ドラマ感想文
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第9話

最終話

総合評価


たったひとつの恋

土曜21時より日本テレビ系列にて放送
スタッフ
脚 本
主題歌
プロデュース
演出
・・・北川悦吏子
・・・KAT-TUN「僕らの街で」
・・・西 憲彦
・・・岩本仁志

キャスト

神崎弘人
月丘菜緒
草野 甲
大沢亜裕太
本宮裕子
月丘達也
月丘みつこ
月丘雅彦
神崎亜紀子

・・・亀梨和也
・・・綾瀬はるか
・・・田中 聖
・・・平岡祐太
・・・戸田恵梨香
・・・要 潤
・・・田中好子
・・・財津和夫
・・・余 貴美子
ほか

第1話


脚本・北川悦吏子   プロデュース・西 憲彦・渡邊浩仁   演出・岩本仁志

「嫌われ松子」や前クールの「タイヨウのうた」とは逆で、 なるだけ暗くしよう暗くしようという意図が感じられるドラマだった。 そういう意味で綾瀬はるかはいいキャスティングかも(笑)。

主人公は病弱な弟を抱えて古びた修理工場で働き、その相手は大きな ジュエリーショップのお嬢さま。 この設定にまず鳥肌が立ちそうになったけど、「恋の始まりは赤ちゃんの まばたきみたいにささやかで美しい」の言葉には悪寒が・・・。 こういうの好きな人は好きなんだろうなあ。 心に響かない私のほうがおかしいのか??

亀梨くんのこのドラマの演技ってキムタクにソックリだ。 ボソボソ話すところや「いかにも自然」な口調、何か話した後にこまかく うなずくとことかすごく似てる。

田中 聖はまだ「マイボス」のカズを引きずってる感じ。 これから役者としてもやっていくのならあの髪型はマイナスのような。 回が進むにつれてだんだんナチュラルなカタギの雰囲気が出てくる ようになるのかな。

弘人たち3人の友情の 描き方はイマイチ浅くて、仲がいいようにはあまり見えなかったし 他の2人が弘人の子分の ように思えた。 いまのところ弘人の人物像に 魅力を全然感じない。菜緒 との出会いが弘人を素敵な 男に変えていくのだろう。

第一印象は最悪というおきまりのパターンで出会った2人が、この先 どんな風にお互いを思い支えあっていくのか。 菜緒の病気という大ネタ もあることだし、寒いセリフも含めてこの先の展開を楽しみにしよう。
脚本・北川悦吏子   プロデュース・西 憲彦・渡邊浩仁   演出・岩本仁志

今回は弘人のウソが 菜緒にバレた続きから。
「うそつき」の言葉ぐらいで亀梨くんの心をつかめるならこんな簡単な ことはないな(笑)。 だけど弘人にとっては 「水に入れた角砂糖のようにかきまぜてもかきまぜてもとけずに沈」 んだらしい。 このフレーズの前に得意げな脚本家の顔とそれを持ち上げるスタッフ の姿が目に浮かぶようだ。

弘人がきちんと謝った ところはよかったけど、何か計算のように思えて仕方がない。 前回「(菜緒を)5分で 落とすから」って たちに言ったときの顔と今回「ごめん」って言ったときの顔が同じに見える。 亀梨くんはやっぱりもっと表情を研究したほうがいい。 セリフやしぐさは、しゃべり方とか視線の外し方とか十分キムタクの 研究ができてるようだから(笑)。

菜緒が「やっぱりオレンジ のやつがほしい」って言ったのはかわいかった。 てっきり「帰る」って言い出すのかと思ったから余計かわいかった。 でもその後の「あなただから・・・」「お前だから・・・」はヘン! なにお互い告白しちゃってんの〜って感じ。 まあ現実には恋の始まりなんてそんなもんなのかもしれないけど、 こう簡単に仲良くなられると結局顔かよ、って思ってしまうわ。

で、めでたく手までつないでいい雰囲気に。
ピカピカ照らし合うシーンは見てるととっても恥ずかしいけど、でも 私もちょっとやってみたい(笑)。 子供みたいにはしゃぎながらピカピカやってた菜緒 は、とても純粋でまっすぐに育ってきたんだろうなあと思う。

はキャラがはっきり してきた。何度も菜緒 にイヤな顔されて何だかかわいそうで、ジャニーズがやる役では ないような気がするけど、本人は振り切れたような弾けた演技を してて、それはそれでおもしろかった。

要 潤はあんな服着ててもお金持ちのボンボンには見えない。 すごくミスキャスト。 養子か、それとも母の連れ子だったりするのだろうか??

さて次回はまた若い男女がいろいろある様子。ってそういうドラマか。 菜緒の病気はいつ明らか になるのかな。
脚本・北川悦吏子   プロデュース・西 憲彦・渡邊浩仁   演出・岩本仁志

今回は何でやねん、とツッコミながらも楽しめた。 寒さの原因はどうも弘人 の語りにあるようで、今回はそれが少なくておもしろく観られた のかもしれない。

取引先の社長(中村俊太)に弘人 は「ムダにカッコイイ」と言わせ、酔った菜緒には「変な顔」と言わせるなんて、北川悦吏子 さんはSなのか??(笑)でも無邪気に酔ってからむこのシーンは妙に おもしろくてかわいかった。

菜緒の病気は弘人より先に弟のが知るところに。は2人を結びつける役割をしてるようだし、 このことが後でどんな風に効いてくるのか楽しみだ。

最後キスするところはいかにもドラマ的なセリフでまたちょっと 背筋が寒くなったけど、弘人 の表情がおだやかでカッコよかったからまあいいか。

でこれが「僕たちの悲劇の始まり」なんだそうだ。 脚本家はもう自分の世界に酔ってるのかなあ。 あんまり「悲劇」とか「切ない」とかいう言葉を使わないほうが いいと思うんだけど。 さて、どんな悲劇が待ってるのか、楽しみだ。


脚本・北川悦吏子   プロデュース・西 憲彦・渡邊浩仁   演出・南雲聖一

今回は話が前に進んで、おもしろく観られた。

裕子亜裕太 の間で揺れている様子。キライになりきれないっていうの、何となく わかる気がする。 でも「かわいいだけで好きになったと思うなよ」は寒すぎ。 せめて最後に「なんつって」ぐらい言ってほしかったな。
今回の田中 聖の演技は堂本 剛っぽかった。

が発作を起こして 菜緒にキレたときの 弘人は恐かったな〜。 っていうか亀梨くんガラ悪い!! 一応好きな人なんだから、あんな風に心から憎いって感じで怒りを ぶつけるんじゃなく、もっと他の演じ方がなかったのかなあ。

菜緒の病気はやはり かなり効果的なタイミングでの口から語られた。 その後の弘人裕子のシーンは無駄に 長かったな。 移植して今はとりあえず元気なんだからそんなに同情しなくても、って 思ってしまう。私って冷たい??

2人の付き合いは両方の親が反対していよいよロミオとジュリエット みたいになってきた。 こういうのって反対されればされるほど盛り上がってしまうのに(笑)。

次回は元カノの仲間に菜緒 が襲われるというベタな展開。 裕子の恋の行方を楽しみに観よう。
脚本・北川悦吏子   プロデュース・西 憲彦・渡邊浩仁   演出・岩本仁志

前回せっかくテンポよく話が進んだのに、ここに来てまたグズグズに。
あのトレンディーな集団デートのシーンは必要だったのかなあ?
夜の花火といい学校にしのびこむといい、バスケといい、ベタ過ぎて 観てて恥ずかしくなった。 懐中電灯持った警備員が「こらー」なんて言わなくてよかったよ。

菜緒の父・雅彦はありがちな頑固オヤジとはちょっと違う感じ。
もっと常識的な雰囲気を持ってるけど、意外にこういうタイプのほうが 手ごわかったりするのだろう。

裕子はいつの間にか付き合ってたんだなあ。 先週何か見落としたかな?
亜裕太菜緒 に意味ありげな視線を送ってた。 「俺が一番かっこいいのに」とか「俺にも幸せを!」なんて、今回は ずっといいキャラでいいポジションだったのに、そのうち参戦して話をややこしく しちゃうのだろうか。
脚本・北川悦吏子   プロデュース・西 憲彦・渡邊浩仁   演出・樹木まさひこ

今回は菜緒弘人 の同級生に襲われそうになった続きから。
山下(波岡一喜)のナイフを素手で握った弘人 はカッコよかったなあ。
イっちゃってるヤツにはイっちゃった態度でって感じで、ベタなやり方 ではあったけど、山下とのことはこれで一件落着だなってはっきり わかったしよかったと思う。

それにしても今回は亀梨くんのボソボソ度がヒドかった。 スタッフはセリフ知ってるから気にならないのかもしれないけど、 テレビで観てる側は何言ってるかわからないよ〜!

それから小道具について。
第1話から弘人たち3人が つるんでるシーンによく瓶のビールが出てくるんだけど、貧乏なんだから 発泡酒ってひと目でわかる安っぽい缶ビールのほうが雰囲気出るのに なあ。 弘人の家はあんなに生活感 でてるのにそこだけちょっとオシャレなのがヘンな感じ。
あと亜裕太のバイト先の 制服も妙にセレブな感じで、平岡祐太には似合ってるけど亜裕太 ぽくはない気がする。
このドラマには何せムダにこぎれいにカッコよく見せようとする意図を 感じるな。

亜裕太が「俺の知らない ところでイヤな目にあってないか」って言ったときの表情は素敵だった。 平岡祐太は笑わないほうがいいと思う。

弘人の家に達也が来たときは笑ったな〜全然違和感ないんだ もん(笑)。
菜緒がいるときはいかにも お嬢さんが貧乏人の家にいるって感じがするけど、要 潤はセットが 変わるとセレブな雰囲気まるでナシ。 今回思わせぶりにちょっとだけ出てきた池内博之と役柄を逆にしたほうが よかったのでは?? 脚本・北川悦吏子   プロデュース・西 憲彦・渡邊浩仁   演出・石尾 純

そして第7話。
も〜菜緒弘人がイチャイチャイチャイチャ 観てられないわ!!(笑)
2人が盛り上がってるのはよ〜くわかったけど、あんなに毎回会うたびに 船でベタベタされたら、こっちはどんどん冷めていく感じ。
その点裕子はさわやかで初々しくて好感が持てる。
ようやく仲直りできて本当によかった。

北川悦吏子さんは「あなたじゃなきゃダメ」っていうセリフがよほど 好きなんだろうな。
1話の中で裕子弘人もこの言葉を言ってた。 裕子のときは何となく 意味深でジーンときたけど、弘人 のときは特になにも感じるものがなかった。

気になったのは、弘人が 無事お金を借りられたときのシーン。
歩きながらお金の入った封筒をかばんにしまうのも無用心だし、嬉しさ のためかそのかばんを軽く放り投げたり、菜緒 に電話する間公衆電話の上に無造作にかばんを置いたりするのもどう なんだろう? 台本にはどんな風に書いてあってどんな演出があったのかわからない けど、金策に走り回ってようやく借りられたお金なんだから、亀梨くん はそういう部分も細かく演じてほしかったなと思う。 脚本・北川悦吏子   プロデュース・西 憲彦・渡邊浩仁   演出・本間美由紀

今回は菜緒が病院を 抜け出して弘人に会いに行った 続きから。
病み上がりなのにあんな寒そうな船の中で一泊するなんて無謀だなあ。
んで船といえば恒例のイチャイチャタイム。
セリフ聞いてるとなんだか脚本家の妄想につき合わされてる気分になる。
肉まん食べながらのキスはされる側がツライでしょ〜と思ったら、 さすがにしなかったな(笑)。

2人の交際を家族には反対され、友達は応援してくれていて。
主役の2人があれこれ悩む姿はまるで少女マンガを見てるようだ。
冷めた目で見てしまうのは今の自分がそういうのとはいちばん遠いところ にいるからなのだろうけど、それしても菜緒 は恋愛以外に考えることはないの?って言いたくなる。
家を出るとかいいながら荷物を詰めた高そうなカバンも、中の洋服も みんな結局は親のお金で買ったものっていうのが甘いな〜と思う。
行くところがなくなって亜裕太 のところへ行くっていうのもワケわからないし。

財津和夫と田口浩正はよかった。
財津和夫は、平泉 成とかでありがちな高圧的な頑固オヤジではなく、 娘への愛情も十分に感じるし宝石チェーンの社長らしい上品さがよく 出ていたと思う。
別れてくれと頭を下げるシーンは、細い体がさらに細く見えてちょっと 切なかった。
田口浩正は、トンズラしてから久々に見て、痩せてて驚いた。
そう見えただけかもしれないけど、もしこれが役作りだとしたらスゴイ。

脚本・北川悦吏子   プロデュース・西 憲彦・渡邊浩仁   演出・岩本仁志

続いて第9話。

家を捨ててきた菜緒に 対して、菜緒は3日後 きっと家族を思って泣く、自分は家族も工場も捨てられないと言った 弘人は冷静でカッコよかった。
というより菜緒が幼くて甘くて、 とてもカッコ悪かった。
状況的にはもう別れるしかないという感じで納得いく展開だったのに、 いつまでもメソメソ泣いたりダラダラ別れ話したり、ちょっとくどかった。
脚本家自身がこの作品世界にどっぷりつかってるようだ。

その後3年が経ったという流れはよかった。
その間の出来事や別れた当時を振り返るのを長いナレーションで進めて いくというのは、テンポが出たし内容も興味深くてよかったと思う。

番宣で何度も聞いた「僕はちゃんと君を愛せてたかな」というのはこの 時のセリフだったんだな。
哀愁があって切なくて素敵なセリフに思えるけど、私には「僕はちゃんと君を愛せて ただろ?」って聞こえるんだよな〜。
実際は菜緒と別れてでも 守りたいものがほかにあったんだから、ちゃんとは愛せてたとは言えないし。
言葉自体はかっこいいけど弘人 の自己満足から出た言葉のように思える。

3年たったときの菜緒裕子があまりにも変わって なくて笑えた。
男3人は髪切ったり染めたりそれなりに工夫してるんだから、ヘアスタイル か洋服かせめてどちらかだけでもアレンジしようよ〜って思った。

さて次回はいよいよ最終回。
教会から花嫁がさらわれるようなベッタベタな展開にはなりませんように。 脚本・北川悦吏子   プロデュース・西 憲彦・渡邊浩仁   演出・岩本仁志

そして最終話。

工場があった場所で菜緒弘人が出くわした続きから。
どんな会話をするんだろうと楽しみに観ていたけど、いつもながら 2人だけのシーンはやたら長かった。
菜緒の幸せを願うような 言葉をかけたりするのがクールで素敵だったのに、何で「必死に自分作ってる」 とか言うんだろう。
こんなこと言えば菜緒を 混乱させ期待させるだけなのに。
前回船上での別れ話のときも最後の最後で「俺だって泣きたいのガマン してる」みたいなこと言っちゃうし。
きっと脚本家が言ってほしい言葉なんだろうな。
男がこんなことを言うってとこが少女マンガ的だし、発想が女っぽいと いうか乙女チックだ。

廉(斎藤隆成)は残念ながら登場せず。
3年後のリアルな姿を表現するのが難しかったのかな。
野球部の合宿なんていう設定までして意地でも姿形は出さない、みたいな 雰囲気がおかしかったけど、やっぱり元気でいるところは見たかったかな。

菜緒の送別会でのケンカは かなりとってつけたような印象だった。
大学を卒業して家業を継ぐというラクな道ではなく教職を選んだという ところでは少し成長したのかなと思ったけど、ああいう場であんな シチューエーションで突然キレるなんてやっぱり菜緒 はまだまだ子供だな。

状況が落ち着いてなんとか自分の力で生きていけるようなメドがついた ところでまた2人で頑張るというのも、北海道の養護学校を取りやめる んじゃなく遠距離恋愛を始めるというのも、悪くない終わり方だったと 思う。
プロポーズまでしちゃうのはこれまた脚本家の願望っぽいけど(笑)。

っていうか、別に切なくも痛くもないドラマだったな。
ハッピーエンドじゃん!!




〜勝手に総合評価

脚本  音楽  キャスティング

脚本は、少女の心を失っていないオバチャンが願望と妄想で書きました という感じ。
突っ込みどころがたくさんあってある意味おもしろいドラマだった。
無駄に長いシーンが目立って極端にテンポが悪い回もあった。
構成や流れはしっかりしていて、そこはさすがベテラン・売れっ子脚本家だ。

音楽は、BGMも主題歌もよかった。
亀梨くんがトーク番組で、台本も読まずに曲を作った相手にむかついた、 みたいな話をしていたけど、曲がよかったからそれでいいんじゃないのって 私は思った。
台本読んでたら、脚本家が言うほど切なくも痛くもないってことがわかる からあんな曲にはなってなかったかもなあ(笑)。

キャスティングは、別に悪いとは思わないけどみんな今人気の若手俳優・女優 のオーラは見事に消えていたような気がする。
悪いのはキャスティングではなく脚本だと思うけど。
主役の2人は空回りしてたし、取り巻きの3人は単なるその他大勢 って感じで印象の残る演技は特になかった。
亀梨くんはキムタクぽい演技をなんとかしてほしい。 っていうかしばらくドラマは休んでほしい(笑)。
綾瀬はるかは「白夜行」の演技のほうが100倍くらいよかった。