ドラマ感想文
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第九章


嫌われ松子の一生

木曜22時よりTBSテレビ系列にて放送
スタッフ

脚 本
主題歌

プロデュース
演出

・・・成瀬活雄
・・・BACCHUS feat.La Gauno
「In The Mood」
・・・貴島誠一郎
・・・酒井聖博
・・・堀 英樹
・・・山本剛義

キャスト

川尻松子(23〜56)
龍 洋一(16〜48)
沢村めぐみ
川尻明日香
渡辺 笙
汐見刑事
後藤刑事
大倉脩二
島崎 聡
川尻恒造
川尻チヨ
川尻紀夫
川尻久美(18)
川尻悦子
龍 洋一(15)
川尻松子(10)
川尻久美(5)
田所校長
杉下教頭
佐伯俊二
藤堂 操
井出次郎
丸山英次
八女川徹也

・・・内山理名
・・・要 潤
・・・小池栄子
・・・鈴木えみ
・・・小柳 友
・・・羽賀研二
・・・浜田 学
・・・なすび
・・・蕨野睦弘
・・・塩見三省
・・・根岸季衣
・・・尾上松也
・・・渡辺夏菜
・・・矢沢 心
・・・本郷奏多
・・・村崎真彩
・・・岩本千波
・・・佐藤B作
・・・笹野高史
・・・高杉瑞穂
・・・宮地雅子
・・・温水洋一
・・・新井康弘
・・・萩原聖人

岡野健夫
岡野芳江
斉藤スミ子(綾乃)
浅野輝彦
吉冨一義
レイコ
小野寺 保
島津賢治
海老沢 真
牧野みどり
遠藤和子
真行寺るり子
瀬川陽子
内田あかね
市川琴美
本田リエ
吉沢竜二
永田仁美
大谷春樹
徳山拓也
池谷 実
田所志津子
楠木亜矢子
赤木研一郎

・・・谷原章介
・・・尾上 紫
・・・鈴木蘭々
・・・坂本 爽
・・・崎山 凛
・・・瀬戸早妃
・・・吹越 満
・・・杉本哲太
・・・武野功雄
・・・ふせえり
・・・山田スミ子
・・・有坂来瞳
・・・片桐はいり
・・・秋野暢子
・・・原田夏希
・・・加藤美佳
・・・三木良介
・・・吉野公佳
・・・吉永雄紀
・・・新妻大蔵
・・・神保悟志
・・・橘 実里
・・・りりィ
・・・北村一輝
ほか

脚本・成瀬活雄   プロデュース・貴島誠一郎   演出・酒井聖博

映画を観てないので映画との比較はできないんだけど、おもしろかった。 松子の転落人生をじっくり 描くには、転落のきっかけだったであろういろんな男との出会いと別れ をひとつひとつ丁寧に描けるドラマの方が向いてるのかもしれない。

第一章はほんの序章だけど十分内容が濃かった。 松子の幼少時代、20代の頃、 そして現代という3つの時系列が混在していたけど、幼少は「弁護士の くず」の村崎真彩ちゃんだったし、現代は思いっきりイマドキの雰囲気 の鈴木えみだったから、混乱することなく観れた。

ただひたすら転落人生をおもしろおかしく描くだけなら続きを観たい とは思わないかもしれないけど、最後の要 潤のところで一気に 興味がわいた。松子は 学校を追われる原因となった生徒・ 洋一と同棲してたんだなあ。 たった一人で死んだ松子を 思ってうなだれる姿からは松子 への強い思いを感じたし、不幸な彼女の人生の中にも愛はあったんだなと 思った。 松子 洋一と再会するまでは絶対見続けなければ。

内山理名の演技はうまかった。 彼女は脇役より主役のほうが輝いてみえる。 「あんたなんか全然かわいそうじゃない」って声を殺して泣くところや、 洋一との別れ際に見せた笑顔 がとてもよかった。 また時折見せるコミカルな演技もよかった。 暗くシリアスに描こうと思えばいくらでも暗くなるような内容だから、 明るい部分と暗い部分とメリハリをつけて演じてもらいたい。

内山理名の演技、それからストーリーそのものもとても続きが楽しみ なドラマだ。 脚本・成瀬活雄   プロデュース・貴島誠一郎   演出・酒井聖博

今回もおもしろかった。
初めて公式HPを見たときに登場人物の多さに驚いたが、実際ドラマを 観て納得。 松子の一生は人との出会いが 大きな影響を及ぼしているんだなあと改めて思った。

松子が失踪した後、父親・ 恒造が亡くなったのはわかる けど、妹・久美が精神を病んだのは理解できなかった。 大好きな父親が死んでから精神が不安定になったのならわかるけど、 姉がいなくなったショックでおかしくなったという展開に疑問を感じた。 前話を観たところではこの姉妹はうわべでは仲良くしてるけど、実際は 親の愛情の取り合いのようなことをしていて、相手がいなくなったと いって精神を病むほど強い絆があるようには見えなかった。 姉妹の深い部分までの描写を求めるのは時間的にも内容的にも 難しいのかな。

洋一はやはり学生の頃松子のことが好きだったんだな。 もしも洋一が何度でも 松子の実家へ行き、本当の ことを話してくれていればあんなに家族を苦しめたり転落人生なんかにはならなかったのになあ。 のちに再会するこの2人はどんな生活を送っていたのだろう。 松子の人生を狂わせた 2度目の出来事とはなんだったのだろう。

内山理名は今回もいい演技をしていた。 かわいそうな役を健康的な彼女が演じることで暗さが調和されて、皮肉 じゃなくちょうどいい。

北村一輝もよかった。 エンドロールのモノクロの映像なんて、いかにもあの時代にいそうで 見事にはまっていた。

鈴木蘭々はテレビで観るのはとても久しぶり。 ずいぶんイメージ変わったなあ。 あの短いシーンで終わりだなんて残念だな。 本当にこのドラマはいろんな人が現れては消えていく。 ある意味豪勢なドラマだ。

時代設定が昭和48年ということで、子供の頃家にあったものが 松子の部屋にあったりしたのが とても懐かしかった。

さて次回は健夫との恋愛。 恋人の自殺以上の「もっとひどいこと」って何だろう? 次回も楽しみだ。 脚本・成瀬活雄   プロデュース・貴島誠一郎   演出・堀 英樹

今回もおもしろかった。
内山理名の振り切れたような演技がとてもいい。 恋愛がうまくいって浮かれてるときの表情と、不幸のどん底に突き落とされた ときの絶望した表情の落差がはっきりしていてよかった。
またそこからはい上がったときの吹っ切れたような表情も、たぶん 内山理名は自然な笑顔がああいう顔なんだろうけど、どこか肩の力が 入った無理をしてる明るさみたいなのが感じられて、この役は内山理名 にとても合ってるなと思った。

北村一輝はこのドラマでは表情がすごく優しい。 人物像がまだつかめずにいるんだけど。 ただ喫茶店で松子と再会した シーンは違和感があった。 以前あんなに恥ずかしい思いをさせられて冷たく追い返され、しかも 相手はソープ店のマネージャーなのに、あんな風に普通の知り合いの ようにあいさつしたりするもんだろうか。 普通だったら知らない人のフリしたいくらいだと思うんだけど。 話題になってた内山理名のセミヌードも全然たいしたことなかった。

今回は自殺した恋人の友人・健夫 との恋の話。死んだ友人へのあてつけのために自分と付き合ってたなんて ショックだろうなあ。

松子は、一緒にいるのが ダメ男でも不倫の関係であっても、好きな人のそばにいれればそれが 「安住の地」だと錯覚してしまう。 求めても求めても得られなかった父親の愛情の代価を求めてるのだろうか。 「松子からの連絡なし」と書かれた日記を見れば、父親は娘にちゃんと 愛情を持ってたことがわかるはずなのに。 そのことに松子自身が 気づかない限り彼女の転落人生は続くのだろう。

さて次回は松子がソープで 働くようになってからの話。 予告を観る限りずいぶん血なまぐさい話のようで、楽しみだ。 脚本・成瀬活雄   プロデュース・貴島誠一郎   演出・山本剛義

おもしろかった!
これまででいちばん緊迫した内容で、1時間があっという間だった。

自殺に失敗して白夜で働くようになった松子はあっという間に店のナンバー1に。 寿司屋や誕生パーティではしゃぐ松子 は見ててイタかった。 調子がよくなるとすぐ浮かれるのが彼女の最大の欠点だ。

北村一輝はこのドラマではどうもいい人のようだ。 松子 に言った「自分のためだけに稼いでいつか必ず出口を見つけろ」という 言葉は印象的だった。 この世界にもまともなことを言う人がいるんだなあと思った。 なのになぜ松子赤木について行かなかった のだろう。 男を見る目がなかったか、欲が出たのか。

小野寺はひどい男だったな。 「金の管理」って言葉に引っかかりを感じないほうがおかしい。 綾乃がもしまだ白夜にいたら 松子に忠告してくれただろう になあ。 で結局クスリ&殺人か・・・。 めぐみと出会ったのは このとき服役してた刑務所の中だったのだろう。

今回の内山理名の演技は迫力があってとてもよかった。 小野寺にだまされていた ことに気づいたときの半狂乱ぶりは鬼気迫るものがあって、画面に 釘付けになった。

鈴木蘭々は今度こそこれで出番は終わりかな。 久しぶりに見たけど私の知ってるイメージとはずいぶん変わって、 歳相応の落ち着きが出た感じ。 これからもいろんなドラマに出てほしいな。

次回は松子が指名手配される 続きから。赤木とは どうなるんだろう。洋一とは いつ再会するのかな。次回が楽しみだ。 脚本・成瀬活雄   プロデュース・貴島誠一郎   演出・酒井聖博

このドラマはレビューに加えて、キャストの更新も大変だ。
こんなに名のある俳優が数多く登場した連ドラって今までにあっただろうか。

今回もよかった。
登場人物にムカついたり嫌な気分になることが全然なかった回だった。
賢治はあり得ないくらい いい人だったなあ。
だけど全国に指名手配されていてよく賢治 や店の客にバレなかったもんだ。

やはり赤木はとっても いい人のよう。 でもなぜか松子はいつも 赤木から離れよう離れよう としてる気がする。 無条件な包み込むような愛情に慣れてなくて居心地が悪いのだろうか。
賢治といい赤木 といい、刑務所から出てくるのを待っていてくれる人がいるなんて 松子はなんて幸せ者なんだろうと思う。

刑務所は地上のどこにいるよりもホッとするという言葉は印象的だった。
明日香の言うように、 ただ松子は幸せになりたかった だけなんだと思う。そのために父親から得られなかった愛情をひたすら 探す人生だった。刑務所の中にはそんなものはあるはずもなくてそれを 探す必要もないから「地上のどこにいるよりもホッとする」場所だった のかもしれない。

それにしても内山理名の演技は今回もとてもよかった。 状況に応じて涙を流して泣くところと、目に涙をためるところとを ちゃんと演じ分けられていたと思う。
エンディングのタイトルバックを観ても、普段はすごく明るい現場の ようだからきっと一気に感情を入れて演技するタイプなのだろう。 その集中力がすごいと思う。

次回は刑務所での話。 少しずつ現在に近づいてきていて、続きが楽しみだ。 脚本・成瀬活雄   プロデュース・貴島誠一郎   演出・堀 英樹

今回もよかった。
松子めぐみ の会話シーンがムダに長い気はしたけど、塀の中の出来事を細かいカット でテンポよく見せていたし、刑務所での生活はめぐみ との出会いがメインだからそれも仕方がないのかもしれない。
少ないネタでこれだけ引きつけられる1話が作られたというのは すごいと思う。

堀 英樹氏が演出のときはいつもより少しコミカルな部分が多いように思う。
まさか明日香が「タチ」 だったとは・・・(笑)。
刑務所での暮らしも実際は過酷で厳しいものなのだろうけど、松子の出す雰囲気からはあまり 暗い印象は受けなかった。
保安課長が片桐はいりっていうのからして既にボケてるし。

人を殺したことも殺した相手のことも何とも思わないという松子の言葉は印象的だった。 相手がかなり悪いヤツだったから無理もないけど、一緒にいる男が 悪いヤツだとわかっていても離れられなかったり、松子 には自分を大切にするという意識が欠落してるような気がする。 自分を大切にできない人間が他人を大切にできるわけがなくて、 だから松子は殺した相手 に対して罪の意識を全く感じないのだと思う。

次回はいよいよ松子洋一が再会。 笑顔で別れた当時とは全く状況が変わってしまった中で、2人が どんな再会をするのか、見ものだ。 脚本・成瀬活雄   プロデュース・貴島誠一郎   演出・山本剛義

今回もおもしろかった。
ただいつもより恋愛の要素が少ないのが物足りなかった気もする。
やはり観たいのはロクでもない男に翻弄される松子 の姿なのかもしれない。
めぐみとのシーンも ホロリとさせられる部分ではあったんだけど、やっぱりちょっと 退屈だったかな。

鈴木えみはセリフが長くなるとボロが出る感じ(笑)。
秋野暢子は昭和50年代の作品世界に見事にハマっていた。

そしてついに松子洋一が再会。
「恋人が自殺してその友達と不倫して捨てられてソープで働いてヒモに なった男殺して刑務所を出たばかり」なんて第二章から今までの出来事 を数秒で語っちゃったよ、って妙におかしかった。 クスリも抜けてるし(笑)。
松子に対しては今もピュアな ままの洋一との再会がなぜ 「さらなるドロ沼」になるのか、続きが楽しみだ。 脚本・成瀬活雄   プロデュース・貴島誠一郎   演出・酒井聖博

今回は松子洋一 が同棲するようになり洋一が ヤクザから足を洗うのを決意するまでの話。
ずっと暗くて痛々しくて救いがなくて、観ててつらくなる回だった。
内容は「だめんず・うぉ〜か〜」と「セーラー服と機関銃」を合わせた ようで、ダメ女もヤクザももうお腹いっぱいって感じ(笑)。

要 潤と内山理名が元教師と教え子というのも無理があるし、現代の 彼も50前のオジサンにも見えなくて、要 潤はどっちつかずだ。
内山理名は精一杯表情や声のトーンで大人っぽい雰囲気を出してるんだけどなあ。

めぐみあかねはとても冷静でいろんなものが見えて いろんなことがわかってて、この2人が松子 と接してるときが今となっては唯一ホッとできるところ。
力ずくでも松子をヤクザの DV男から引き離せばいいのに、なんて思ってしまう。
現代の洋一はこの頃の自分を どう分析し、どんな風に感じているのだろうか。 脚本・成瀬活雄   プロデュース・貴島誠一郎   演出・堀 英樹

ついに三話分もたまってしまった。

今回もくらーい回だった。
この作品のドラマ化は、男性との出会いと別れをひとりひとり丁寧に 描けるよさがある反面、ロクでもない出会いを描いた回は一話全体が どうしようもなく暗くなってしまう。
教師をやってた頃や辞めて間もない頃は悲惨さの中にもまだ明るさや コミカルさがあったんだけどなあ。
洋一が殴られるシーンも エグくて正視できなかった。

「だめんず」と「セーラー服」に加えて、今回は洋一 が北へ逃げるなんて言うから次は「青い鳥」かよ〜って思ったけど 実際にはそうならなくてよかった(笑)。

松子は今回もダメ女炸裂。
ずっと一緒にいると約束してくれた相手に対してすさまじい執着を見せて いた。
私自身は相手を思うからこそ離れる、という洋一 の気持ちのほうがより理解できるけどなあ。

松子明日香 はひょっとしたらダブル妊娠か?? 松子は先の予想がつくけど、 明日香の妊娠はこの先の 展開にどんなふうに影響するのか楽しみだ。
また、忘れかけていた赤木 がまた次回登場するみたい。 こちらも楽しみだ。




〜勝手に総合評価