ドラマ感想文
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役者魂!

火曜21時よりフジテレビ系列にて放送
スタッフ
脚 本
主題歌
プロデュース
演出
・・・君塚良一
・・・松たか子「みんなひとり」
・・・船津浩一
・・・若松節朗
・・・木下高男
・・・村谷嘉則
キャスト

烏山瞳美
相川 護
梓 里奈
福田桜子
福田忠太
斉藤和子
アントーニオ
山崎紀夫
柳沢光春
本能寺海造

・・・松たか子
・・・森山未來
・・・加藤ローサ
・・・川嶋海荷
・・・吉川史樹
・・・濱田マリ
・・・富岡晃一郎
・・・前川泰之
・・・香川照之
・・・藤田まこと
ほか

第1回

脚本・君塚良一   プロデュース・船津浩一   演出・若松節朗

ひとことでいうとイマイチ。 何を描きたいのか、方向性がよくわからなかった。

本能寺のマネージャー になることで、瞳美が何か 新しい人生観を身につけるのだろうか。 人生は何が起こるかわからない、だから楽しく生きなくてはいけない、 という瞳美の考えは特に 間違ってるとも偏ってるとも思わないけどなあ。

それからまた私のキライなませた生意気な子供が出てる! こういうタイプの子役が出てるドラマってどうも好きになれない。 あの姉弟がどのようにストーリーに関わっていくのか、登場の必然性が どこにあるのか、探していきたい。

瞳美の人物像は丁寧に描けて いたと思う。いつもの気の強い性格に空想癖が加わった感じ。 あれだけユニークな空想ができるなら、マネージャーよりもものを 作る側のほうが向いてると思うんだけど。

藤田まことと松たか子の演技は安定してて今後もたぶん観やすいだろうから、 問題はストーリーのほうかな。 全く先が見えないけど、私の中での主役キラーである香川照之の存在も 含めてもう少し観てみよう。 脚本・君塚良一   プロデュース・船津浩一   演出・若松節朗

第2話を観ても結局どこへ向かおうとしてるのか、方向性がわからないままだった。

子供の存在が意味不明だ。 プロの仕事にこだわる大人たちのコメディドラマとしてなら観られる のに、そこに子供が関わるとホームドラマぽくなってわけがわからなくなる。 かわいそうな姉弟なのに全然そんな感じがしなくてどっちかといえば 憎たらしく見えるところも問題だ。

瞳美がマネージャーという 自分の役割を理解して一生懸命取り組む姿はうまく描けているし、 本能寺との掛け合いも おもしろい。 空想癖もユニークでいいんだけど。

コメディなら粉がいっぱいの大福のようなネタでどんどんテンポよく 笑わせていけばいいのに、公演前にみんなが本能寺 にアドバイスをし出して本能寺 のコスプレショーが始まったところはグズグズで笑えなくて一気に 冷めた。

リタイア候補第1号はこのドラマかも。 脚本・君塚良一   プロデュース・船津浩一   演出・村谷嘉則

相変わらずテーマが分散しててまとまりのないドラマだ。 タイトルが「役者魂!」なのに役者魂を描いた部分のインパクトに 欠けるのがいちばんの原因か。

「粉のいっぱいかかった大福」「瞳美のユニークな空想」「里奈 のチック」「オカマの隣人のシチュー」「パスタ好きの社長・柳沢」「独立したら潰すよ」っていう いくつものネタを毎回のエピソードにからませて展開するという構成は、おもしろい。 その肝心のエピソードがイマイチなのがもったいないなあ。

次回は忠太が本当の親に 引き取られるとか引き取られないとかの話。 本能寺のリストラ計画 もあるようだ。 あまりストーリーには期待できないので、次回はさまざまな小ネタを 楽しみに観てみよう。 脚本・君塚良一   プロデュース・船津浩一   演出・木下高男

な〜んとなく方向性がわかってきた気がする。
天涯孤独だった瞳美が 「家族」を手に入れることで、すべてに受身で流されるように生きてきた 生き方を見つめ直す、というストーリーなのかな?
これまでは瞳美の人生観に 特に疑問は感じなかったけど、先の事を考えるのを無意味と思ったり たとえ相手が子供であっても他人と一定の距離を置いて付き合うという のは、本能寺 の言う通りこれまで一人で生きてきたからなのかもしれない。

ただ本能寺の子供たちを 「家族」と呼ぶにはやはり違和感がある。
普通に考えて、小学生の子供2人を、一人暮らしで芸能人のマネージャーを してる多忙な女が引き取ることなんてできるのだろうか。 ドラマの最後のナレーションではすっかり家族気分って感じだったけど、 そこの設定が全く現実的じゃなくてついていけない感じ。

加藤ローサは、CMとか写真だとかわいいのになぜかドラマだと そう見えない。なんでだろう??

お約束のいつものネタは今回も効果的に使われていてよかった。
特に香川照之がいい。「独立したら潰すよ」のバリエーションが いつも微妙に違っていてさすがだなと思う。

さて次回は里奈の恋の話。 恋愛がからむと話がおもしろくなるから、ちょっと楽しみだ。 脚本・君塚良一   プロデュース・船津浩一   演出・若松節朗

ドラマのタイトルが「役者魂!」であることを意識しないで観れば、 それなりにおもしろく観れる気がしてきた。
このタイトルは藤田まことに敬意を表したもの、ということにして おこう(笑)。

今回は出演者に一気にエンジンがかかった感じ。
藤田まことは最初からよかったけど、松たか子がコメディ色を大きく 出しはじめ、それに香川照之と森山未來が追随するような形で、 ドラマがだんだんおもしろくなってきた。
森山未來の関西弁は聞くとなぜか得した気分になる。

レストランでの松たか子と森山未來とのシーンは、深津絵里の演技を 観てるような感じがした。 このドラマのヒロインは深津絵里でもおもしろかったかも。

里奈の恋の話は意外なことに今回でたぶん終結。 里奈が情念の女という 設定や「浮気は男の道に外れるけど告げ口は人の道に反するんだよ!!」 っていうタンカはおもしろかった。
それからあり得そうになかった 瞳美が意外な方向へ。 ビジネスライクだった会話だった2人が男と女の話をしたときの の表情がとても色っぽくて よかった。

次回は本能寺の引退宣言 を受けて彼のマネージャーとしての最後の仕事が始まるところから。
何かシリアスな部分をあるようだし、松たか子の演技が次も楽しみだ。 脚本・君塚良一   プロデュース・船津浩一   演出・村谷嘉則

ますます「役者魂!」のタイトルから中身が反れてきた。
今回は藤田まことの出番が少なかったせいか、彼が登場すると「ええっと この人はどういう役だっけ??」って感じ。
もはや彼の舞台俳優という役柄はあまり問題ではなく、人生経験豊富な 初老のアドバイザーであり 瞳美の父親代わりいう位置付けがメインのようだ。

今回は数々の小ネタはほとんどなく、また前回のようなワクワクする 展開もなくて地味な1話だったけど、瞳美 のアルバイトに最初に気がついたり、その後のやさしい言葉なんかは、 本能寺の存在感をはっきりと 示すことができたと思う。

最後の松たか子の演技はよかった。
素直に疲れた、と言ってホッとしたような表情がとてもよかった。
いつも一人で考えて一人で決めてきたから、自分の思いや決心をどう 伝えたらいいのかわからなかったというのは、とてもよく理解できた。
そんな瞳美を救う存在が 新しくできた家族なんだろうけど、それが担当する役者の隠し子で しかもこんな大きな子供というところにやっぱりまだ違和感がある。 子役の2人にもっと共感できたらいいんだけどなあ。

脚本・君塚良一   プロデュース・船津浩一   演出・木下高男

続いて第7話。
今回もグズグズまったりした1話だった。
オーディションシーンはちょっとしつこかったかな。
最後のベランダでのシーンも、いいセリフ言ってるんだけどそんな 甘いホームドラマを観たいわけではないのであまり心に響かなかった。

瞳美里奈 たちの間で交わされた台本をどこまで読んだかという会話が、三女・美津子(紺野 まひる)とのケンカ別れやリア王の結末とリンクしてるところはとても よかった。
瞳美がもし最後まで台本を 読んでいたとしたら、本能寺 を美津子に会わせただろうか。
本能寺は一人レトルトの 中華丼を食べる姿が痛々しかったけど、本人の言うとおり、これが彼がこれまで やってきたことの結果なのだろう。
だけどもし彼が彼なりの方法で娘を愛していたのなら、いつかきっと 分かり合える、と思う。

香川照之は相変わらずよかった。 演出をやりたそうにする姿がなんともかわいかった。

で、せっかく同居することになったのに、なんで3日ともたなかったんだろう?
しかも本能寺がいない のはわかるけどなぜ子供たちまでいないの?? 脚本・君塚良一   プロデュース・船津浩一   演出・若松節朗

久しぶりに観たけどやっぱりおもしろくなかった(笑)。
瞳美が一人で気を遣って 頑張っていて、痛々しくて見ていられない。
最後はめでたしめでたしという感じで終わってるけど、瞳美 がかわいそうに思える。
桜子にはかなりムカついた。
ますます子役が嫌いになったわ(笑)。
本能寺も70年以上も 生きてきたとは思えないくらいワガママ。
自分のことばっかりで誕生日パーティーをしらけさせて、瞳美 に悪いとかは思わないのかなあ。

里奈 はまたいい雰囲気になってきた。
個人的にはこの2人が結びつくよりも瞳美の組合せのほうが おもしろくて好きだな。

毎回ムカつく子役と、腹式呼吸でよく通る松たか子のキンキン声と、ときどき 背筋が寒くなる古くさいホームドラマのようなセリフがそろそろ イヤになってきた。 脚本・君塚良一   プロデュース・船津浩一   演出・村谷嘉則

今回は松たか子があまり声を張るシーンがなかったし、子役もいたいけ な感じでよかった。

子供たちの母親は戸田菜穂だったか。
第1回の電話の声が似てるな〜って思ってたんだ。
母親からメールが来て以来桜子 がずっと瞳美にくっついて 離れないのがいじらしかった。
こうしてないと自分の気持ちが血のつながりに負けそうな気がしたのかな。
「おねえちゃんをもうひとりにはしないからね」というセリフは泣けた。

森山未來はどんどんよくなってきた。
特にセリフを言い終わってから次のシーンへ切り替わる直前の顔が とてもいい。
最後の最後まで気を抜かないで芝居を忘れてない感じがする。
相変わらず里奈との仲が いい雰囲気なのが残念だ。
脚本家が変わったみたいに、瞳美 との話は全くの立ち消えになってしまってる。
今のままではな〜んか退屈なストーリーなんだよなあ。 脚本・君塚良一   プロデュース・船津浩一   演出・木下高男

今回は最終回の1話前。
それなりに盛り上がりのある展開だった。

まり子の兄はさえない人 だなあと思いながら観てたけど、シェイクスピアの舞台の脚本・演出・ 出演までしてるすごい人だったんだ。
知ってる人はおお〜山崎清介だ〜って感じなのかな。

第1回からずっと言い続けていた「人生何が起こるかわからない」という 瞳美の人生観に今回少し 変化が見られたのは興味深かった。
何が起きても前向きに笑って受け止めようと考えていたのに、今は 何も起きてほしくないと思っている。
やっぱり人間はいつも明るくいられるわけではないし、頭で考えることと 心の中の気持ちが一致しないこともたくさんある。
瞳美は子供たちと家族のように 深く付き合うことでこのことに気がついたのかもしれない。

「まり子さんは私だ。私は私を許す。私は私の幸せを願う」という 言葉も心に響いた。
瞳美は決して自分の気持ちを 押し殺すわけでもごまかすわけでもなく無理をするでもなく、ただ子供たちと まり子のため、それから 自分自身のために離れて暮らすことを選んだんだな。

さて次回は最終回。
立ち消えだと思ってた瞳美の関係に何か変化が あるのだろうか。




〜勝手に総合評価