あなたを生かす聖書の言葉

2018年7月15日(投稿)・主日礼拝説教(要旨)

光の中を歩む  

 聖書「神は真実で正しい方ですから、罪を赦し、あらゆる不義からわたしたちを清めてくださいます。」(Tヨハネ19)

礼拝に出席すると、司式者である牧師が、礼拝の初めの方で少し(否、かなり?)長い祈りをささげます。牧会祈祷と言います。その中で必ずと言って良いほど、わたしたちの過ぎし一週の歩みは御前に罪を重ねるような日々であったことを悔いる、という趣旨の祈りがあります。礼拝の度ごとに言い方は違っていますが、内容としては、罪の悔い改めの祈りがささげられるのです。ということは、わたしたちは今なお、闇や罪の力に負けてしまい、闇や罪の支配下にいるということでしょうか。それらには、勝てっこないということなのでしょうか。

その牧会祈祷の中で、牧師は同時に、これまた必ずそのように罪を重ねる自分たちであるが、今こうして恵みによって御前に集められていることを感謝します、とも祈ります。主が罪を重ねるわたしたちを、主はなおも礼拝に招いてくださっているのです。ということは、闇の力や罪の働きに勝る主の大いなる恵みと愛の事実があるということです。わたしたちは、その主の恵みによって成し遂げられた罪の赦しの中にいるのです。神の光の中にいるのです。どれほどの力をもって闇が襲って来ても、そしてその攻撃に敗れてしまうことがあっても、それでもなお、神は御自身の光の中に、愛の光の中に、わたしたちは置かれているのです。わたしたちは、そこから落ちることはないのです。

今日の聖句の「神は真実で正しい方ですから、罪を赦し、あらゆる不義からわたしたちを清めてくださいます」(Tヨハネ29)は、正に真実です。その神の真実に信頼するからこそ、わたしたちは闇がなお力を持っていると思える世にあっても、光である神を信じて「光の中を歩む」(7)のです。

 

京都大宮教会 牧師 渡邉宣一

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