あなたを生かす聖書の言葉

2018年9月23日(投稿)・主日礼拝説教(要旨)

永遠の命の約束  

 聖書「これこそ、御子がわたしたちに約束された約束、永遠の命です。

(Tヨハネ225)

「わたしは神と話したことはない/わたしは天国へ行ったこともない/でもそれがどこにあるのか知っている/まるで地図をもらってあるように。」(ディキンスン(アメリカの近代詩の先駆者))。この言葉の通り、わたしたちは神さまにお目にかかったことも、直接会話を交わしてこともありません。もとより、天国に行ったことも見たこともありません。しかし、それがどこにあるかを知っています。また御国の命である永遠の命に至る道をも知っています。そこに至る地図を持っているからです。

街を歩いていると、多くの人々がスマホを片手に自分の行き先を探している光景を目にします。そのスマホも、さすがに御国を、永遠の命に至る道を示してはくれないでしょう。いや、天国を示してくれないどころではありません。日曜日の礼拝後、教会玄関にいたとき、外国の方がスマホ片手に入ってきて「トイオコ・イン?」と問うたことがあります。Toyokoは「トイオコ」と読めるのだと気づいて、Next!と教えました。スマホも細かい所までは表示しないのか、見る方が勘違いしているかわかりませんが、どちらにしてもスマホは御国を指示しません。しかし、わたしたちは御国への正確な地図を持っているのです。それは主イエス・キリストご自身です。御子こそが「わたしたちに約束された…永遠の命」(25)なのです。

Tヨハネ51112にも、こうあります。「その証しとは、神が永遠の命をわたしたちに与えられたこと、そして、この命が御子の内にあるということです。御子と結ばれている人にはこの命があり、神の子と結ばれていない人にはこの命がありません。」わたしたちは恵みによって御子と結びつき、御子と一つなる者とされ、永遠の命に与る者とされているのです。そのことに感謝し、いつも御子のみ言葉に聞き従っていくのです。

 

京都大宮教会 牧師 渡邉宣一

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