あなたを生かす聖書の言葉

2025年12月21日(投稿)

今週の聖句    詩編81

「あなたの中に異国の神があってはならない。/あなたは異郷の神にひれ伏してはならない。/わたしが、あなたの神、主。/あなたをエジプトの地から導き上った神。」

(詩編81:10〜11) 

上記聖句は出エジプト記20:23「わたしは主、あなたの神、あなたをエジプトの国、奴隷の家から導き上った神である。/あなたには、わたしおいてほかに神があってはならない」という言葉と、順序と用語は違いますが、内容的には同じことを言っています。その言葉でわかるように、神は、御自分から御自身のことを示してくださるのです。天に座し給うままわたしたちを見ているだけではなくて、わたしたちの所にまで降って来られて、わたしたちの主、神として、救いへと導き給うお方なのです。7節以下には「わたしが、彼の肩の重荷を除き/籠を手から取り去る。/わたしは苦難の中から呼び求めるあなたを救い/雷鳴に隠れてあなたに答え/メリバの水のほとりであなたを試した」とあるように、エジプトの奴隷であったイスラエルの民を解放し、荒れ野の旅路を導き給うために、民の所にまで降って来られるお方なのです。

今、わたしたちは待降節の中にあります。その御子の御降誕のことを覚えても分かるように、神は最終的には独り子なる神イエス・キリストにおいてわたしたちの所にまで降って来られ、その御子の十字架と復活とによってわたしたちの罪を贖い、御前に生きることが出来るようにしてくださったのです。そのことを覚えれば、わたしたちは「わたしたちの力の神に向かって喜び歌い/ヤコブの神に向かって喜びの叫びをあげよ」(2)とあるように、主に讃美を捧げるのです。それと同時に「口を広く開けよ、わたしはそれを満たそう」(11)とあるように、神が賜わる命の糧である御言葉を求めてゆくのです。丁度、ひな鳥が母鳥の運んでくる餌を大口を開けて乞い求めるように、御言葉で充満することになるように、わたしたちも御言葉を強く求めてゆくのです。

京都大宮教会 牧師 渡邊宣一

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