あなたを生かす聖書の言葉

2022年9月18日(投稿)

今週の聖句    エズラ記3

「その昔の土台の上に祭壇を築き…仮庵祭を行い、定めに従って…日ごとの焼き尽くす献げ物をささげた。」

(エズラ記3:3,4) 

神殿再建は困難でした。ですから、取り敢えず、献げ物をささげて主なる神を礼拝する祭壇を造りました。それは、「その昔の土台の上に祭壇を築」く事にしました。土台は残っていたのです。神殿の建てるべき場所は決まっていたのです。それは、わたしたち教会の場合も同じです。わたしたちが好きな場所を選ぶのではないのです。教会を建てるべき土台は既にあるのです。「イエス・キリストという既に据えられている土台を無視して、だれもほかの土台を据えることはできません」(Tコリント3:11)。「使徒や預言者という土台の上に建てられています。そのかなめ石はキリスト・イエスご自身です」(エフェソ2:20)とも記されています。そのようにキリストを土台として、そのキリストを主と崇め、礼拝するのです。

イスラエルの民は祭壇を築いて、そこで仮庵祭を守りました。仮庵祭は、かつて出エジプトの後40年間、仮庵(天幕)に住まって荒野を旅したとき、主なる神が導き給うたことを感謝をもって思い起こすと共に、主なる神が新しい地カナンに入れてくださったように、主なる神がメシアを遣わしてくださって「永遠の住みか」(Uコリント5:1)に住い、「生きた水(命の水)」(ヨハネ7:38、黙示録21:6)を与えてくださることを待ち望む祭でありました。

教会は、そのことが、主イエス・キリストによって成就されたと信じてきたのです。主イエスが十字架に掛かってわたしたちの罪を贖ってくださり、更には死から甦り給うことによって、死や罪に勝利し給う命の水である永遠の命を与えてくださり、永遠の住みかに住まう者としてくださったことを信じて、正に主として信じ礼拝してきたのです。わたしたちもその歩みを継承して、ここにキリストを土台とする教会を建てていくのです。

京都大宮教会 牧師 渡邉宣一

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