あなたを生かす聖書の言葉

2026年4月5日(投稿)

今週の聖句    詩編93

「主こそ王。/威厳を衣とし/力を衣とし、身に帯びられる。

(詩編93:1) 

93編は「王の詩編」と言われています。実際、1節には「主こそ王」と言われています。イスラエルには、サウル(起源前11世紀半ば頃)以来、ずっと王が存在していました。しかし、その王制は、バビロン捕囚(BC587年)によっていったん途絶えました。エルサレム神殿は崩壊し、住民の多くはバビロニアの捕虜として連行されたのです。

しかし、彼らは神の民であることをやめた訳ではありません。彼ら民衆がそうだというよりも、主なる神が彼らの神であり王であることを辞めたことはなかったのです。その事実を確信できたのは、バビロン捕囚からの帰還後のことでしょう。彼らはそこで、主こそが威厳と力を身に纏っておられる王であるという信仰を新たにしたのです。しかも、その主は、天地創造のいにしえより(3,4節の「潮」「大水」は天地創造に関係していると言われています)、ずっと王として臨んでくださっていたという信頼を深めることができたのです。そして更には、その王的支配は「日の続く限り」続くと確信したのです(5)

実際、神は、その事実を御子イエス・キリストにおいて実現してくださいました。主イエスは「神の国は近づいた」と言って伝道を始めました。それは、神の王としての支配が、主イエスにおいて始まったということでもあります。しかし、その主キリストは十字架で死んでしまった、だから、主イエス様において神の王的支配は亡い者となったと思うかもしれません。しかし、神は、その十字架の主イエスによって、わたしたちに代わって罪の裁きを受け、わたしたちが神の王的支配下に置かれるに足る罪の赦しを与えてくださったのです。それがはっきりしたのが、イエス様の復活においてです。主イエスの十字架と復活は、「主こそ王」という告知の出来事であるのです。

京都大宮教会 牧師 渡邊宣一

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