あなたを生かす聖書の言葉

2022年8月21日(投稿)

今週の聖句    歴代誌下36

「主がエレミヤの口を通して告げられた言葉が実現し、この地はついに安息を取り戻した」

(歴代誌下36:21) 

ヨシヤ王の死後、南ユダは急速に衰退します。ヨアハズが王になりますが、三カ月でエジプト王によって退位させられます。その後、エジプトの傀儡としてエホヤキム(のちヨヤキムと改名)が11年間王位に就きます。しかし、その頃、エジプトに代わって台頭してきたのがバビロニアです。バビロニアの王はヨヤキムを失脚させ、代わりにヨヤキンを王位につけますが、彼の在位は僅か100日と超短命でした。代わってゼデキヤが王になります。彼もバビロンの傀儡でしたが、後に反旗を翻してバビロンによって滅ぼされ、エルサレムの町も神殿も破壊され、多くの民はバビロンに捕虜として連行されます。バビロン捕囚であり南ユダの滅亡です。BC586年の出来事です。

国も政権も末期は求心力が無くなります。南ユダも同じでした。その理由について、聖書はどの王も「主の目に悪とされることを行った」から、と言います(5節他)。困難であればあるほど御言葉に聞くべきなのですが、そういう時に、わたしたちは逆に人の言葉に頼るのです。そこでは、ますます教会は衰退しますし、キリスト者もその信仰を消失しかねないのです。

上記のように南ユダが滅び、民の多くはバビロン捕囚という憂き目に遭いました。しかし、主なる神は彼らを見捨てたまうことはないのです。主なる神は、御自身の民に対して立てた契約を破棄することはしないのです。上記21節の今週の聖句のとおり、主の約束の言葉が実現して地は安息を取り戻すことになるのです。具体的に言えば、エレミヤ29:1011にあるように、主は御自身の民をバビロン捕囚から解放し、将来と希望を与える平和の計画を成し遂げてくださるのです。わたしたちも主の永遠の救いの計画の中にいることを覚え、主の御言葉に聞き続けるのです。

京都大宮教会 牧師 渡邉宣一

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