あなたを生かす聖書の言葉

2017年8月6日(投稿)・主日礼拝説教(要旨)

生きて働き給う主  

 聖書「主は彼らと共に働き、彼らの語る言葉が真実であることを、それに伴うしるしによってはっきりとお示しになった。(マルコ 16:20)

 教会は伝道します。「火は燃えることによって存在するように、教会は伝道することによって存在する」(エーミル・ブルンナー)という言葉の通り、伝道してこそ教会と言えるのです。キリストの福音を宣べ伝えない教会は、主の教会とは言えないのです。ですから、わたしたちは「折が良くても悪くても」、「御言葉を宣べ伝え」るのです(Uテモテ42参照)

いくら伝道しても、思うような成果を得ることができないこともあります。否、その方が多いでしょう。わたしたちは、この世(人の国)の福音ではなく神の国の福音を宣べ伝えますので、この世にはなかなか受け入れてもらえないのです。その意味で、この地上では伝道しやすい時代も場所もないのです。ですから、わたしたちはしばしば倦み疲れます。徒労感に襲われることもないではありません。しかし、そのようなとき、わたしたちは忘れてはなりません。福音の伝道に励むときに、主ご自身がわたしたちと「共に働き」、わたしたちの「語る言葉が真実であることを…はっきりとお示しになっ」ってくださっている、ということを。

実際、マルコによる福音書《結び二》にも、「その後、イエス御自身も、東から西まで、彼らを通して、永遠の救いに関する聖なる朽ちることのない福音を広められた」と記されています。この言葉の通りです。復活の主は、わたしたちと共に、否、わたしたちに先立って生きて働き給うてくださっているのです。具体的には、復活の主の霊である聖霊がわたしたちに注がれて、主イエス・キリストの福音が真理であることを(ヨハネ1613参照)、またイエス・キリストこそが主であることを、信じさせてくださっているのです(Tコリント123参照)。そのことを覚えて、教会はいつも福音伝道に励むのです。

京都大宮教会 牧師 渡邉宣一

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