は上様の子ってことにしそうな雰囲気。 このぉ〜〜ひとでなし!染子はどうなっちゃうんだろ・・・
第七話
一週とぶとすごく開いたように感じるなあ。 忘れかけてたけど、徳松が材木の下敷きになった続きからでしたね。 長丸に続いて徳松まで亡くなるなんて。 あのうさんくさい隆光(火野正平)の占いが当たった結果になってしまった。 徳松を失ったお伝(小池栄子)は哀れだった。 安子(内山理名)も、長丸を亡くしてすぐの頃はお伝を疑って激しく憎んでいたけど、青梅を食べて自害までしようとしたことを知って、お伝を恨む気持ちもなくなったみたいだな。 その代わり信子(藤原紀香)への怒りはすごいものがあると思う。 この人はかなりしたたかでなかなかシッポを見せないから、追及するのは大変だろうな。 可能性があるとすれば、 右衛門佐(高岡早紀)を味方につけることだけど、これもまた大変そう。 右衛門佐は、ここのところいかにも大奥総取締らしく大奥全体のことを考えて動いてるかのように見えてたから、この人はもしかしてものすごくまともな人なのかと思ったら、油断してた! まさかまだ信子と通じていて、上さま暗殺というすごい計画を立てていたとはなあ。 それから、柳沢はついに計画実行。 柳沢の子を上さまの子と偽り、その存在を公にした。 その子が本当に世継ぎとして認められるのだろうか? 染子(貫地谷しほり)が自宅で見たものは何だったのだろう?まさか成住のミイラとか・・・ 話は全然違うんだけど、戸田菜穂にもこのドラマ出演の依頼があったみたいですね。 もし引き受けてたならどの役だったんだろう? 年齢的に合うのは、藤原紀香の役か、高岡早紀の役か、がんばって中山忍の役あたりかな。 戸田菜穂の「大奥」も見てみたかったな〜
第八話
第八話もおもしろかった。 どんどん話が展開していってホッとする間がないくらい。 大奥じゅうで犬を探すシーンでさえも楽しめた。 今回は、染子(貫地谷しほり)が吉里と共に大奥に入るところから。 名前に柳沢吉保(北村一輝)の「吉」の字を使ってるところにも、柳沢のくろーい意図が感じられる。 吉里は実は柳沢の子なんだという事実を、その名前だけが知ってる、みたいな(笑)。 染子は本当にかわいそうだった。 こんな目に遭わされても「殿のお役に立てて嬉しゅうございます」って言う染子に対して胸が痛んだりすることはないんだろうか。 それから!音羽(余貴美子)は水戸光圀(大杉蓮)が遣わしたスパイだったんだ!! 大奥の中では桂昌院(江波杏子)の手下って感じだったけど、実は大奥全体をすごく公平な目で見てたんだなあ。 第何話かで音羽が安子のことを同情的な目で見てた時があってそれがずっと引っかかってたけど、そういうことだったんだ。 でもその光圀公も右衛門佐(高岡早紀)に、悪の元凶が柳沢にあることを告げて亡くなってしまう。 右衛門佐が本当に大奥や国全体のことを考えて動いてるとすれば、これからは音羽と力を合わせて柳沢と闘うことになるんだろうな。 それから信子(藤原紀香)が、安子(内山理名)と右衛門佐との会話を柳沢に横流ししてるのにはビックリした。 信子はいったい何がしたいんだろう? 柳沢が実権を握る手伝いをすることで、信子は何を得るんだろう? 信子のおかげで一時は吉里が本当は柳沢の子供だとバレずにすんだけど、数年後思わぬことで真実が明るみに出ることになる。 柳沢は左きき、そして吉里も左きき・・・ ショックで桂昌院は倒れてしまったし、予告を見るとはかなり弱ってしまうようだ。 そのことで吉里が上様の子ではないとはっきりすれば柳沢の権勢もそれで終わりだけど、他にもなにかウルトラCのような必殺ワザが出てくるのだろうか? キーになるのはやはり音羽かな。 このドラマはまだまだ見逃せないわー!
第九話
第九話は、桂昌院(江波杏子)が倒れた続きから。 桂昌院を見舞った信子(藤原紀香)が、積年の恨みを話し「お玉!」と呼び捨てたところはめちゃくちゃ恐かった。 弱ってる病人を、発作がぶり返すほど痛めつけるなんて、信子の中に渦巻いてる感情は並大抵のものではないんだなあ。 そんな信子も体調が悪そうだ。 将軍の母として何十年も大奥を思い通りに取り仕切ってきた桂昌院もついに死去。 自分の子供を思い切り抱き締められないなんて、つらい立場だったんだな。 でも臨終で最後に語りかけたのは息子ではなく春日局だったというのは、この人の生き様を象徴してると思う。 桂昌院にとって春日局は偉大な目標で、ひたすらそれを追い続け、そのために情愛をも捨ててきた人生だったんだろうな。 それから、成住(田辺誠一)は生きてたんだ! 安子(内山理名)が余計なことをしないための人質として生かしておくなんて、柳沢(北村一輝)はなんて悪知恵が働くんだろう。 それに成住が捕まった頃はまだ安子が大奥に来たばっかりで、右衛門佐(高岡早紀)もおらず一人ぼっちだったのに、そんな安子を警戒するなんて、柳沢は頭がよくて先見の名があるといえるかもしれない。 右衛門佐といえば、染子(貫地谷しほり)と一緒にいたとき安子が、右衛門佐さまは悪いようにはしません、ねっ、って右衛門佐に言ったのに、彼女が何も言わなかったのがちょっと気になる。 気にし過ぎかもしれないけど右衛門佐を信用しすぎると安子が窮地に立たされることになるかもよ〜 それから染子。 柳沢のためだけに桂昌院にウソをつき、柳沢が吉里の後見人でいられれるように懇願。 で最後は柳沢の手にかけられて死にたいなんて・・・ まさか柳沢が本当に刺してしまうなんて思わなかった。 人でなし!後からいくら泣いても遅いって!! 柳沢にとって「おりく」以外の女は誰でも同じなんだろうか。 吉里以外に柳沢を失脚させるウルトラCがあるとすれば染子だと思ってたけど、死んじゃったしなー あと望みは染子の遺書かな。 染子は成住が生きてるのを知ってるから、そのことが書いてあるんだろうか。 次週はいよいよ最終回。 予告では信子が炎にまかれたり、安子が上様(谷原章介)を刺そうとしたり。 いろんな反乱がありそうだ!
第十話
このドラマもいよいよ最終回。 染子(貫地谷しほり)が遺書を残して死に、安子(内山理名)に吉里は本当は柳沢(北村一輝)の子だとはっきり告げられてからも、上様(谷原章介)は柳沢を処分することはなかった。 この二人の間には長年一緒にいて培われてきたものがあるんだろうな。 そうでなかったら、柳沢が何を求め何を目指してるのかを知るために静観したいなんて、のん気なこと考えないと思う。 命をかけて柳沢を守った染子の遺志を大事にしたいのもあっただろうけど、この時の上様には柳沢を信じ、慕う気持ちがまだ残ってたんだろうなあ。 けれどついに信子(藤原紀香)の口から真実が語られる。 結局信子は上様をとても愛してて、その分だけ憎かったんだろうな。 その憎しみを柳沢に利用されたんだと思う。 恨みが深くなるにつれて幸せな人がみんな憎くなり、安子が大奥に来た頃には目的も何もわからないままただひたすら幸せな人を苦しめることだけに執念を燃やしたように思える。 右衛門佐(高岡早紀)もまた、信子の行動を利用してた一人だったんじゃないかな。 信子から長丸殺害を指示したのが柳沢だと知らされ、ついに上様も柳沢の本当の姿を知る。 宴の席で上様は安子が懐に刀を持ってることに気がつく。 人払いをして二人っきりになろうと考えた上様の心中はどんなのだったんだろう。 結果的に迎えに来た柳沢に安子が切りかかり、はずみで柳沢の刀が上様に刺さってしまうんだけど、これが上様の描いた筋書きだったんだろうか。 将軍職を退けると告げれば安子が柳沢を殺す理由がなくなると考えたのだろうか。 それとももし安子が柳沢を刺したなら自分が刺したことにし、柳沢の相打ちに遭ったら自分が柳沢を刺そうと考えてたのだろうか。 いずれにしても、安子を守るためにやったことなんだろうな。 柳沢は切腹するのが当然という状況だったけど、生きて償ってもらおうって考えたのは安子らしいな。ここはすごく現代を意識した感じがしたけど。 総じて、このドラマは脚本がしっかりしてておもしろかった。 女たちが着てる着物もとってもキレイで、目でも楽しめた。 登場人物のキャラも高岡早紀以外ははっきりしててよかった。 藤原紀香と中山忍は今回のドラマで初めて演技うまいな〜って思った。 内山理名はこれまでは垢抜けしない華のない女優ってイメージだったけど、このドラマをきっかけに一皮むけたらいいなと思う。