あなたを生かす聖書の言葉

2021年1月10日(投稿)

今週の聖句    サムエル記下20章

  聖書「わたしはイスラエルの中で平和を望む忠実な者の一人です」(サムエル記下2019) 

アブサロムに続きシェバがダビデに背きましたが、鎮圧されました。そのために働いたのは、ダビデのブレーンです。ダビデと直接関係してない者の協力もあります。一つの群れを治めるのには、しっかりした指導者だけではなく、指導者を支える賢いブレーンが必要です。更には、見知らぬ者であるが、「平和を望む忠実な者」も必要です。と言うか、その者を用い給う聖霊の働きが重要です。教会も御言葉の主を中心に牧師、長老、執事たちが務めを果たしますが、それらの者たちや忠実な者を用い給う聖霊の働きが、何よりも重要です。

シェバの反逆を鎮圧するため、ダビデはまずアマサを立てますが、彼は何もしません。代わって、ダビデはアビシャイを立てます。彼は兄のヨアブの兵などと共に、シェバを追います。途中、初めに務めを託されたのに何もしなかったアマサに出会います。ヨアブは彼を殺します。その理由は記されていません。ただその出来事は、タラントンを与えられながら何もしなかった僕に対して、主人が「役に立たない僕を外の暗闇に負いだせ」(マタイ25:30)と言われたことを思いださせます。与えられた務めを、怠惰のゆえに果たそうとしない者は、闇が棲家になるのでしょう。

ヨアブとアビシャイの一行は、シェバが隠れていたアベルの町に着き、シェバを捕えるために町を包囲します。しかし、そこに知恵のある女が居り、「イスラエルの母なる町を滅ぼそう」とするのは御心に適わないことではないのかと訴え、シェバの首を差し出すことを条件に、町に攻め入らないという約束を取り付けます。その通りになります。必要なことは「無分別な者とならず、主の御心が何であるかを悟」る(エフェソ5:17)その知恵をもって、主の教会をたてるために仕えることです。そのためにも、聖霊の働きを祈り求めましょう。

京都大宮教会 牧師 渡邉宣一

今週の聖句(バックナンバー)