あなたを生かす聖書の言葉

2022年12月04日(投稿)

今週の聖句    ネヘミヤ書4

「仕事は多く、範囲は広い。…角笛の音を聞いたら、わたしたちのもとに集まれ。…神はわたしたちのために戦ってくださる。」

(ネヘミヤ書4:13〜14) 

エルサレムの城壁の修復工事には、妨害が伴いました。「何ができるか」(3:34)とか「できたとしても…狐が登るだけで崩れてしまう」(3:35)などと言われました。また現場に「侵入し、彼らを打ち殺して、工事をやめさせよう」(4:5)という声も聞こえてきました。ですから、イスラエルの民の中には恐れを抱き、弱気になって、「城壁の再建など/わたしたちにはできません」(4:5)と言い出す者もいました。そのような中で、ネヘミヤはまず祈りました(3:36以下)。そして攻撃者に対抗するために、民の半分の者に「剣と槍と弓」(4:7)等の武具を身に付けて攻撃に備えさせました。残りの半分の者は工事に従事するようにしました。また、上記聖句にあるように、多分定期的に、角笛を吹いて一つ所に集まり、神が戦ってくださることへの信頼を新たにしたのです。

 このエルサレムの城壁再建に関わる話は、わたしたちの教会形成という戦いにも当て嵌まります。教会の形成にも多くの困難があり、また妨害も起こり得ます。そこで必要なことは、祈りであり、武具を取ることです。その武具について、パウロは「光の武具を身に着けましょう」(ローマ13:12)と言いました。そしてそれを言い換えるようにして、「主イエス・キリストを身に纏いなさい」(14)と言っています。キリストご自身、つまり御言葉に聞くのです。祈りを献げるとともに、御言葉であるキリストご自身を身にまとうのです。そのために、主の日毎に礼拝に集まるのです。「わたしたちのもとに集まれ。…神はわたしたちのために戦ってくださる」とネヘミヤは言いましたが、そのようにわたしたちも一つ所に集まって御言葉に聞いて主を礼拝し、主の御旨への信頼を深めることです。共に戦い給う主、勝利し給う主への信頼を新たにするのです。それが、教会形成のために必要なのです。

京都大宮教会 牧師 渡邉宣一

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