あなたを生かす聖書の言葉

2023年1月15日(投稿)

今週の聖句    ネヘミヤ書8

「主を喜び祝うことこそ、あなたがたの力の源である。…静かにしなさい。今日は聖なる日だ。悲しんではならない。」

(ネヘミヤ書8:10-11) 

エルサレムの城壁が完成したとき、民は「集まって一人の人のようになった」と、1節には記されています。そのように、元々、神の民の群れは一つなる群れです。それが、明確になったのは教会においてです。教会は一人のキリストの体であり、わたしたちは皆一つのキリストの体の肢体であるのです。ですから、わたしたちも、主の日毎に繰り返し「集まって一人の人の」体に連なっている肢体であることを明らかにしていくのです。そのために、「集まって一人の人のようになった」群れが、律法の書である御言葉に聞いて、主を礼拝したように、礼拝するのです。

ここでは、エズラによって律法の書の朗読がなされました。それは夜明けから正午まで続きました。その間、民は立ったまま聞いていました。御言葉の権威を覚えればこそ、です。実際、御言葉は、わたしたちの罪を明らかにします。それ故、それを聞いた者たちの中には、自らの罪の深さを思って涙する者もいたのです(9)。しかし、御言葉がわたしたちの罪を明らかにするのは、わたしたちを断罪するためではなく、それほどの罪人をも憐れみ給うて赦し賜うことを明らかにするためでもあります。そうであれば、エズラはここで「今日は…聖なる日だ。悲しんではならない。主を喜び祝うことこそ、あなたがたの力の源である」と語り、レビ人も「静かにしなさい。今日は聖なる日だ。悲しんではならない」と語ったのです。

わたしたちも主の日の礼拝の度に、自分の罪深きと、主の恵み深きを味わい知ることができます。そうであればこそ「わたしの魂よ、主たたえよ。/主の御計らいを何ひとつ忘れてはならない」(詩編103:2)とあるように、主の恵みをすべておぼえて、主を称えていくのです。

京都大宮教会 牧師 渡邉宣一

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