◆ 秋の道東の旅 ◆
2002年9月(4泊5日)

初めての秘境知床。

デジカメを購入して初めての旅です。
ずっと一眼レフ派だった私達が、はっと気付いた時には友達が皆デジカメ派になっていました。
流行に流された訳ではありませんが、ホームページを作るなんてのも楽しそうだしね〜なんて購入を決意。
今回は、初めての知床や羅臼。野付半島のトドワラなど「道東」を中心とした旅です。
メインは、日高での乗馬体験。それに競馬好きの夫にはたまらない引退した優駿達に出会う旅でもあります。

1日目:快晴
関西国際空港→女満別空港→小清水原生花園→オシンコシンの滝→知床五湖→ウトロ:ホテル季風クラブ知床泊
オシンコシンの滝です。別名双美の滝というらしい! 知床五湖の第1湖です。 知床五湖の第2湖です。
オシンコシンの滝 知床五湖の第1湖 知床五湖の第2湖

お昼過ぎ、女満別空港に到着。レンタカーをかりてウトロ方面へ出発。
網走市街地を通り抜け、小清水原生花園へ。原生花園駅はとてもかわいい駅舎。5月〜10月のみ電車が停車するらしいです。 もう花の時期は終わってたけど、眼下にはオホーツク海の素晴らしい景色が広がっていました。私の持つ「オホーツク海のイメージ」って、冬の荒涼とした...景色なのに、今日はとても穏やかです。
空港から約2時間。オシンコシンの滝に到着。マイナスイオンでリフレッシュって感じでとても気持ちよかったです。
続いて、知床五湖へ。駐車場が混んでいてなかなか入れない状態でした。日曜日だもんね。仕方がない。
第一湖と第二湖を散策。天気がいまひとつ。羅臼岳に雲がかかってるのが残念です。もう夕方なので、まわりも薄暗く「熊出没注意」って感じが漂ってます。
午後5時、ウトロのホテル季風クラブ知床にチェックイン。夕食と貸切露天風呂の時間を決め、部屋へ。部屋からはオホーツク海が望め、ちょうど夕陽が海に沈む瞬間でした。とてもきれいな夕陽でした。 同時に写真におさめようとしたけど、間に合いませんでした。とても残念です。夕食は、懐石風の料理にオイルフォンジュに焼魚等々...豪華の一言。めちゃおいしかったです。もうお腹もいっぱいです。 ホテルのオーナーさんから「ぜひ流氷の季節に来てください。」って言われ、気分は次の旅行にむかってしまうお馬鹿な私達なのでした。

2日目:快晴
ホテル季風クラブ知床→オロンコ岩→知床峠→羅臼→マッカウス洞窟→野付半島(トドワラ)→開陽台→裏摩周展望台 →多和平→細岡展望台→サルボ展望台→塘路湖畔 オーベルジュ ピルカ・トウロ泊
■ オロンコ岩の駐車場〜プユニ岬 ■

オロンコ岩駐車場でゆりかもめがいっぱい! プユニ岬。快晴です!

午前5時。ものすごい雨音で目が覚めました。
でも、午前9時ホテルを出るときには、快晴になっていました。「やっぱ日頃の行いがいいから」とお互いに言いつつ...出発。オロンコ岩の駐車場には、観光バスがいっぱい。ほとんどの団体さんには観光船から知床岬をみるツアーが人気らしい。でも、所要3時間45分は長すぎない?船酔いは大丈夫かな? そうそう、駐車場の係のおじさんに写真を撮りに来たって言ったら、無料で車をおかせてくれたよ。親切だね。
■ 知床横断道路を走行中 ■

知床峠。羅臼岳が美しい!。 知床峠。羅臼岳が美しい!。 知床横断道路で「えぞ鹿」発見!

ウトロから羅臼に向かって知床横断道路を走行。羅臼岳の頂上にはガスがかかってる...。でも、羅臼岳を望める駐車場に着いたらガスが消えていきました。超ラッキー!途中、えぞ鹿の親子に遭遇。かわいいねぇ。
■ 羅臼にて ■

羅臼川。よぉ〜く見ると鱒が遡上中なのです。 北方領土の国後島です。
遡上中のマスを発見! 国後島がくっきり見えます。

ドライブ中、羅臼川を見ると「川になんかいる!」と好奇心いっぱいで川まで降りていって確かめることにしました。
「鱒(ます)」が遡上してたんです。もうカラダはボロボロで...なんだか気の毒になりました。続いてマッカウス洞窟でヒカリゴケを見物。つい最近放送した「北の国から 遺言」で純と結ちゃんがデートしていたところだぁ〜なんて感心しながら...。今日は快晴。北方領土の国後島がよぉく見えます。ホントに近くて遠い島です。北方領土とは、歯舞諸島・色丹島・択捉島・国後島の4島なんだよ。知ってた?しかも読める?
■ 野付半島のトドワラ ■

野付半島のトドワラです。 一度見てみたかった風景に感動!

パンフレットには「トドマツの森が海水におかされて風化した白い木肌の巨木が乱立する奇観な風景」とあります。
ネイチャーセンターにある駐車場に車を停めて、徒歩でトドワラに向かうことにしました。想像以上に遠かったです。「観光花馬車に乗ってたら...たった500円をケチったばっかりに...」と後悔しながら、トボトボ歩きやっと到着。 でも、到着した時の感動はいっそう大きかったです。私にとっては、ずっと前から一度は訪れてみたいと想っていた風景だったからです。「この世の果て」って感じで...。(ミポリンのCDコンポのCMとか...ね。知ってる?) でも、風化がかなり進んでるような気がしたのは私だけなのでしょうか?
■ 開陽台にて ■

開陽台 開陽台 開陽台

ミルクロードを通り、開陽台に到着。「標高271mの丘の上にたつ開陽台からは、根釧原野が360度見渡せる。」だって!その通りだぁと感心。 この景色にはうちの運転手さんがかなり喜んでました。

裏摩周展望台からの眺めです。 ■裏摩周展望台

第1展望台からの眺めと比べて、湖面が100mほど近いらしいです。カムイッシュ島がかなり近く見えます。穴場的スポットらしいけど大型の観光バスの姿があるけど...。

■ 多和平展望台 ■

多和平の展望台です。 鳥の巣箱があったので、思わず...。



細岡展望台の夕陽 細岡展望台 ■細岡展望台

夕陽が沈む瞬間を待つ間、私達観光客を悩ませるのは、「ヤブ蚊」です。虫除けスプレーは必需品ですよ。「特に雨の降った次の日はヤブ蚊が多いので気をつけてください。」と大型観光バスでやってきたおじさん達を率いるミニスカートをはいたバスガイドさんが言ってました。

■ 今日の宿泊は、オーベルジュ ピルカ・トウロです。 ■

前菜 スープ 魚料理
肉料理 デザート

「オーベルジュ ピルカ・トウロ」 ←興味のある方はクリックしてみてね!

オーベルジュ ピルカ・トウロに到着。去年に引き続き2度目の宿泊です。しかも去年と同じ部屋が用意されてました。
6時過ぎから夕食。去年よりも数倍おいしくなってました。とても幸せな気分です。
とてもお気に入りのホテルなのですが、ホテル内に売店が無いし、コンビニも近くにないので注意です。遠矢周辺のコンビニ(セイコマート)か標茶周辺のコンビニ(セブンイレブン)もしくはスーパー(Aコープ)でおやつを調達していきましょう。それに、部屋のお風呂はユニットバスなので、温泉気分を味わうために私は、入浴剤を持っていくことにしています。 それでも、お布団はふかふかだし、浴衣じゃなくてパジャマが用意されてるし、広くて清潔で、一番に料理がおいしいので次もここに泊まりたいと思うのであります。

3日目:雨
オーベルジュ ピルカ・トウロ→釧路湿原ノロッコ号乗車→湿原散策→阿寒国際ツルセンター→和商市場→釧路プリンスホテル泊

ホテルの朝食です! ■3日目の朝は雨。

雨です。豪雨です。朝食を食べてると、さらに雨足がひどくなっていきます。それにしても、朝食めちゃうま!

■ 釧路湿原ノロッコ号に乗車 ■

今から釧路湿原ノロッコ号に乗車! 車窓から 岩保木水門が見えた。 車窓から 釧路川が見えました。
釧路湿原ノロッコ号です。 車窓から岩保木水門が見えます。 車窓から釧路川です。

釧路発の釧路湿原ノロッコ号に乗車するために、塘路駅から普通列車にのって釧路へ。
10時58分、釧路湿原ノロッコ号乗車。この日に備えて約1ヶ月前から予約した席は、JRの窓口の方に「進行方向に向かって湿原側の席」としつこく言ったのに 実際は反対側だし、しかも自由席から移動してきたおばさん達は図々しく空いてるいい席に座るし、なんかすんごく嫌な気分でした。 車窓からは、雨にかすむ岩保木水門や釧路川が見えました。やっぱこの雨の中、カヌーを楽しむ人を見かけることはできませんでした。 塘路駅に到着。ノロッコ号は折り返し時間まで塘路駅に約30分ほど停車しているので、その間に写真を撮ろうとすると、バッテリー切れの予告点滅! 塘路駅に到着したとたん、電池切れしちゃいました。失敗した〜。昨夜、デジカメの充電を忘れてました〜。このあと雨が小降りになってきたので、コッタロ湿原展望台を観光し、タンチョウヅルの居そうなルートへ。その時、ふと道路脇に目をやると、4羽のタンチョウヅル。野生だよ。すごくうれしくなりました。午後1時すぎ、「ウッディホテル&レストラン夢工房」で遅めのランチ。ボロネーゼ、すごくおいしかったですよ。続いて、釧路市湿原展望台と阿寒国際ツルセンターへ。 またまた雨が激しくなってきたので、観光をあきらめてホテルへ。今日の宿泊は、釧路プリンスホテルです。夕食はバイキングだっ!とっても楽しみ!

4日目:快晴
釧路プリンスホテル→恋問海岸→黄金道路→フンベの滝→襟裳岬→うらかわ優駿ビレッジ「AERU」泊
■ 今日も朝から雨 ■

釧路は雨です! おいしそうな朝食!
ホテルの玄関。雨です。 ホテルの朝食です。

■ 黄金道路を経由して襟裳岬へ ■

雨の黄金道路。襟裳岬は雨かな? 晴れた黄金道路。もうすぐ襟裳岬だ! 黄金道路を走行中。天気が悪く海もかなり荒れてました。テトラポットの合間から道路へ水しぶきが入り、運転もかなり危険な感じでした。 でも、急に晴れてきたんです。なんだか不思議。この写真でくらべて見てください。
なんで「黄金道路」って呼ばれているか知ってる? 「昭和2年に建設がスタートし昭和9年に開通するまでの建設費用が、まるで道路に黄金を敷き詰めたように莫大だったから」だそうですよ。 荒々しい海岸線を走る道なので、悪天候時は通行止めになることもあるので、ヤバかったのでは...。
振り返ると雨雲が...。 晴れてきました〜。

フンベの滝 ■フンベの滝

夏の北海道では、自転車で旅をする大学生風の若者をよく見かけませんか? 肌なんてもう真っ黒。頭にはタオルで鉢巻き。自転車の両横にはかなりの荷物。食べてる食事は食パン1斤と缶詰。お金はないけど、時間はたっぷり。
なんだか、「あんな頃に戻りたいなぁ〜」とうちの運転手さんは思ったようです。

■ 襟裳岬に到着 ■

襟裳岬風の館です。 よく見るとゼニガタアザラシがいるよ。 風もなく穏やかな海。
やっと到着〜。 快晴です。 よく見ると「アザラシが...。
青い空。 岬の先端からパチリ! 訪れた日の気象図が自分の名前入りでプリントアウトできる「風のパスポート」
青空です。 岬の先端から 風のパスポートです。
午後2時前、ようやく襟裳岬に到着。快晴です。 ゆっくり走ってきたとはいえ、釧路から約5時間。 もちろん運転手さんは、長時間のドライブにかなりのお疲れモードです。ナビの私も疲れた〜。 でも、こんな素晴らしい景色がみれるなんて想像もしてなかったです。この疲れも吹っ飛んだ感じです。そうそう、南が上の北海道の碑がおもしろい。よく見かけるのは宗谷岬が上なのに、襟裳岬が上になってるんです。
「襟裳岬」と言えば、「森慎一」と「強風」でしょ。でも今日はかなり穏やかです。岬の先端まで歩いていってみました。もう暑くて暑くて。 風速25mを体感できる「襟裳岬風の館」に入って、しばしの休憩。クーラーが効いてて快適だぁ。展望室の望遠鏡で、ゼニガタアザラシを見ることもできたよ。この日は80頭のアザラシが来ていたそうです。 売店でソフトクリームを買ったら、「襟裳岬風の館」の割引入場券をくれました。2人で200円の損。入館する前にソフトクリームを買ってればよかったぁ〜と後悔したのでした。またセコイ話です。
■ 日高のサラブレッドロードを走行中 ■

さすが日高。どこを見てもサラブレッド! 人懐こいのね。

襟裳岬から日高へと続く襟裳国道は、日高コンブの名産地ということもあり、海沿いにはコンブを干す地元の方が目立ちました。 国道235号線に入ると、牧場が点在してます。馬を見ようと車を停めたら、お馬さんが近づいてきました。 なんかもらえると思ったのかな?
■ うらかわ優駿ビレッジ AERUに到着 ■

うらかわ優駿ビレッジ AERU 客室から 夕方馬が厩舎に帰っていきます。

今日の宿泊は、うらかわ優駿ビレッジ AERUです。今日一日の仕事を終えたお馬さん達が厩舎に帰っていく風景をみることができました。客室は、広いし、家具やファブリックのセンスも私好みだし、トイレとお風呂が別々だし、 私達の理想の形に近かったのですが、たばこ臭くてたまらなかった。こりゃあ禁煙派にはかなりの減点です。レストランのバイキング料理と大浴場については、触れないでおこうと思います。明日は、9時から乗馬を体験します。楽しみだけど、ちょっと不安です。

5日目:快晴
うらかわ優駿ビレッジ「AERU」→乗馬体験→イーストスタッド→優駿スタリオンステーション→サラブレッド銀座駐車公園→新千歳空港→関西空港
初めての乗馬体験。約70分。私達を迎えてくれたのは、「チンツケさん」と「シルトンパさん」です。 かなり調教された馬で初心者を乗せるために「AERU」にいるようなしっかり者のシルトンパさんに揺られとても楽しかったです。 70分で終了。もう緊張してたので、疲れがどっとでたぁ〜。でも楽しかったぁ。写真がないのが残念ですぅ。
「うらかわ優駿ビレッジ AERU」 ←興味のある方はクリックしてみてね!

■ イーストスタッドへ ■

あの有名なイーストスタッドです。 あの有名なテイエムオペラオー号です。

あの”テイエムオペラオー”を見にやって来ました。でも、遠すぎるぞ!木陰の茶色のんです。わかる?
■ 優駿スタリオンステーション ■

あの有名なキングヘイロー号です。 こっちもキングヘイロー号です。 あの有名なオグリキャップ号です。
キングヘイロー号です。 オグリキャップです。

続いて、優駿スタリオンステーションへ。”超有名なオグリキャップ、キングヘイロー、マヤノトップガン”がいるんです。
ちなみに写真は、「キングヘイロー号」です。葦毛の「オグリキャップ号」はもう真っ白でした。

競走馬のふるさと日高案内所 ■ 競走馬のふるさと日高案内所 ■

サラブレッドに関するいろんな情報が得られるところです。「馬の川渡り」を見たかったけど、マナーの悪さからもう今では公開する牧場がなくなってしまったそうです。そうだよね。大事な馬だもんね。

■ サラブレッド銀座駐車公園 ■

サラブレッド銀座駐車公園。 とてもかわいい!デジカメ撮影バージョン。 とてもかわいい! 一眼レフ撮影バージョン。

今回の旅の締めくくり。サラブレッド銀座駐車公園にやってきました。駐車公園の側の牧場に1頭のお馬さんがいました。降りていくと、近寄ってきてかわいい顔を見せてくれました。日高ってとてもいいところだぁ!今度はもうちょっとゆっくり過ごしたいなぁ。新千歳空港に向けて出発。

 今回の旅行は、1日中雨の釧路以外、お天気に恵まれた楽しい旅でした。4泊5日で女満別〜ウトロ〜羅臼〜釧路〜襟裳岬〜日高〜新千歳っていう移動でしたが、かなりタイトなスケジュールで、さすがに疲れがでました。 今度はそれぞれの場所に何日かステイしてゆっくりと過ごしたいと思いました。例えば、ウトロでは羅臼岳でトレッキングをしたり、釧路湿原ではリバーツーリングを楽しんだり...。冬には、流氷も見たいです。わかさぎ釣りもしたい〜。また、もっと地元の味を楽しまなきゃとも感じました。
 そうそう、レンタカー返却時にトラブル発生です。全く気付かなかったのですが、「フロントガラスに飛び石等による傷があるので...。」と言われ、弁償するはめになってしまったのです。借りるときには、入念な車体チェックはかかせませんね。気をつけましょう。終わり。


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