あなたを生かす聖書の言葉

2022年10月2日(投稿)

今週の聖句    エズラ記5

「しかし、神の目がユダの長老たちの上に注がれていたので、彼らは建築を妨げることができず…」

(エズラ記5:5) 

5:1には預言者ハガイやゼカリヤの指導のもと神殿再建工事がなされたとありますが、妨害は続きました。この56章には、ユーフラテスの西方の総督たちが、だれの命令で工事をしているのかと非難したとあります。しかし、ダレイオスの許可の許でなされていることを知って、彼らは建築に協力し、再建工事は完成して、民は献げ物を献げた、と記されています。

前回も示されたことですが、上述のように絶えることのない神殿再建への妨害の根源には悪魔がいると言って良いのです。その悪魔についてのマルチン・ルターの言葉です。「悪魔は、わたしたちほど怠け者ではない」。悪魔は働き者なのです。寸暇を惜しんで誘惑を仕掛け、手を変え品を変えて誘い、わたしたちの信仰を ( ふるい ) にかけるのです。

例えば主イエス様の場合です。主イエスは公生涯に入る前、4040夜、荒野でサタンの誘惑に会いました。三つの誘惑がなされましたが、それらが終わったとき、聖書はこう記します。「悪魔はあらゆる試みしつくして、一時イエスを離れた」(ルカ4:13,口語訳)。悪魔の試みはここで終わったのではありません。悪魔は、一時イエス様から離れただけなのです。また機会を狙って誘惑を仕掛けてくるのです。実際、後にペトロを用いて試みました。それは、イエス様がペトロに向かって「サタン、引き下がれ」(マルコ8:33)と仰せになったことからも分かります。他にも、主は多くの試みをお受けになりました。

サタンは勤勉に試みを仕掛けます。そのような中でも、主なる「神の目が…注がれ」(エズラ5:5)、神ご自身が「火の城壁」(ゼカリヤ2:9)となって守ってくださるのです。神は約束なさった救いの計画に対して真実をもって関わり、必ず実現してくださるのです(Tテサ5:24)。その主に信頼しましょう。

京都大宮教会 牧師 渡邉宣一

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