カガミジゴク/エドガワランポ
鏡地獄/©江戸川乱歩
画:へる

この女、高校時代からの友人にクリソツ

平生から「乱歩で何がお勧め?」と聞かれたら、私は迷わずこの『鏡地獄』をお勧めする事にしています。
でも殆ど「面白かった!!」という声は聞かれません。
何故でしょう?(カエ、なんで?)
これはかなり凄いと思うんですけどねぇ・・・
ここに書かれている鏡地獄を経験するまでは、恐らく一生この話を私は畏怖して生きていくでしょう。
お暇な方は一読される事をお勧めしますが、面白いと感じているのは私だけかも知れませんので、悪しからず。
あ、この絵に描いてある女の子の表情から推察出来る程、恐い話ではありませんので安心して下さい。
この絵は線にこだわってみました。
筆で描いた感じを出す為に、太い線で主線を引いてから、消しゴムで部分的に消してあるのです。
かなりの手間でした。もう二度とやりたくないですが、この線ってば使い勝手があるんだよなあ・・・
女の子の表情の資料は楳図かずお先生の『のろいの館』です。赤ん坊少女タマミが出てくるお話です。
だので、アップにしてよーっく観ると、この女の子は目が妙に可愛いです。
星が沢山入っているし、まつげもびっしりです。しかしホント楳図先生の描く女の子って可愛いよなあ・・・

2001 5 14