あなたを生かす聖書の言葉

2024年3月10日(投稿)

今週の聖句    詩編14

「神は従う人々の群れにいます。…主は必ず、避けどころとなってくださる。」

(詩編14:5〜6) 

主は天から人の子らを見渡し、探される/目覚めた人、神を求める人はいないか、と」(2)。しかし、「神を知らぬ者」(1)がいるだけです。この「知らぬ」という字は、幹から切り離された枝が枯れてしまうように、神との関係が「切断している」という意味合いです。主なる神との健やか関係をもっている者はいないのです。神を神として崇め、主として従う人はいないのです。主を崇めず、主に従うことをしないどころか、忌むべき行い(偶像礼拝)にふけっているのです。「汚れ」「背き」「善を行わない」ということも、どれも同じような意味です。神を神としないのです。神に背を向け神から離れているのです。ここには「善を行う者はいない。ひとりもいない」(3節)とあり、パウロも「正しい者はいない。一人もいない」(ローマ3:10)と語っていることで分かるように、これがわたしたち人間の昔から変わることのない姿なのです。

しかし、主なる神は、そのようなわたしたちを探し求めることをお止めになりません。九十九匹を野原に残して、見失った一匹を見つけ出すまで捜し回る羊飼いのように、神は、御自分との関係が破綻してしまっているわたしたちを、とことん探し求めてくださるのです。そのために、神は、独り子なる神をお遣わしになってくださったのです。「どうか、イスラエルの救いが/シオンから起こるように」(7)という言葉に応えるようにして、主なる神は主イエスをシオン(エルサレム)において十字架にお掛けになり、わたしたちに救いを与えてくださったのです。

その主は今や、神に従う者の群れである教会に居ますのです。そこにおいてわたしたちは、主がわたしたちの避けどころとなってくださっていることを示され、確認することができるのです。
京都大宮教会 牧師 渡邉宣一

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