ドラマ感想文
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時効警察

朝日テレビ系列にて放送(ABCテレビでは金曜24時24分より)


この時間帯のドラマを見るのは初めて。 「トリック」などこの時間帯のドラマでヒットしたのがあるというのと、結構大々的に番宣やってたからちょっと気になって見てみました。 「オーラの泉」でオダギリジョーを見て、興味を持ったっていうのもある。 見た人いますか??大変なことになってましたね。 さて、このドラマ、意外に?おもしろかった。 いろんなところに小さな笑いが散りばめられていて、私が好きな感じのドラマだった。 出演者も豊原功輔以外はわざとらしいところがなくて、よかった。 豊原功輔だけは、なーんか無理してるっぽい感じがするんだよな〜 詐欺師みたいな悪い役でドラマに出てることもあるから、コミカルな役をやってても天然さに欠ける感じ。 時効管理課の責任者の熊本演じる岩本了は、いい味出しててすごーくよかった。 もちろんオダジョーも、屈折した役より私は「サトラレ」とか今回の役のように、優しい役柄の方が好きだな。 麻生久美子はヒロインにしてはオーラに欠けるような。 深夜ドラマだから、スターは一人で十分なのかしら? けど顔はキレイだし、コミカルな演技もイヤミがなくて好感もてるし、キライじゃないな〜 一話完結なのもいいし、最後に「誰にも言いませんカード」をあげるのもいい!(笑) 次回も楽しみだ。 第二話もおもしろかった。 あちらこちらに小さな笑いが散らかってる感じで、スロー再生しないと見落としそうだ。 刑事課の刑事がラブホ写真を手に「これでゆすってやるー」って面白すぎ! こういう笑いに弱い私。 麻生久美子は、前回より演技が自然に見えた。 どんな人なのかよく知らないけど、声もよく通るしコミカルな役はもちろんシリアスなドラマでもいい演技ができそうだなと思う。 今回はオリンピック候補だった水泳選手・藤山一子(塩山みさこ)と小原コーチ(田中要次)の心中事件。 藤山しおり(池脇千鶴)の語尾に「ハイ」ってつけるのは確かに気になった。 で、「小原」の表札の文字の小さいこと。こういうのも私弱い。 小原の妻って片桐はいりだったんだ〜二人のやり取りもすごくおもしろかった。 あの電気屋さんにはよくテープが残ってたなあと思う。 あそこまでたどり着くには感熱紙の判別ができるようになるまでの15年間が必要だったんだなあ。 一子としおりの父が修理後にテープのことを電気店に言わなかったのは、何か勘付くものがあったのかもしれないな。 霧山(オダギリジョー)がしおりをプールに落としたのは結局何でなんだろう? 突き落とした場合にどんな風に落ちるのかを確かめるため? それとも水の中の気持ちよさをもう一度しおりに知ってもらうため?? そして最後にはお約束の「誰にも言いませんよカード」。 っていうかそれを持ってること自体私が犯人だっていう証明なんだけどね。 十文字(豊原功輔)も、毎回のパターンが見えてきた。 霧山ってホントはものすごく優秀な刑事になのかもしれないな。 次回もすごーく楽しみだ。 このドラマはやはり評判がいいようだ。 視聴率もそこそこいいみたいで、第一話から見ていた自分としては誇らしい気分(笑)。 でも第三話は私の大好きな「小さな笑い」が全然なかった。 霧山(オダギリジョー)から十文字(豊原功補)への的を射た発言も今回はナシ。 脚本・演出をやった人が第一話・第二話と第三話とでは違ってたからかな。 第三話の脚本・演出はなんと霧山の上司の熊本役をしている岩松了。 この人はこんなこともできるんだなあ。 大筋ではこれまでの二話を引き継いではいるんだけど、笑いには欠けてて残念。 第四話は園子温なる人物。この人のはどんなドラマになるんだろう? さて、第三話は駅のホームでの轢死事件。 電車に乗らない私は新聞の差し込みをじっくり見た事もないしましてや美しいと思った事もない。 でもこの話を作った出発点は、きっとこの美しさに気付いたところなんだろうな。 差し込みの美はわからないけど、自分にしかわからない美って日常でも結構あると思う。 例えば田んぼや畑。 稲や大根、玉ねぎなんかが整然と植わってるのを見ると、農業って芸術だなって思う。 あと我が家の和室の押入れ。 使い勝手がよくて整理整頓されてて見栄えよく収納されていて。 家族の誰もが何とも思ってないんだけど、物を取り出そうと戸を開けるたびに私はその美しさに嬉しくなってくる。 自分にしか理解できないだろうなと思ってた美を、他の誰かが評価してくれたら有頂天になるのはわかる気がするな。 ましてやそれが自分自身が作り上げた美であればなおさら。 今回はその誰もが持ってる独特で些細な美意識を殺人に結び付けてたところがすごい。 道子(緒川たまき)の美への執着は、遠い昔読んだ三島由紀夫の小説を思い出させた。 脚本家・岩松了は、そのあたりもモチーフにしたのかな? ともかく今回も道子に翻弄されつつも無事事件は解決し、いつものカードも無事登場。 次回も楽しみだ。 第四話もおもしろかった。 でもやはり私が好きな小さな笑いは三木聡氏独自のもののようで、今回もほとんどなかった。 それでも最初から期待しないで見れば、このドラマはすごくおもしろい。 今回は時効管理課の人やそれをとりまく人たちのアットホームな雰囲気がよく出ててそこが一番よかった。 最近好きなのがサネイエ(江口のりこ)。 この人は何言っててもおもしろく聞こえる。 しずか(麻生久美子)が身振り手振りで業界用語を練習する同僚にあきれるシーンで、彼女のアップの横に振りをするサネイエの手がうつってる場面。 あんなクールな顔してるのにノリノリなんだ〜って思ったらすごくおかしかったし、そんな風に手だけで状況がわかる撮り方にも感心してしまった。 十文字(豊原功補)の描き方はこれまでで一番おもしろかったんじゃないかな。 業界用語をこっそりメモってるところや、道を聞いてきた若者に業界用語でまくし立てるところ、ブームが去った後にも得意げに業界用語を使ってるところ。 どれも最高におもしろかった。 第一話ではコミカルさに違和感があったけど、豊原功補も本当は芸達者な人なんだなあ。 今回時効となった事件も予想外の結末だった。 あんなにたくさんの人が手を下した事件なのに、時効まで誰の口からも真実が語られなかったっていうのがすごい。 次回も脚本は別の人なんだな。 次回はどんなストーリーなのかすごく楽しみだ。 第五話もおもしろかった。 オダギリジョーの演技がハジケてきた気がする。 あと豊原功補も。 十文字(豊原)が追ってる事件を霧山(オダギリ)が何気に解決して、それを十文字が自分の手柄のように霧山に話す、っていうお約束も復活。 サネイエ(江口のりこ)があんまり目立たなかったのは残念だけど、熊本(岩松了)もいい味出してたし、よかったよかった。 さて、今回は「本郷高志変死事件」。 本郷高志って乃木涼介が演ってたんだあ。 長渕剛と矢沢永吉を足して2で割ったような風貌に気をとられて、全く気がつかなかった。 あと奥菜恵はこの役にはちょっと無理ないか〜? 医者の卵時代に結婚して15年たってるんだから、あんな若い女優使ってどうするんだ! 今回も、すごく小さな疑問から霧山が事件の核心にたどり着くという展開だった。 ピーナツアレルギーは15年前はあまり知られてなかった、なんてフォローも入れて。 確かにあんまり時効時効っていうと、本物の警察のイメージが悪くなるもんなあ。 事件の解決には15年もの歳月が必要だった、っていうことにしとかないとね。 東幹久の演技もよかった。 この人は二枚目キャラより天然キャラの方が合ってるんじゃないかな。 そのうち阿部寛みたいに昔とは違うキャラで主役級の役やってブレイクしたりして。 本郷(乃木)の最後の言葉の「オッス」が実は「及川(東)スキ・・・」だったとは!! めちゃくちゃ強引なオチだったけど、まあこのドラマらしくていいかな。 今回はチョコチョコ笑える細工があって楽しく見れた。 次回の脚本・演出は再び園子温氏。楽しみだー 第六話もおもしろかった。 今回も「小さな笑い」が満載! 容疑者・茗荷谷かよ子(森口瑶子)の店が「スナック私」、隣は「スナック俺」でその隣は「パブ貴方」、「バー僕」「バー君」・・・  こういうの大好き〜! オダギリジョーの演技もどんどんはじけてきてた。 今回豊原功補の歌が初めて聞けて、何だか得した気分だ。 ただ、わらべの「もしも明日が」が流行ってたのは15年前ではなく、23年前の1983年。 どうせならちょうど15年前のヒット曲を出してほしかったなあ。 さて、今回はいつものとは少し違った展開。 霧山(オダギリ)は、趣味で時効事件の捜査をすることに嫌気がさしていた。 ちゃんと調べて時効までに逮捕しろ〜って言うのはよくわかる。 今回はどうにか時効ギリギリでかよ子を逮捕できて、よかった。 逮捕のシーンはちょっと泣きそうになった。まさかこのドラマで泣けるとは・・・ さすが豊原功補、いい演技してた。 「まだ少しあります」という言葉や娘・真弓(吉高由里子)に見えないように手錠をかけるとこは、いつもの十文字らしくなくてカッコよかった。 それにしても熊本(岩松了)をはじめとする総武署の面々はホントに鈍感だ! かよ子を前にして、「15年」「2月14日」「時効」ってキーワードをいっぱい口にしながら全く気がつかない。 どの段階で気がつくのか、見てる側がドキドキした。 わかった後も反省するでもなく、まさかねえ〜って感心してるし。おもしろいわ〜 ところで、真弓の罪も時効なのかなあ?法律的に見てもそうなの?? 次回は岩松了脚本・塚本連平演出。 また小さな笑いがいっぱいありますように!! 第七話もおもしろかった。 小細工がいっぱいあって、見つけるたびに一時停止、一時停止で忙しかった。 しずか(麻生久美子)が指で作った「GO」の文字は見事だった。 私もやってみたけどあんな風にキレイな「G」にはならなかったもん(笑)。 辰ちゃん人形も何だか久しぶりに見たな〜。 田山涼成もよかったし、資料課の課長の頭が沸騰してるのもおかしかった。 聡子(葉月里緒奈)の隠語って、「ケースバイケース」「私の貞淑は折り紙付」、コレのこと? 確かに子供にはわかりにくい言葉だけど、隠語にするほどのことじゃあ・・・ 葉月里緒奈はすごく久しぶりに見た気がする。 子供産んでも太らない人は全然太らないんだなあ。 今回のタイトルは「主婦が裸足になる理由をみんなで考えよう!」。 最後に種あかしがあるのかと思ってたけど、結局何なんだ?! 「警部補 古畑任三郎」の赤い洗面器の話みたいだ。 一つわからなかったのが、取調室での蜂須賀(緋田康人)。 「さしちゃいました〜」ってどういうこと?? さて、今回は「平成3億円事件」。 あんなにいとも簡単に3億円が手に入ったんだから、真犯人・夏美はビックリしただろうなあ。 聡子に、あなたは犯人ではないと「誰にも言いません」カードを渡す霧山(オダギリジョー)。 またいつもと違ったパターンだった。 「犯罪を犯さなかったのは貴方にとっても旦那さんやお子さんにとっても幸せなこと。」 霧山いいこと言うなあ! さて次回は脚本・演出にニューカマー登場。 まもなく最終回って言ってたなあ〜寂しいなあ。 最後はもう一度三木聡氏の脚本・演出がいいな〜 八話はもう、ネタがテンコ盛り。 事件そのものよりネタを拾うのが精一杯って感じの一時間だった。 印象的だったのは「森の荒熊」のマスター。 さすがの霧山(オダギリジョー)もペースを狂わされまくってた。 「多め亭」もよかったなあ。 大根おろし大好きな私としては、「ほとんど何もない定食」は頼んでみたいかも・・・ 時効管理課の黒板に書かれていた、時効≒真実−捜査/時間 という数式もとっても気になった。 これじゃあ捜査した分真実から離れてって時効になるってことになっちゃうじゃんねえ。 霧山のセーラー服もすごかった。 このドラマの霧山って中性的な感じがするんだけど、ああいうカッコすると逆にすごく男っぽく見えるのは不思議だ。 しずか(麻生久美子)のセーラー服姿は似合い過ぎずちょうどいいキモチワルサが出ててよかった(笑)。 クリーニング店にゴーゴリというロシア人がいたから、今回の脚本・演出をしたケラリーノ・サンドロヴィッチなる人物ってひょっとしてロシア人??って思って調べたら、何てことはない、本名小林一三さんとおっしゃる日本人でした・・・。 がしかし、私の腹筋の致命傷となったのはやはり「りつこちんがまたぞろけむたりい」かな。 まあうちの子も「ロケット弾」を「どけどだ」と書いてたからあまり笑えないけど。 「どけっとだん」と発音したものを彼が書くとこうなったみたい。 とにかく今回は腹筋に力が入りっぱなしの楽しい一時間だった。 次回はとうとう最終回。さみしー! 脚本演出は待ってました、三木聡氏。楽しみだーーー!! 何やかんやと忙しく、ご無沙汰してしまいました。 全く更新していない間も訪問してくださったみなさま、ありがとうございます。すみませんでした。 さて、このドラマは早くも最終回。 実はまだ続きがあるのです、というオチを期待してたけど本当にこれで終わりのようだ。 今回は三木聡氏の脚本・演出。 第一話と最終話を続けて書いたんじゃないか、って思うくらい内容がシンクロしてた。 時効管理課の「十文字 正」の文字や、当時の事件を担当したユニークな刑事、「イギリス人は日曜日にメガネをかける」、熊本(岩松了)の「私がここでウンコしたことは・・・」などなど、三木氏の脚本には大好きなモチーフがたくさんあるので、全話を通してこういったものもお約束にしてほしかったなあ。 さて、今回は「サリエリ」による作曲家殺害事件のお話。 サリエリと聞いて、恥ずかしながら私は全然意味がわからなかった。 時効管理課の人は誰一人「サリエリ?何それ?」って言わなかったし、もしかしてすごく有名な人なんだろうか・・・恥ずかしい・・・ ドラマでは、雨田(ROLLY)は犯人を隠そうとしてサリエリと書いたということになったけど、十分翠(りょう)を推測できるダイイングメッセージだと思うんだけどなあ。 最初から男だと決めてかかったのが林田(笹野高史)の言う初動捜査の失敗なのかな。 しずか(麻生久美子)はかわいかったな〜。 「私ほとんど病気ですよ」って婚姻届偽造するなんて、中学生みたい!! 霧山(オダギリジョー)の「今までありがとね、僕の趣味に付き合ってくれて」っていうのもよかった。 何だか一視聴者である私に言われてるような気分になった。 総じて、このドラマは深夜枠で地味目なキャスティングではあったけど、すごくおもしろかった。 オダジョーももちろんよかったけど、麻生久美子も天然キャラがイヤミがなくてよかった。 岩松了も、江口のりこも、豊原功補も、光石研も、みーんなキャラがはっきりしてて楽しかった。 ゴールデンの連ドラではちょっとアクが強い気もするから、たまに特番で二時間スペシャルとかでまたこのドラマを見てみたい。 もちろん脚本・演出は三木聡氏で。